「間取り」の世界地図暮らしの知恵としきたり (青春新書インテリジェンス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413041379

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  • 日本の「間取り」はどう変化し、現在に至るのか。
    伝統と生活観、また世界の「間取り」も参考に、説明する。
    「間取り」の世界地図→世界地図と間取り
    I 日本の「間取り」とその変遷
    1章 マンション、団地・・・集合住宅に見る、日本人の暮らしと変化
    2章 江戸の武士住宅から続く、日本住宅の古きよき伝統
    3章 間取りから浮かび上がる、暮らしの知恵としきたり
    II 「間取り」の世界地図
    4章 比べてわかる、世界の家族観、生活観・・・のちがい
    アメリカ イギリス フランス ドイツ 中国 韓国
    付章 日・米・英・・・大富豪の邸宅の間取り
    参考文献、図版資料・図版提供先一覧、有り。

    世界と謳っても、主に日本の「間取り」中心の内容です。
    終戦後の住宅難から始まる“DK”と公団住宅。
    生活観の変化から“LDK”へ。
    そして、団塊の世代とマンションブームに。
    また、明治以降、自由を手にした庶民が求めた住まい。
    中産階級が手本としたのは、中級の武士住宅。
    現代の都市の住まいの源流といわれる。
    和洋折衷、客間は応接間に。だが大正モダンの洋風文化住宅は、
    関東大震災と時勢から“和風”へ。
    お茶の水文化アパートと同潤会アパートの違い。
    町家、江戸と大阪の長屋、南面信仰と外開きのドアについて。
    世界は6ヶ国で、気候、生活習慣での特徴と日本との違い。
    部屋の位置や設えの話は分かり易く面白いのですが、
    世界の間取りに関しては少ないし、日本も同様。
    地方や職業等で異なる様々な間取りも紹介して欲しかったです。
    南向きと北向きの話はあれど、間取り図に方位が無いのも残念。

  • ブックオフ売却

  • 「世界地図」というわりには日本の話が中心だが、住宅の「間取り」に関する様々なネタが披露されている。軽く読めてよい。

  • 元ハウスメーカー社員、卒論修論は京町家研究、まさにマイホーム検討中の段階でこのような本を読むというのは実に趣きがある。

    今昔、東洋、西洋、大小さまざまな間取りから風習、考え方が見えてくる。
    しかしながら参考になるような間取りはほとんどない。
    坪数がでかすぎるとか、個室に分かれすぎてるとか、全て合理的であるとは言いがたい。
    今の間取りは、今の人の哲学で、もっとも合理的に作られているのだなあと思います。

  • 間取りの生活史的内容。
    現代の画一的な間取りが定着するまでの変遷、続き間のある住宅から中廊下の登場あたりの流れが面白い。それと同潤会アパートも個人的に興味があったので面白く読んだ。同アパートは間取りプランが豊富だったというものの具体的な内容には触れられていなかったりして、全体的には物足りない内容。そこはそれぞれの専門書を探すべきか。さらっと読むのに向いているボリューム。

    タイトルには「世界地図」とあるがこれは偽りありと言わざるを得ない。日本以外の国の間取りに纏わる話はごく一部で図も少なく、おまけのような内容だった。

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