ミクシィ(mixi)で何ができるのか? (青春新書INTELLIGENCE 164)

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  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413041645

作品紹介・あらすじ

本音はミクシィに書いてある。600万人の巨大ネットコミュニティが次のビジネスチャンスを生み出す。

感想・レビュー・書評

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  • 既に一つの文化を創り上げている感もあるので、さまざまなところで取り上げられているが、かなり真面目に分析されている。
    利用者の心理等正確に押さえられている。
    これから先のことはなかなか読めないが、過去と現在については大いに参考になるだろう。

  • mixiとの社会係わり合い、自分の意見ばかり書いていて、mixiの操作、あるいは、使い方については、ほとんど、一言も書いていない。少しは、書いてほしい。自分の意見ばかり書いていないで、このようなひとりよがりな本をよく出版すると思うし、出版会社もよく許可したものと思った。

  • BBS(buletin board system)当時からの課題をmixiも抱えていることが分かった。
    システムの作りはwebに基づいているが、社会網体系(ソーシャルネットワークシステム)
    としては、まだまだ未熟であることが分かった。

    著者の意図とは別に、システムの未熟性が明確になった。
    社会的な情報の確認する仕組みが十分ではなさそうだ。

    爆発的に発展するためには、業務で使える仕組みに転換するとよいかもしれない。

  • 一時期爆発的に流行ったmixi。
    もちろん今でも私の周りの友達は続けている人が多い。
    友達に招待され、アカウントは作ったものの、
    いまいちそこまではまる面白さが理解できないでいた。
    どんなメリット、魅力があるのか知りたくて本書を読んだ。
    体系的にどんなことができ、魅力なのか書かれていて参考になった。

  • 心理学的アプローチ。古いし既知の部分が多かった。今更だなあとざっと読み。

  • 私もmixiにはまりいわゆるmixi中毒に陥った時期があって、なんか違うと思った時期を超え、今に至ります(笑)
    mixiがここまで人気になった秘密はなんなのか。
    社会がmixiのようなSNSを活用して会社を発展させていくためには?
    などのヒントを専門的な視点を交えながら書いてあり、なるほどの場面も。
    賢く利用できたらとっても便利なツール。どう使うのかが重要。

  • ●No.28
    「編集会議」2009.01月号 特集2.「『フツウ』の自分でもできる人脈の作り方 p.81で紹介
    〜ミクシィが2009現在の様に爆発的に広まる前に執筆された本。

    p.38 「アノミー状況」:社会学用語。健全な社会の規範が崩れ去った後の混乱状態。参:「2チャンネル」
    p.42 フロイト:「人には『生きようとする欲求:リピドー』と『死への欲求:タナトス』が共に備わっている。(典拠未確認)
    p.60 「Nileport」http://www.nileport.com/ 〜富裕層対象SNS
    p.90 「LinkedIn」http://www.linkedin.com/ 2003年にサービスを開始したビジネス特化型SNSで,人材募集や求職,商談相手探し,
       人材や企業の評価を調べる場としてシリコンバレーでのビジネスに欠かせないとされる。既にユーザーの半数は米国以外で,
       国籍は百数十カ国にわたる。日本からの会員は現在約7万人。日本語版のほか,ドイツ語,フランス語,スペイン語のサービスも
       開始し,海外のユーザーを広げる。
    p.90 「Monster.com 」 http://www.monster.com/ 〜アメリカ最大手インターネット転職サイト。SNSあり

    p.102 ◎「近代とはいかなる時代か?」(アンソニー ギデンズ/而立書房(1993-12)
         〜近代の特徴の1つを「時間と空間の分離と再統合」(グローバル化)

    p.108〜109 【マズローの欲求階層説】ピラミッドの下より、↓
          1.生存の欲求 2.安全の欲求 3.親和欲求 4.承認欲求 5.自己実現の欲求
         〜社員がプロフェッショナルに成長する為には、「5.自己実現の欲求」以前の欲求が満たされている事が必要だが、
          成果主義と効率優先主義のためにオフィスの人間関係が破壊された為、3.親和と4.承認が働く為の基盤も壊されてしまった。
          その結果、社員はなかなかプロに成長できず、効率化によってもたらされたスリムな組織や仕事のプロセスの効果が発揮
          されないという問題が生じ、それに気付いてSNSの仕組みを取り入れる企業も出てきた。
          2007現在、ミクシィはASP(アプリケーションサービスプロバイダ)という形ではサービスを提供していない。
          他が開発した「ミクシィ型SNS」が使われている。

    p.119〜120 【上手なブログの書き手】〜色々な読者層がそれぞれの視点で読める配慮をしている。
                      →良い意味で「能面」の様に、見る者の視点と角度により違った表情を見せる事が出来る。

    p.126 【日本興亜損害保険の退職者(OG)SNS】〜・現役・育休中の女子社員の相談→アドバイス
                           ・SNSにより「職縁」を保ち、退職者のパート再雇用の応募率を上げる
                           (DB登録だけでは親近感が薄れ、応募してくれない〜SNSで「交流」を保つ
                          〜高度な専門知識が必要なため、アルバイトを雇っても即戦力にするのは難しい)

    p.146 「ミーム」:「仕事習慣の普及」を意味する社会学用語。

    p.151 「株式会社バーチャレクス」http://www.virtualex.co.jp/
        〜非対面型アウトソーシングサービス(コールセンター等)社員は顧客企業常駐の為、「バーチャレクス」としての一体感を持つ     ためにS社員が自発的にSNS型ブログ「Tiari」(知あり)を立ち上げ、後付けで会社の承認を得た。
        《会社の「Tiari」への評価視点×3》
         ?知識・情報の共有 ?ネット職縁社会による一体化、活性化 ?内部統制上の現場の出来事を把握する
    p.170 「Friendster」 http://www.friendster.com/
        〜世界中のSNSブームの元となったアメリカのSNS。2003.03にスタート、3ヶ月で100万人の参加者を集めた(典拠未確認)

    p.173 「Orkut」〜2003末にグーグルが立ち上げたSNS/トルコ出身の社員オーカット・ブヨコッテン氏の発案の為「オーカット」と命名
            https://www.google.com/accounts/ServiceLogin?service=orkut&hl=ja&rm=false&cd=US&passive=true&skipvpage=true&sendvemail=false&continue=http%3A%2F%2Fwww.orkut.com%2FRedirLogin.aspx%3Fmsg%3D0%26page%3D%252FMain

    p.174〜179 【「mixi」が先発のSNS「GREE」を2004.10に追い抜いた経緯】
         〜初期の「mixi」は「イー・マーキュリー」という会社が運営していて「Find Job」という求人求職サイトで利益を出して
          いて既に経営が安定していたが、「GREE」は「楽天」社員:田中良和氏の趣味的なサイトとして始まり、
          2004に田中氏が「楽天」を退職し会社設立準備に資金と時間を使わなければならなかった間隙に「mixi」が一挙に成長した。

    p.197 「ムーアの法則」:「半導体素子に集積されるトランジスタの数(集積密度)は18〜24ヶ月毎に倍増する」
                〜インテル社の元会長・ゴードン・ムーア氏が唱えた一種の経験則。

    p.197 「ギルダーの法則」:「通信網の帯域幅は6ヶ月で2倍になる」
                 〜アメリカの経済学者ジョージ・ギルダー氏が提唱した説。

    p.199 【IT技術の急速な進歩とネットコミュニティの成熟が相まってSNSの穏やかな環境である「コモンズ」が突然ネット上に生み出された    と考えられている。】
    p.199 【「クリエイティブ・コモンズ」〜著作権の取り扱いを巡るもの】




  • ミクシィ疲れはよく分かるな・・・。
    友だちって何なんだろうね。

  • 本音はミクシィに書いてある」「600万人の巨大ネットコミュニティが次のビジネスチャンスを生み出す」と帯にありますから、全体としてはミクシィを肯定する本です。

    興味を惹いたところを紹介します。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ミクシィは一見オタクの世界のように見えるかもしれませんが、内実は違います。ミクシィで活躍するには、社会的な立場も人生の経歴も全く異なる人々がお互いに理解し、感情を共有できなければなりません。そのためには、背景にお互いの「類似体験」や豊かな社会経験が必要なわけです。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    私のマイミクさんはそれぞれの分野で様々な経験や実践をお持ちの方ばかりです。
    ミクシィをやっていない人達からは「オタク」のように言われがちですが、私はミクシィでの交流のおかげで以前よりもよく読書するようになりましたし、幅が広がってきていると感じています。

    「ミクシィ疲れ」についてその症状として次のように書かれています。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    ・マイミクの日記はすべて読み、定期的にコメントを残す義務がある
    ・自分の日記に対するコメントに対しては、必ずコメントを返す義務がある
    ・マイミクのマイミクとは良い関係を保つ義務がある
    ・自分で自分に問いかけるタイプの日記にもコメントをつける義務がある
    ・プラスのストローク(接触)を送り続ける義務がある
    ・マイナスの気持ちは心の中で消し去り、いつも良い人を演じなければならない
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    この辺りは私も注意しています。
    時間的余裕があるときにはどんどん日記を書き、コメントもつけますが、忙しいときには失礼しています。
    「ねばならない」は良くないですね。
    コメントの時期が遅れても、連絡は相手に行くわけですから焦らないようにしています。

    「にわか友達」が増えるとミクシィ疲れに陥りやすいという指摘もありました。

    もともと友達だった場合や趣味や関心、話題が共有されている相手なら交流を保つのは難しくないのですが、大勢の「にわか友達」と交流を保とうとすると心理的負担が増すのは当たり前ですね。

    マイミクを増やすことに熱心な方からの突然のマイミク申請に困惑したこともありますが、少数のマイミクさんと深くお付き合いすることが大切だと思います。

  • タイトルどおり「ミクシィ(mixi)で何ができるのか?」わかる本。

    親和欲求・承認欲求を満たすコミュニケーションツール、穏やか環境の実現など、自分が実感していることと重なり、納得できる分析だった。 

  • SNSの専門家である著者が心理学などの面から mixi などの SNS を分析した本。

    SNS における男女の違い、自己開示欲を促す mixi によって精神的健康になれることや、メンターとしての SNS 等、今まで知らなかったような情報が、よくある心理学の本のように難しい語り口ではなく、とても平易な言葉で解説されている。タイトルに mixi とあるが、mixi 以外のことも沢山触れられており、特に企業における SNS (職縁型 SNS) の活用に関してはかなりのページが割かれている。

    ここに書かれていることがすべての mixi ユーザーを表している訳ではないが非常に的を射ている部分があり、SNS に興味があった私にとっては勉強になりました。後付けの部分もあるだろうけど、こうやって分析されると SNS (日本では特に mixi) は、すごくよく練られていることに感心した。今のところ、私はまだそれ程 mixi 中毒にはかかっていないようです。以下気になったキーワードを羅列します。これを眺めていると mixi が見えてくる(?)かも…

    六次の隔たり 単純接触の原理 承認欲求 親和欲求 互恵的利他主義(進化心理学) 肯定文化 女性ターゲットのデザイン リビドー(フロイト) セルフヘルプ・グループ 同調 共鳴 アクティブ・リスニング 自己開示 プラスのストローク おしゃべりが上手な女性がmixiを回す アイデンティティの確立 愛着の理論 行為の返報性 日本社会の群れる文化 弱い絆の強さ mixi依存症 mixi疲れ 柔らかい人間関係の共有

  • SNSの代表格であるmixiがなぜこれだけ流行っているのか、またそれを活かしてどのようなことができるか書かれたもの。

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