- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413039215
作品紹介・あらすじ
子どもが不登校になった時、その原因は何かと探りたがるのが親です。愛情深い親ほど、自分を責め、夫(妻)を責め、子どもを責めて、どんどんつらくなってしまうもの。でも、子どものために最も大事なことは何か? 親だけしかできないこと、その最も大事なのについ忘れてしまいがちなことを、本書は教えてくれます。7年間不登校だったのに、著者からのアドバイスで学校に戻れた子も。
感想・レビュー・書評
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子供の頃の思い出話をするといい
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混乱しているときに読み、色々と自分を振り返ることができた本。
不登校の子供と、毎日、毎日、家で過ごすことは、ともすると親としての自尊心を
ぼろぼろにされるような気持ちが湧き上がってくる場合もある...
少なくとも、私は、そうでした。
子どもが何を考えているのかも、さっぱり理解できない。
今の私に、何ができるのか。それが知りたい。
この本は、良い悪いを言ってくるので、気持ちが弱っている時には、少し厳しい内容もあるかもしれません。
それでも、混乱している私に、親としての対応の心構え(マインドセット)をしてくれたのは確かです。
森田先生の「コンプリメントトレーニング」と併用し、揺らぐ自分を保つために読みました。具体的で、良い内容です。 -
そう、親はいつも子供の鏡。いつでも、「自分は幸せだ」と思っていないといけない。
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小中も不登校で、今は不登校の家庭支援をしている著者による不登校を持つ親に向けたアドバイスとメッセージ。
タイトルの「たった1つ」はやや誇張の感があるが、色々な声掛けや方法がある中で、その根っこの部分は、子どもを愛するということ、というくらいの意味だと思う。非常に柔らかい本なので、森田氏の『不登校は~99%解決する』と同じく、どうしても抵抗を感じてしまうが、そんなに悪いことは書いていないとも思う。
教師の立場としては、母親への声掛けの言葉が色々見つかって、役に立った部分もあった。特に印象的だった部分は、「待つ=何もしない、何も考えない、ではないのです。子どもの成長を待つ間に、親が成長しなければならないのです。子どもは、親が成長した分だけ成長します。」(pp.102-3)とか。「学習の最も大切な意味とは、自分の成長のために努力すること、自分に期待することです。」(p.105)、「頭の中が不安でいっぱいでは、どんなに勉強しても効果は上がりません。お子さんが勉強するには、『安心』が大前提なのです。ですから、何より、お子さんが安心できる環境を作ってあげてください。普段からお子さんが未来に希望を持てるような言葉がけをしてください。」(同)という部分。さらに、「夏休みの間だけ、これを実行せよ」という、接し方のポイントが9つ書いてあるpp.165-6なんかも、良いと思う。やっぱり親の姿を見て子どもは育つので、親に余裕がないと子どもも不安定になるんだな、親が幸せじゃないと子どもも不幸になるんだな、と実感した。ただおれ個人の場合は、ほとんど反面教師というか、こういう大人にはなりたくない、と思って勝手に勉強した気がするのだけれど。森田氏の著作と続けて読むと、共通する部分が多く、やっぱり褒める、安心させるということが必要なんだろうなあと思う。それよりも、冒頭に書いてある、著者の不登校の時の母親からされた話が壮絶で、心が痛んだ。(17/05/20) -
カウンセラーさんに借りた本。
とってもいい本でした。
幸せでない人が誰かを幸せにすることはできない。まわりの大切な人たちのために、自分が幸せでいること。 -
■不登校と愛
A.立ち直らせる3つの方法
1.子どもが生まれたときの喜びを思い出す。
2.子どもと共有した様々な出来事を思い出す。
3.それを子どもに毎日さりげなく話して聞かせる。
B.学校にいけない子供たちは、学校に行くことによって受けるかもしれない苦痛を避けるために、学校へ行かない(行けない)のです。
C.子どもは親や家族から愛されることで、自分自身に価値があること、自分の素晴らしさを学びます。そして、親や家族の生き方を見て、自分の将来に希望をもつのです。
D.自己重要感を持った子どもは、少々のことではへこたれなくなる。
E.学習の最も大切な意味とは、自分の成長のために努力することの、自分に期待する事。
F.子どもは、不安を紛らわすためにゲームに集中している。その間だけは不安から逃れられるのです。
G.大切なのは、お子さんがどんな失敗をしても、あなたがサポートできるように備えておくこと。
H.お子さんに勉強させる前に、あなたが自分の幸せのために、何か勉強を始めてください。お子さんはあなたの姿から何かを感じます。
I.付き合ってほしくない友達は、じつは大切な居場所。
J.あなたの生き方から子どもはすべてを学び、自分の未来を映すのです。 -
【こんな人にオススメ】
不登校のお子さんをもっている親御さん。
または、不登校のお子さん、親御さんを支援する立場の方。
【こんなところがオススメ】
比較的コンパクトにまとまっていて、一気に読めるところ。