「敏感すぎる自分」を好きになれる本

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  • 青春出版社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413039987

感想・レビュー・書評

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  • HSPの入門書。自分にあてはまる面が多く共感できる内容だった。

    HSPは先天的な気質であるが、 HSPが感じる生きづらさは後天的なものであり変えることができる。という前向きなテーマがかかれている。

    敏感に反応してしまう刺激を振り返り、自分の場合、人混み、匂い、音(特に大声)、怒っている人の感情、自分のマイナスのイメージであることに気づいた。

    HSPは繊細で相手のことを考えるために負の感情を処理しきれない。結果些細な言葉を受け止めトラウマをつくってしまう。
    親や教師が悪い、自分が悪いわけではなく、トラウマは自分のそういう面と環境が重なった結果に過ぎなかったと理解でき気持ちが楽になった。

    HSPはストレス耐性が低い。

    HSPは内省的な人が多いため、主観的で自分の脳内で自己批判を繰り返す。
    自己批判は自己肯定感を下げる行為。自分をいじめるクセをやめる。
    自分の非だけでなく、相手の落ち度も考える。
    多分私を含めたHPSは自己弁護が苦手であろう。しかし、自分を過剰にいじめないために、自分を弁護することをしていきたい。

    セルフケアも苦手なので、自分をいじめるのではなく、労ることをこころがけたい。

  • HSPという生まれながらにして敏感な体質をもった人達がいるというのが、ちゃんとした研究によって明らかになっているのを知らなかった。
    一見すると発達障害にも似た敏感さだけれど、そちらとも違う。あれ?いったい何だろう。と思う人は読んでみるととても腑に落ちると思う。
    他人との境界線が薄いのは幼少期の親との距離感が原因の一つであったり、他人の気持ちを自分の事として取り込みやすい性質があるために、自分軸を失いやすいという分かりやすい説明は目から鱗が落ちるようだった。
    五感が敏感である。直観力がすぐれている。など、良い面と、それ故の生きづらさの比較。そしてそれをコントロールする方法、または接し方など、自分や他人を理解するにはとてもよい教科書だと感じた。
    『知る』というのは他人を助けることでもあり、自分を許すことでもある。
    読んで良かった。

  • 15分くらいでさらーっと
    悩んでる真っ只中の人にとってはきっとお守りになる本だと思う

  • hspの特性について詳しく書かれている。個人的には、「他人との境界線が薄い」という点にとても納得した。境界線が曖昧ださらこそ他人が機嫌が悪いとびくびくするし、他人の課題も自分の問題として取り込んでしまうと思った。

  • もし、自分が他人の気持ちに敏感で左右されやすいな、とか、人混みが苦手、疲れやすいなど当てはまる要素があれば読んでみたらいいのではないかなと思います。
    様々な解決策が書かれているし、自分を知るという意味でもためになりました!

  • 数あるHSP 関連の本の中でも、特に平易で読みやすい。
    精神的に疲労している中でも無理なく読み進めることができた。
    特に自身がHSP であることを受け入れる心構えについて優しく語りかけるように述べられており、カウンセラーに寄り添ってもらっているような感覚になる。
    日々に忙殺され自分を見失いそうになったときに読み直したい本。
    以下、自分用メモ


    知る、対応する、心構えをつくる
    ・どんなときに心が動揺するのか、どんな場所に行くと気分が悪くなるのか
    ・少しでも暮らしやすくなるための準備をする:敏感さを感じる刺激をあらかじめブロックする、活動しやすいように環境を整える、身近な人のHSPに対する理解を深める努力をする
    ・セルフケアを意識的に行う
    落ち込んだ時はプラス思考ではなくプラスの感覚を刺激する(笑える番組を見るなど)。
    意識下にある感情や感覚、直感を大事にして行動する
    自己と他者の問題を分離して考える

    具体的な対処法
    ・人の気分に左右されやすい
    ライオンの吐き出し、境界線を強化するイメトレ
    ・大事な人にはHSP をカミングアウトする
    自分が困っていること、それに対して自分が行なっていること、相手にしてほしいことを伝える
    ・脳の疲労を解消するサプリを試す

  • 自分に当てはまるところが多く、参考にできそうでした。しかしすでに自分には対策済みなところもあり、実例がもっとあると嬉しいかなと感じました。

    自責の念が強かったり、些細な失敗で動揺したり、周りの人の影響できついことを言ってしまったかと思えば自分の意見が言えなくなってしまうこともあり、自分自身に戸惑いやつらさが多くありました。

    すべて解決は難しいかもしれませんが、少しでも生きやすくなればいいなと思っています。

  • 2017.10.1読了。図書館で借りた。

    HSPかどうかのチェックリストと対応方法が具体的に書いてある。それが実行できるかどうかは、カミングアウトできるかどうかにかかっているものも多いけど。手元にこの本があるだけでも少し安心かも。

    1日でさらっと読める感じでその点は良かった。参考文献にもあたってみたい。

  • HSPは人口の15~20%。納得。
    他人との境界線の問題も読了後ジワジワ来た。

  • 敏感すぎる事は、生まれ持った気質で、そのような気質を持った人を「HSP」と呼んでいます。チェックシートが最初にあったのですが、私はまさにHSPに当てはまりました。読み進めると「楽しい事でも疲れる」「トラウマを抱えやすい」など、私の事が書いてあるかのような感覚がありました。何よりもドキッとしたのが「幼少期に親からの愛着形成が出来ていない愛着障害」が生きづらさを増長している部分です。自分の敏感過ぎる部分は生まれ持った「個性」で、ちょっとだけ考え方を変える事で人生が輝くのを教えられて心が楽になった優しい本です。

著者プロフィール

山梨県甲府市生まれ。北海道立札幌肢体不自由児総合療育センター小児精神科医長。北海道大学医学部卒業後、脳外科研修を経て日本神経学会認定医の資格を取得し神経内科医として勤務。感覚運動障害に興味をもち研究しながら感覚統合療法セラピストの資格を取得。北海道大学大学院医学研究科生理系専攻博士課程にてシナプス生化学の基礎研究を終了後、障害児医療分野に転向。1993年以来、現職にあり、自閉症などの発達障害児者の診療を続けている。障害児者の高次脳機能障害と知覚特異性に興味をもっている。

「2006年 『自閉症者からの紹介状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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