“脱グローバル化"が日本経済を大復活させる

  • 35人登録
  • 3.75評価
    • (2)
    • (6)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 3レビュー
著者 : 三橋貴明
  • 青春出版社 (2012年12月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413038683

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • イギリスがEUを離脱する可能性が高まっているようです。またEUのなかで一人勝ち状態にあるドイツに対して、アンチドイツ思想も広がってきていると聞きます。これまでの「グローバル化」一辺倒の風潮に反対する人たちが増えています。
    国民経済の目的は国民の所得を増やすことにあるが、グローバル経済は国境を取り払い、グローバルな「誰か」の所得を最大化することを目指している。日本人が、グローバルな誰かの所得を最大化するために労働させられているのです。企業は海外に工場を移転し、製品をその国又は日本以外の第三国に輸出している。そこで得た利益も、配当として日本に還流できればいいが、為替規制や税金やらで殆ど日本に送金できない。これでは日本人は誰のために働いているのかわからなくなる。
    国民の所得を増やす経済成長を実現することこそ国家の存在意義だ。財務省が目指すべきところは、国内の所得拡大であって、グローバル化ではないはずだ。 人間は結局のところ、国家の市民としてしか生きられず、「グローバル市民」にはなれない。グローバル選挙権でもあれば別だが、民主主義の根幹をなす選挙権はあくまで日本国内の話。 グローバル化(=デフレ)は格差を拡大し、民主主義を破壊するといわれる。 第一次大戦も第二次大戦も、イギリスやアメリカを中心とするグローバル化が進展した結果、高い失業率と格差が拡大したことが原因だった。

    だからといって日本がジンバブエのようにハイパーインフレになるわけではないようですね。ジンバブエやギリシャは生産性が低く輸出するものがない経常収支赤字国。日本は貿易赤字でも海外からの利子配当が大幅黒字。家計が貯蓄できない分企業が内部留保を増やしているため日本の貯蓄率は下がっていないそう。だから絶対大丈夫というわけではありませんが。

  • 経済の仕組みを勉強する上でも、オススメしたい1冊。
    「生産」「消費・投資」「所得」による説明が明解。
    この「所得」と「雇用」を賃金の安い外国へ流出させるグローバル化の功罪がよくわかった。

  • ☆2
    他の人の評価が高いのですが、、、??
    三橋さんの論は、極端というか一面強調しすぎで、私には理解し難い。センセーショナルな言葉で煽っているだけのように感じた。文自体はわかりやすいのだが、読み進むほどに、ますます、、、

    フランスのオランド大統領の「金融界が敵」との発言を引用。
    多用。
    ギリシャが怠け者と言われるのは理不尽??生産性の低さが問題。(そもそも生産性の低さが他国につけまわされるのが困るという話なので、「怠け者」という言葉だけ捉えた詭弁にすぎない)
    TPPもインフレ対策とか一面のみ捉えるし。。
    企業の役割はグローバル市場で勝つことではなく(日本の)国民所得の工場に貢献すること。(なぜ??)

    目次
    第1章グローバル化が世界に
    失業と貧困をもたらす仕組み
    現在は"第二次グローバリズム期”
    各国の規制や法律をも変えてしまう
    TPPは典型的なグローバリズム推進策
    「国民所得」と「雇用」のジレンマ
    先進国の国民ほどグローバリズムの悪影響を受ける
    この方法で法人税を減税しつつ雇用を拡大できる
    「金融のグローバリズム」が日本を飲み込む前に
    国債を国際金融市場で流通させることの危険
    ギリシャは本当に”怠け者”だったのか?
    賃し手は決して責任を負わない
    「世界経済の政治的トリレンマ」とは
    (①グローバル化、②国家主権、③民主政治、は3つ同時は不可能)
    経済成長こそ最大の安全保障である

    第2章壮大な失敗に終わった、
    ユーロという"究極のグローバル化"
    緊縮財政はデフレ推進策
    大企業が脱出し始めたスペイン
    スペイン国民の所得はまだ「高すぎる」
    なぜ財務省と経産省はTPPを推進するのか
    黒字国はより黒字に、赤字国はより赤字に
    ドイツなど一部の国だけが潤うユーロの構図
    "借金漬け"という意味でアメリカとギリシャは同列
    アメリカにとって貿易赤字は問題ではない
    産業育成の"武器”を奪われているユーロ圏
    グローバル化は産業の芽を摘んでしまう
    グローバル化の犠牲になった19世紀のインド
    悲惨を極めてきたギリシャの歴史
    ギリシャ人が"怠け者”にみえる本当の理由
    「低生産性」こそがギリシャの問題
    "ユーロ離脱"以外の解決策は存在しない

    第3章「所得の増大」こそ
    日本に本当の豊かさをもたらす
    デフレは民主主義に危機をもたらす
    「極端なこと」を言う人に要注意
    ナチス台頭の直接の原因も「所得減少」
    インフレでもデフレでも「飢え」が政権を倒す
    経済とはつまり所得循環である
    規制緩和は強力なデフレ推進策
    繰り返されてきた「溺算」という名の藏壊
    闇違った.治療9を受け続けている日本経済
    所得の減少は失業に直結する
    不毛な「世代間闘争」が生まれる背景
    デフレの負担は「負け組」に押しつけられる
    「国民が一定期間に稼いだ所得」がGDP
    所得が生まれる根源的な仕組み
    消費が消費を生むことで経済は回る
    「再チャレンジ」が可能だったインフレ期
    なぜ諸外国が日本国債を買い始めているのか
    格差が社会の閉塞感をもたらす
    単なる不景気では生まれない「格差」の正体
    現在に通じる高橋是清の至言

    第4章日本経済を大復活に導く
    "お金の好循環"
    所得を生み出すお金は「常に」ある
    お金の流れがわかるシミユレーション(1)
    お金の流れがわかるシミュレーション(2)
    禁断の「貯蓄税」はなぜ実現できないか
    政府には「誰かの所得」をつくる義務がある
    日本人に美徳とされている貯蓄(節約)の恐怖
    デフレの正体は「民間の経済主体による自傷行為」
    バブル崩壊の後遺症で増え続ける企業の貯蓄
    家計の貯蓄率と「財政破綻」にはなんの関係もない
    なお高い日本の貯蓄水準
    "あら探し"にすぎない財政破綻論者の主張
    「貯蓄が増えれば投資が増える」は本当か
    所得があってはじめて貯蓄や投資につながる
    叡勤もある国民の所得を増やす方箪、-耶

    第5章脱グローバル化で
    所得と雇用を取り戻す!
    貿易とは国同士の「雇用と所得の奪い合い」
    グローバル企業は誰のためにあるのか?
    輸入が増えた分だけ日本のGDPは減る
    経済成長を達成すれば国債残高は問題にならない
    グローバル化が戦争の引き金になることもある
    1万円札は日本銀行による1万円分の債務
    日銀の国債買い取りは通常業務の一環
    政府の負債をわざわざ減らす必要はない
    国債購入によって成り立っている現在の銀行
    結局デフレでは経済が回っていかない
    現在の長期金利は国債増発を求める市場からのサイン
    日本円と日本国債の違いは実質的にほとんどない
    政府が優先すべきは「自国通貨建て借金の返済」ではない
    「お金そのもの」に価値はない
    工場の海外移転は「雇用」と「所得」の流出になる
    所得収支の黒字はあてにできるか
    グローバル化に対して懐疑的になり始めた先進国

    おわりに
    豊葦原瑞穂国
    古から「供給能力」が高い日本
    「経済成長」の意味を問い直そう

全3件中 1 - 3件を表示

三橋貴明の作品

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるを本棚に登録しているひと

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるを本棚に「読みたい」で登録しているひと

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるを本棚に「積読」で登録しているひと

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるの作品紹介

「グローバル化の流れに乗り遅れるな」-。こうした"グローバリズム絶対論"によってもたらされたのは貧困と失業、そして所得の減少だけだった…。メディアを賑わす注目の経済評論家が、国民所得の観点から「脱グローバル」を説き明かす。

“脱グローバル化"が日本経済を大復活させるはこんな本です

ツイートする