吉本隆明のメディアを疑え―あふれる報道から「真実」を読み取る法 (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 14)
- 青春出版社 (2002年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413040143
作品紹介・あらすじ
混迷する政局、テロ、不況、引きこもり、少年犯罪…ニュースでは語られない問題の本質とは何か-。
感想・レビュー・書評
-
戦後最大の思想家と呼ばれることもある吉本隆明の時評です。小泉政権やテロとの戦い、少年犯罪などが取り上げられています。
ただ、どうもそのときの思いつきを語っているだけなのではないかという気がしてしまいます。著者はしばしば「自分の戦争体験に照らしてみて」というような語り方をしており、またさまざまな時事問題に対する判断の根底を洗っていくとけっきょくそこに行き着くというのも分からなくはないのですが、少なくとも、戦争体験を共有しない読者にも言葉を届けるように努力をすることは、求められてもいいのではないかと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
07025
02/01 -
[ 内容 ]
混迷する政局、テロ、不況、引きこもり、少年犯罪…ニュースでは語られない問題の本質とは何か―。
[ 目次 ]
1章 見えない政局の「実態」を読み解く(田中真紀子更迭と小泉政権;メディアが取り上げない「外相の資質」 ほか)
2章 テロと宗教の語られない「本質」(アメリカのテロ事件と宗教;「アメリカの言い分はおかしい」 ほか)
3章 少年犯罪の影にある「真相」(人は暗いうちは滅びない;「引き出し症候群」、「フリーター症候群」への不安 ほか)
4章 エコノミストが語らない「真実」(アメリカが苛立つ日本の不況政策;世界的な金融恐慌は起こりえない ほか)
5章 あらゆる事件に隠れた「思想」を読む(メディアが伝えるべき「事件像」;ゆるやかな殺意の横行 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
副題の『あふれる報道から真実を読み取る法』は書かれていない。時々問題に対する著者の雑感が主な内容。
脳死問題に関する考えにはなるほどと思うところがあった。 -
マスコミは小泉メディア人気を軽薄なものと指摘するが、総理はテレビで人気が取れるくらいの芝居っけがなくては民主主義とはいえない。
イスラム原理主義=悪、というアメリカの宣伝はおかしい。
それを真に受けて広報するメディアが日本にはある。これでは話にならない。
難民問題について世界に向かって明言した日本人は緒方さんだけ。アメリカ一辺倒なことを言わなかった公の日本人では彼女くらい。
テレビに出演した識者が少年法の刑事罰の対象年齢を下げるべきだとしきりに言う。それで少年犯罪が解決sるうと思う、大人の論理が一番の問題。 -
*図書館
-
『イスラム教を国の宗教としている人たちは、ビンラディンやオマルを一方的に悪党と決めつけていることに対して、じつは心の中では「面白くねえ」くらいのことはおもっているだろう。』