「流れ」がどんどん頭に入る 一気読み!日本史 (青春新書INTELLIGENCE) (青春新書INTELLIGENCE 223)

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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413042239

感想・レビュー・書評

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  •  いろんなことを無秩序に記憶している人にとっては、知識の再整理になるだろうけど、もともと知識の乏しいぼくみたいな人間にとっては今ひとつ。

  • 流れを重視して書かれているだけあって、読みやすかった。詳しい人からすると浅いのかもしれないが、日本史の基礎的知識の補完としては十分参考になると思う。

  • 教科書のダイジェスト版で年表をつなげて書いただけという印象。若干間違いもあるような。

  • 事実の羅列になっている印象がかなりあり、歴史の流れを感じられないので読み物としてはつまらない。
    久しぶりに教科書を読んだ気分。
    歴史が好きなので最後まで読めたが、これを読んで歴史に興味を持つことはまずありえないだろう。
    近代史にいたっては問題外。
    いわゆる戦後左翼的事実が並べてあるだけで、ちょっとびっくり。
    日本の近代は嫌いで古代史にのめりこんでいる人なのかな。

  • ベースに基本的な日本史の知識が必要と感じた。まず多くの漢字が読めない。。。常識不足が身に染みた一冊。

  • 歴史を解説した本は好きなのですが、どうしてもある時代に偏ったものを読んでしまう傾向があります。今回は日本史の通史として、この本を選んでみました。

    日本史全体を300ページに纏めてあるので、もう少し詳しい解説をして欲しい部分もあったのは事実ですが、この本を読んだことで、今まで気にかけていなかった時代でありながら、面白そうな事件があることも分かったことがこの本を読んだメリットだったと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・ヤマト政権は、大王(首長)を中心とした豪族たちによって支えられる連合政権、5世紀頃から大王とよばれ、7世紀後半の天武天皇の頃から天皇と称されるようになった(p25)
    ・氏という組織で構成される豪族に、さまざまな姓(かばね)を与えて序列化するのが氏姓制度、豪族の勢力の大小、居住地域、職能等によって異なる姓を与える(p26)

    ・大和政権の財源を保管していたのは、斎蔵(祭祀のための神物を納める)、内蔵(大王家の財物を入れておく)、大蔵(政治を行うための財物を納める)の3つ(p55)
    ・祖が地方の財源とされたのに対して、中央政府の財源になったのが、調(特産物)と庸(肉体労働、実際には麻布の代納)、これらは人頭税で、男子のみに課されて年齢によって負担が異なった(p59)

    ・三世一身の法は、土地の私有を政府が認めたという点で、公地制という律令制度の根幹をゆるがすもの(p62)
    ・中央政府は徴税が困難になると、国司にその国の統治を認める代りに、一定の税を納入させるようにした、祖は年貢、調は公事、庸は夫役へと名称が変わった(p65)

    ・667年に中大兄皇子が大津に遷都したのは、唐・新羅連合軍の攻撃を想定して、退路を確保するため(p73)
    ・古社の代表として、大王家の祖先神である天照大御神をまつる伊勢神宮、大国主大神をまつる出雲大社、三輪山を神体とする大神神社が、発生した(p85)

    ・1219年、三代将軍の源実朝は、頼家の子の公暁に鶴岡八幡宮で暗殺された、後鳥羽上皇が北条義時追悼の命令をだして、順徳・土御門上皇と戦ったのが承久の乱、(p111)
    ・源の4代将軍は、京都九条道家の子である藤原頼経を招き、それ以後は、皇族将軍の時代が続く(p113)

    ・1392年、足利義満は南朝の後亀山上皇を、北朝の後小松天皇に譲位させて、南北朝の合一に成功した、義満は京都室町に花の御所をつくり太政大臣となって権力を強めた(p119)
    ・9代室町将軍の座をめぐって、義政の弟の義視(管領の細川氏:東軍)と、義政の妻の日野富子の子、義尚(守護大名の山名氏:西軍)が対立して、さらに畠山・斯波氏(管領)の家督争いも加わって、1467年に応仁の乱が始まり、11年間続いた(p123)

    ・鎌倉新仏教の特徴は、南都六宗や天台・真言に比べて、1)修行が簡単(易行)、2)念仏・題目・坐禅からひとつ選べば良い(選択)、3)選んだものに専心する(專修)の3つであった(p141)
    ・大名は家臣に対して、当初は領地を与えていた(地方知行制)が、しだいに蔵米を与える俸禄制へと変わった(p166)

    ・太閤検地の前までは、土地の年貢納入額を銭換算してその土地を評価する貫高制、太閤検地により、米の生産量で土地を評価する石高制を採用した、これは天正の石直しと呼ばれた(p185)
    ・一反あたりの収穫量を石盛とよび、石盛によって田畑を、上・中・下・下々の4つに分けた、石盛×反数=石高、石高の3分の2が徴収、桝も京桝に統一(p185)

    ・本両替は大坂に多く、金貨と銀貨の交換及び、大名への貸付業務も行った、天王寺屋・平野屋・鴻池屋らの十人両替で支配、江戸は三井(越後屋)、鹿島屋、三谷等があった(p190)
    ・1860年、生糸・水油・呉服・雑穀・蠟の輸出は江戸経由でなければ輸出できない仕組みにした(p202)

    ・四民平等の代りに、華族・士族・平民による戸籍法が制定され、1872年に壬申戸籍が編成、1873年に秩禄奉還の法が制定、1876年には金禄公債証書を与えて秩禄処分を実施した、同年に廃刀令(p214)
    ・1882年に中央銀行として日本銀行を創設して唯一の発券銀行として位置づけ、銀兌換銀行券を発行、このため従来の国立銀行(1879年の153銀行で停止)は発券権を失った(p239)

    ・1917年には工業原動力で、電力が蒸気を追い越した、工業生産額は、1918年には農業生産額を上回った(p243)
    ・財閥解体のために過度経済力集中排除法がだされたが、銀行が対象外、当初指定の325社のうち分割されたのは11社のみ(p250)

    2010/10/11作成

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著者プロフィール

1953年生まれ。駒澤大学文学部歴史学科教授。著書・監修書に『出雲古代史論攷』(岩田書院)、『図説 出雲の神々と古代日本の謎』(青春出版社)、『古代史再検証 蘇我氏とは何か』『日本の古代史 飛鳥の謎を旅する』『完全図解 日本の古代史』『日本の古代史 ヤマト王権』『日本古代史の謎』『最新学説で読み解く日本の古代史』(すべて宝島社)などがある。

「2023年 『古墳で読み解く日本の古代史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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