シベリア抑留者たちの戦後: 冷戦下の世論と運動 1945-56年

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著者 : 富田武
  • 人文書院 (2013年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784409520598

シベリア抑留者たちの戦後: 冷戦下の世論と運動 1945-56年の感想・レビュー・書評

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  • Когда Вы можете поехать домой?
    Эмо зависит от Вас, когда Вы работаете здесь добросовестно и станете подлинными демократами, тогда Вы можете поехать домой, Генеральный секретарь Японской компартии Токуда надеется, чтобы Вы приехали свою родину как хорошо подготовленные демократы, а не как реакционеры.

  • 読み物としてはやや固くオススメできないが、
    徳田要請問題や日本共産党の帰還者運動については
    よくまとめられている。
    また引用、紹介された一部の抑留回想記については
    手にして触れてみたい。

  • シベリア抑留については、ずっとソ連の公文書が公開されず不明の部分が多かったようだが、近年少しずつ公開されるようになってきたという。本書は日ソ関係史やソ連史なかでもスターリズムに関する専門家である富田さんが、その公開された文書を丹念に読みつつ、主として冷戦期の世論と帰還運動の実態に迫ろうとしたものである。第一章は概説だが、ここにはこれまで不明であった数値や事実が書かれている。第二章は、当時最も多くこうした問題をとりあげていた毎日新聞から、抑留問題と帰還者運動を拾い上げたもの。第三章は共産党と帰還者との関係で、この問題に対する共産党の姿勢の変化をたどる。つまり、一方でソ連共産党の下部組織としてのふるまい、一方でソ連にもの申す共産党のふるまいである。そして最後は、ソ連のエージェントとなった人々、ノモンハンで捕虜になり残留した人々(これはけっこういたようだ)、エスペランチストで国際感覚を身につけていた高杉一郎、集団自殺をしたにもかかわらず一人生き残り抑留の後帰還した高橋大造ら個人にスポットをあて、抑留問題をより具体化させている。ソ連が日本との中立条約を破り満州に攻め入ったことや、捕虜を何年にもわたって抑留したことはジュネーブ条約にも違反し許せないことであり、戦後日本のソ連に対する不信の根源になっている。抑留といえば、ドイツもソ連に敗れたあとなんと260万もの人々が連れ去られ労働に使役されたという。日本は60万。これはソ連にすれば戦争後の国内経済立て直しの絶好の労働力だったのだろう。それが証拠に、地方によっては、生産が落ちるからといって抑留者の引き上げを拒んだところもあったようだ。また、高杉の例にもあるように、収容所の長によってあつかいは大きく違ったようだし、ソ連も時期によって捕虜に対するあつかいを変えていっている。後期には共産主義の教化に重点が置かれたようで、自分がもし社会主義中国の解放後にあの地で生きていたらどうなったかを考えると感慨深いものがある。シベリア抑留問題にはもちろん寒さ、飢え、過酷な労働がついてまわるが、その中身は単純なものではない。個人の記録である抑留記とともに、本書のような、新聞や公開された公文書を丹念に読み解く仕事が必要なのである。

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シベリア抑留者たちの戦後: 冷戦下の世論と運動 1945-56年の作品紹介

抑留問題は実態解明がまだまだ不十分である。本書は、従来手つかずだった抑留者及び遺家族の戦後初期(1945-56年)の運動を、帰国前の「民主運動」の実態や送還の実情も含めてトータルに描く。帰還者団体の機関紙、日本共産党文書、ロシア公文書館資料、関係者へのインタヴューをもとに実証的に分析したものである。シベリア抑留史のみならず戦後史としても貴重な研究であり、待望の一冊といえる。

シベリア抑留者たちの戦後: 冷戦下の世論と運動 1945-56年はこんな本です

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