魔女の神

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制作 : 西村 稔 
  • 人文書院 (1995年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409510360

魔女の神の感想・レビュー・書評

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  • 「アフリカは初心者にとって訓練場になるかもしれないが、しかしいわゆる『先進』国は、調査者に世界で最も豊かな収穫をもたらしてくれる」 ー 204ページ

    アフリカより先進国のほうが「豊かな収穫」をもたらしてくれるかどうかはわからないが、自分自身の文化を見つめなおすほうが神経使うし、すくい取れる意味性もその分あるのかなという気はしている。

    小説を書くときによく言われることとして、「実体験を扱おうとすることは簡単に思えるかもしれないが、省略などがないようにより入念に描写する必要がある」というものがある。

    これは小説だけに限らず、ルポやらフィールドノートについてもいえる。知っていることは頭の中で省略されてしまうし、自動化してしまう。

    そこで働いている自動化を開示するという作業はなかなか難しいものがあるが、それゆえにそれに集中することは大きな実りをもたらし、時には別角度の視点を提供してくれるのだろう。というより、空虚な自問自答にならないようにするためにするためには別角度の視点というのが必要になるともいえるわけだから、卵か鶏かみたいな話になるわけだけども。

  • ナイーヴというか、こんな論文出したら教授に怒られるだろう。あとあんまり魔女の話じゃない。

  • ヨーロッパに残る異教信仰(パガニスム)の民俗学的・人類学的分析。通常、人類学は他者(異文化)を分析の対象とするのだが、本書は視点をひっくり返して西洋文化のなかに他者を探っているあたりが独創的で秀逸。

    異教信仰は基本的にエクリチュールを持たぬ民衆の民間信仰のうちに習俗などとして残っているだけなので、分析を行う場合は正統キリスト教の異端審問官などの手になる悪魔学書などに頼らざるをえない。しかし、こういった書物は異端を糾弾するために、現実以上に恐ろしげな言辞が用いられていたり、粉飾が施されていたりするので当然ながら、分析にあたっては上記の事情をつねに考慮に入れなければならない。このような分析の困難を著者自身告白している。

    マレーはあのラヴクラフトも作品中でたびたび言及している。Witch-Cult in Western Europeのほうを引き合いに出すほうが多いが……。ともかく情報満載。

  • 女性7

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