だから、その日本語では通じない (PLAY BOOKS INTELLIGENCE 119)

著者 :
  • 青春出版社
3.71
  • (1)
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413041195

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 僕の文章の読み方、書き方は、田村先生に教わったことがベースになっています。それだけに、書かれている内容については知っていることが多かったです。とはいえ、僕が代々木に通ったのは30年以上前、その当時習ったことを今でも忘れていないのは、それだけ印象強く残っていたか、この30数年、折に触れて意識してきたからだと思います。人生における最初の師匠と呼べる人かもしれません。

    「ら抜き言葉」には肯定的ですが、「とか」を用いることには断固反対というのは、昔と変わっていませんでした。「ら抜き言葉」と肯定する理由は聞いたことがあり、非常に納得した覚えがありますが、「とか」がダメな理由は聞いていませんでした。本書に書かれていて「なるほど」と30年越しに理解ができました。最近、無意識のうちにに「とか」を使っている気がするので、気をつけていきたいですね。

    「助詞」(特に格助詞)の大切さを強調されている点、馬鹿の文章は漢字が多い、話すように書くから伝わらない、など昔と変わらない内容をあらためてわかりやすく説明されていて、自分にとっての「書く」の原点に立ち返れたように思います。僕の文章術はすべてここから始まった、ここの土台の上に、さまざまな人の教えや自らの経験を積み上げてきたのだと実感しました。

    絶版になっているのがもったいない。電子書籍でいいので再版されることを希望します。
    https://amzn.to/3ts7cri

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

著述家、日本語講師。1952年、東京生まれ。京都大学文学部を卒業後、大手予備校の講師を
経て独立。フリーランスの講師として、現代文・古文・漢文を教えるとともに、古典文学の楽しさを現代に伝えるための著作活動を精力的に続けている。
編著書に、『枕草子』『徒然草・方丈記』(以上、ちくま文庫)、『姫様と紀貫之のおしゃべりしながら土佐日記』(学研M文庫)、「さらさら
読む古典シリーズ」(梧桐書院)などがある。

「2012年 『知ってるつもりで間違える慣用句100』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田村秀行の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×