「いい人生だった」と言える10の習慣

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  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413038874

作品紹介・あらすじ

終末期医療、緩和医療にたずさわる大津医師は、1000人をこえる人たちの最期を看取ってきました。その中には、後悔を残しながら亡くなった人や、自分の人生に満足しながら穏やかに息を引き取った人など、さまざまな人々がいたといいます。どう過ごしたら「いい人生だった」と思えるのか──。本書では、大津医師が、満足して人生を終えた人たちが実践していた習慣を解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 心の底から、そう言えるようになりたい

  • 涙が止まらなかった。

  • 本書には死が間近に迫った方たちの
    生き方や、最後の過ごし方、後悔していることや想いなどが書いてあるため、この本を手に取ったからには、
    自分も後悔ないように日々を意味あるものにして生きようと思えた。

    実際に自分が余命わずかになったと想像したとき、
    何がしたいのか、誰を大切にしたいのか、やり残したことがないのかーーー
    じっくり目を閉じて考えることで今の人生をより好転させることができると思います。

    人生=時間(有限)
    なので有意義に過ごすためにも、
    自分に素直になって、今の環境や周りに感謝して大切に生きたいし、
    親や祖父母にも改めて感謝を伝えようと思いました。

    以下、心に響いたフレーズです。

    ●最良なのは「よりよく長生きする」ことです。
    そのためには、じつはこの2つの気持ちが必要なのです。
    「いつ終わってもいいように、一瞬一瞬を味わい尽くして生きる。そしてそれが長ければいいな」という気持ちで生きれば、命の質と長さのバランスが合います。

    ● やらなくちゃいけないことってのは、やはり強制されたもの、与えられたものでしょう?
    それをやるのは人生で避けられないと思うけれども、そればっかりではダメで、どうやったら自分にとって満足できる人生になるのかって、そう考えなくちゃダメなんじゃないですかね。
    『環境に流されず、本当にやりたいことをやる』

    ● 死とは、本当は自らの人生を振り返り、感謝をし、次の世代に、あるいは大切な人たちへ、自らの思いをつないでゆく場であり、不幸なことではないのです。

  • すばらしい本。死を意識するからこそ、本当の意味で生きることができる。学校の授業でも読まれるべきだと思う。

  • 身内が、がんだと宣告されて目に留まり読みました。
    患者さん本人が、人生とどう向き合い、家族と向き合い、そして最期を迎えられる。
    どの方のお話にも涙がでて、また自分の家族と重ねて深く考えさせられました。
    よい人生の定義は人によって様々だと思います。
    私も、いつか人生について深く考えたり、後悔したり、悲しく、虚しく感じるかもしれません。
    それでも、最後は本に書かれていた方達のように、人生と向き合い、受け入れ、周りの人に感謝して最期を迎えられたらいいなと感じました。

  • 若くして亡くなった青年の願いが印象に残っている。
    出来ることが限られた状況で、自分にできることを見つけて精一杯にする姿。

    〉どんな言葉も最後に交わした言葉になり得る。でもこれは、誰にも起こり得ることなのです。

    いってらっしゃいも、おかえりも、最後になるかもしれないんだよなあ。
    自分の書いた読書メモをきっかけに家訓作りがはじまった。そのうちの一つがいってらっしゃいといってきますを大切にすること。

    >注意しなければいけないのは、「夢や希望を見つけることだけに振り回されてもいけない」ことです。ときにはできることをしていく中で、それが見つかることもあります。

    そんなことを探していた時期もあった気がする。最近分からないなりにnoteで発信を始めたり、気になる人のもとへ足を運んだりしていたらどんどん繋がってきた感覚。どうなるか分からないけど。

  • 実例を元にイメージしながら読み進めることができた。何歳でその人生を終えるかはわからないからこそ、毎日を大切にしたいと思える。

  • 自分の死生観を考えたくて手に取った本。
    複数のエピソードが紹介されているが、家族と過ごす時間が少なく、伴侶が終末期になって後悔した方が多いように感じた。
    自分は同じ後悔をしたくない。子どもと一緒に遊んだり、旅行できる時間は大体10年ちょいだろう。思春期にでもなれば離れていってしまう。
    親だってあと何年生きていてくれるのだろう。
    感謝を伝えたいし、恩返しもしたい。
    いずれにしろ今後の根幹は考え切りたい。

  • 最近、自分の体の予期せぬ「不具合」を通して、
    「生きる」ということや、
    自分の「人生」を考えさせられたところに、
    『「いい人生だった」と言える10の習慣』
    というタイトルの、この本の出現。
    余りにもタイミング、良すぎ 笑。

    僕は人生の節々に 、
    そういった「人生根本の問い」に
    向き合わざるを得ない状況になり、
    その時々に相対してきて、
    現在に至っている。

    誰もが分からない人生の終焉の時。
    だからこそ、
    その時に「満足」、
    そして、「感謝」したいので、
    様々なことを学び続けていきたいと思っている。

    少しでも多くの人にこのすばらしい本を読んでもらいたいので、
    目次をあげておく。

    習慣1 「今日が最後かもしれない」と思って暮らす
    習慣2「生きる意味を無理に探さない」
    習慣3 「負の感情にふりまわされない」
    習慣4 「身近な人こそ大切にする」
    習慣5 「自分の幸せと大切な人の幸せをすり合わせる」
    習慣6 「長く」より「良く」生きることに注目する
    習慣7 「健康や若さに必要以上にとらわれない」
    習慣8「環境に流されず、本当にやりたいことをやる」
    習慣9「どんな境遇でも自分を支えてくれる夢を見つける」
    習慣10「ありがとう」と伝える

    著者 緩和医療医 大津秀一氏
    青春出版社

  • 本当は、死が自らの人生を振り返り、感謝をし、次の世代に、あるいは大切な人たちへ、自らの思いをつないでいく場であり、不幸なことでは無いのです もともと苦しいものを楽しいものに変えていく、それが人生なのだ 不幸続きの人生はありませんし、残念ながら、幸せばかりの人生もないのです 宝物はいつも身近なところにある
    20211208
    送る側の人が最後に伝えるありがとうは、大切な人へのこれまでの感謝と、逝く人の思いを胸にしっかりと生きていると言う気持ちの表現
    感謝の言葉は日々の潤滑油、そして最後のバトンです

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著者プロフィール

早期緩和ケア大津秀一クリニック院長。茨城県出身。岐阜大学医学部卒業。緩和医療医。2006 年度笹川医学医療研究財団ホスピス緩和ケアドクター養成コース修了。内科専門研修後、2005年より3年間京都市左京区の日本バプテスト病院ホスピスに勤務したのち、2008年より東京都世田谷区の入院設備のある往診クリニック(在宅療養支援診療所)に勤務し、入院・在宅(往診)双方でがん患者・非がん患者を問わない緩和医療、終末期医療を実践。2010 年6 月から東邦大学医療センター大森病院緩和ケアセンターに所属し、緩和ケアセンター長を経て、2018年8月より現職。遠隔診療を導入した日本最初の早期からの(診断時や治療中から。対象をがんに限らない)緩和ケア専業外来クリニックを運営し、全国の患者さんをオンライン緩和ケア相談している。全国相談可能な『どこでも緩和』ネットワークを運営。著書に25万部のベストセラー『死ぬときに後悔すること25』(新潮文庫)、『死ぬときに人はどうなる 10の質問』(光文社文庫)、『死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33』(幻冬舎)などがある。

「2021年 『幸せに死ぬために 人生を豊かにする「早期緩和ケア」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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