人生の壁にニーチェやカントがどう応えるか哲学の実践ノート

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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413037679

感想・レビュー・書評

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  • 一心不乱な注視。人間を真っ直ぐに見る眼差し。
    判断など下さずに事実をしっかりと見て受け入れる態度を子どもは既に哲学者である。
    今までの、概念を打破するものでなければ、創造とは言えない。
    自制をする簡単な方法は自分を外から見るように習慣づければよい。考えて考えて、自分を変える。自分を超える。
    自分で倫理風土を一から考え、それを決然と実行に移す。
    自分に命令する力のない者ほど、自分に命令を下す人を求める。ニーチェの言葉。

  • 現代の日常をサンプルとした哲学入門書?
    こういう本は嫌いじゃないです。が、読むだけじゃなくて、考えてアウトプット(書く)することにも時間を割かないとなぁ、と改めて気づいた一冊でした。

  • 『ところで、あの「考える人」はこれからも自分で考えているつもりでいながら延々と思い悩み続けるにちがいない。ペンと紙とキーボードも手にしていないからである。』(p61)難しい用語や言葉を使わず、なんだか哲学に関する本なのか疑わしく感じるくらい読みやすい、哲学入門のような本。考え方や見方を変化させることの重要性を伝えていると思う。だから何かすぐ役に立つわけでもない。哲学はもしかそういうもんかもしれん。

  • あまあそ

  • 白取先生の哲学書は非常にわかりやすい。
    独特の表現や話し方もあるが、私たちの日常の経験や感覚により近い部分で、哲学の思想を絡めている。見た目は厚い本ですが、文字が少ないのでパラパラと進む。

    人生は日々変えるため・変わるためにある。ニーチェの「超人」にならなくては。

  • 目覚めたときには自分が起きたとわかるだけで、そこには前もっての動機とか遺志とかはない。ただ、起きた自分を自覚するだけなのだ。
    世間ではやたらと癒しが流行しているが、癒しとは何かと問いかけた哲学を聞いたことがないように思う。
    だいたいにして、人が生きるというのは、この世界にかかわることによって生きるのだ。その関わりというのは、何か特別に深く関与することだけを意味していない。
    自己実現をする人は、まさにその事柄にかかわってきたからこそ、仕事してずっとかかわり続けることができるのだ。その真摯で実際的な姿勢のほかに、環境だのチャンスだの時代の流れだのといったことはごく瑣末なことにすぎない。
    インテリジェンスが都会から生まれるのは人との意見の交換が頻繁に行われる機会が多いから。
    宗教も信じることもなく、とにかく自力で考え方と世界観をよい方向へと変え、自分を救いたいのならば、本を読むことと人づきあいをよくすることしかないだろう。そうすれば、考え方は常に変化をとげ、性格は湯治されやすくなる。そして人間として優しくなれる。
    自分とは発した言葉と実際の行動のこと。
    昨日までの自分を常に超えていくのが超人。
    流行のビジネス所なんか読まずとも、ニーチェの言葉のたった一行からビジネスの成功のコツが掴めるものだ。

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著者プロフィール

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。
主な著書に、ミリオンセラーとなった 『超訳 ニーチェの言葉』のほか、『頭がよくなる思考術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる!』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『行動瞑想 「窮屈な毎日」から自由になるヒント』(三笠書房) など多数。

「2023年 『超要約 哲学書100冊から世界が見える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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