愛の倫理―女として自分を生ききる、女として愛しきる

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  • 青春出版社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413021524

感想・レビュー・書評

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  • 読了。今の時代にやっと考え方が合ってきたのかなと思った。1968年刊行の本でその時著者は46才である。現在96才であるから、人生長いなと感じた。

  • 女性の価値観、道徳、幸福感などが分かりやすく書いてある。
    深情けの女……よくいます(笑)

  • 正直がっかりした。1968年に書かれたものだからだろう、とにかく古臭い。社会の常識も、男や女の考え方も、結婚の形態も変わってきているのに、とことん一昔前の思想が貫かれており、げんなりした。

    2002年に新装版が出た時のあとがきに
    「改めて読み直してみて、私の考え方もこの時とまったく変わっていなくて、書いてある女性のかかえた問題も、全然旧くなくて・・・・」
    とあるが、それは彼女の頭の中が古いままだからだろう。

  • 極右的で、極左的。
    超保守的で、超改革的。
    手厳しいようで、ズバッと的を射る。
    強引な感じはするが、悪い気はしない。

  • 奥が深い。

    何事も勉強することが大事なのに男女のことを勉強する人ってあんま多くない気がするのは気のせい?

    自身は女でありながら、女という性に対して再発見が多かった。

    深い。

  • 「出家の覚悟」を読んでて軽くショックを受けたところがあり、女性の出家者の本を読もうと、てっとり早く思いつく寂聴さんのものから選んだのだが、これ、出家する前の本だった!(^^;)ゞ
    1968年に書かれたものの「新装版」というやつでした。読み進めてるうちに「あれ…?これ、ほんまに出家後か??」という時系内容で、あとがきで彼女が45歳のときに書かれたものとわかる。得心。
    ほんとは、出家後の仏教のことに触れた本が読みたかったわけだが、図らずも、出家前の本に行き当たってよかったかもしれない。
    ちょうど私の今の年齢と重なる頃に書かれたのか・・・、と思うとなんとも妙な必然も感じてしまいました。書かれてから42年たった今でもさほど違和感なく読めてしまうあたり、女の悩みはそれほど変わってないのだな・・・とも。

    もう一冊借りたのも、よく見たら出家前に書かれた自叙伝のようである。
    自叙伝なのはわかっていたのだが、出家に至る経緯とかが書かれているという評を読んで、すっかり出家後に書かれたものだと思ったのだが、そうではないようだ。

  • 愛と欲望の違いに気がつかない人間達。

    所有と束縛は
    愛を腐らせ
    自らも落とし込む。

    それが業でもあり
    人のナマの姿でもある。

    そんな耳の痛い言葉が詰まっています。

  • 誇張が入っている(と信じたい)にしても、男が読むと結構驚かされる、女の愛情を赤裸々に綴っています。女も仕事をすべきという単純なジェンダー論ではなく、愛情を糧に仕事に打ち込むという姿を描いています。女性というのは、やはり想像の範囲外にある生き物なのかもしれません。そしてこれが1968年に書かれたということにもびっくりさせられます。

  • 20歳で結婚、26歳で離婚して、それ以来思いのままに生きてきた寂聴さんの、真実に生きようとする女性への応援歌、30年前の本であっても少しも色褪せていない。

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著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。63年『夏の終り』で女流文学賞、92年『花に問え』で谷崎純一郎賞、11年『風景』で泉鏡花賞を受賞。2006年、文化勲章を受章。2021年11月、逝去。

「2022年 『瀬戸内寂聴 初期自選エッセイ 美麗ケース入りセット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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