恋愛の格差

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  • 青春出版社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413021531

作品紹介・あらすじ

本書では、現代日本の「格差を伴った多様性」の中での、恋愛の可能性について書いている。

感想・レビュー・書評

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  • 恋愛というのは、自分が相手を必要としていて、その相手も自分も必要としているということを、強制することもなく、確かめ合うものだ。二人が共有する時間を充実したものにするために、ちょっとした努力をすればいいだけだ。

    普通はもうないのだから、普通の恋愛運や普通の結婚があるわけがない。


    誕生日を迎えるというのは、前の誕生日から1年間死ななかったということだ。何とかサバイバルで生き延びた、という意味でおめでたい。お正月も、何とかサバイバルして新しい年を迎えることができたということで、無条件におめでたい。
    入学や卒業、結婚、就職については、だからといって幸福が保証されるわけではないし、むしろそこからが大変。



    わたしは集団の中で元気を発揮する人が昔から苦手だったし、もう完全に飽きている。



    それでどうしたいの?という台詞は、力関係の上位の者しか使えない。

  • 恋愛を経済の視点、世相とからめて
    見つめてます。主にお金とからめて。

    パラサイトシングルについても書いてるのですが
    「親と同居してると、好きな時にHなことできない」と
    村上氏は言うのですが・・・。
    その発想なかったわ。
    50歳代でそんなこと思うんだ、と思いました ^^

  • 頑張るという日本語は外国語に訳しにくい、らしい。場面によっていろんな意味がを持つ。
    恋愛には、頑張りは必要なく、強制も依存もなくて我慢や忍耐もない、相手が必要とし相手も自分を必要とする。

  • 乾パンみたいだぜ!
    まったくウエットではなく、かといってパサパサでもなく。

    とにかく甘くな〜い恋愛エッセイ!

  • 社会や経済の変化が人間関係、ひいては恋愛における男女関係にも大きな影響を及ぼすということで、ちょっと小難しい方面に話が飛躍していくのが、やはり感情論に終始しがちな女性の書く恋愛エッセイとは一味違うところだ。
    でも、書かれていることははっきり言ってごく普通。
    日常的に感じている思いを、すぱっとした表現で言われると、ああ、そうそう、それが言いたかったのよ。という気分にはなるけど、新しい発見をして目からうろこということはひとつもなかった。

  • ちょっと情報が古いけれど、村上龍が断言すると説得力ある。
    彼はどちらかというと男性より女性を持ち上げてくれるので、読んでいて悪い気はしない。

  • 二十歳の時に、父親からプレゼントされた本。
    父は私に何を感じてほしかったんだろう。

  • 女性誌に連載していた内容を書籍化した本らしい。が、どうも経済系のカタい話ばかりで、メイン読者層である女性たちはあんまりよまないんじゃないかなーと思ってみたり。いや自分はすきだけど。

  • 55'生まれの母が読んでました。<Br>
    表紙の薔薇がやけにエロティックなのは何?官能小説かと思うやん。<Br>
    著者は「バブル期の幻想は早く諦めなさい」と仰っています。酒井順子や倉田真由美に読ましてやりてえもんだ。<Br>この本の後に「13歳のハローワーク」は作られます。結局、大人に言うより子供のほうがまだ見込みがあると思ったのかもしれない・・・。<Br>「萌え」と恋愛市場を関連させて捉える酒井順子の言い分には、違和を感じるのだけれど・・・その関心のモトで読んでしまった。勿論この本で二次元オタク批評はされていない。矛先はひきこもりとフリーターだな。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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