中国13億人にいま何を売るか (青春新書インテリジェンス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413042963

感想・レビュー・書評

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  • 「中国が成長し、13億人が豊かになっていくということだけで、私たちの出方しだいでは、多くの利益を生み出せるのです」。現在、経済面で日本と中国はすでに切っても切れない関係になっている。人口が日本の13倍、中国市場はとても魅力的で、日本は中国市場にもっと注目するべきだと著者は主張する。
     本書は章ごとに違う方面から日本と中国の経済状況について紹介している。米は日本の食料の代表である。ところが、実は需要と供給により全国的な米余りになっており、価格も下落している。しかも、日本では健康ブームに伴い日本食が見直されているものの、今後も米の消費が大幅に増える可能性は低いと見られている。逆に、日本の米は日本の5倍から10倍の値段で中国のスーパーで売られ完売した。食品の安全問題が次々発生したため、日本の食品が中国人の中で人気が高まっていたからだ。このチャンスを逃さず、中国市場の進出に力を入れるべきだと著者は日本と中国の現状を比較しながら提言する。確かに、日本の食品、生活用品などは周りの中国人にもとても人気がある。値段は高くても、品質を重視するから日本のものを買う中国人が大勢いるようだ。あと、第1章の高齢者ビジネスはさらに気になるテーマであった。今中国の上海市などの大都市は世界でも注目の少子高齢化が進んでいる。過去、子供達と一緒に生活する高齢者は多かったが、現在は核家族の増加で、子供達と離れて暮らす高齢者が増えている。そこで、日本企業の得意技であるIP技術医療介護用品などの販売が急激に拡大することが期待される。このことは、高齢者ビジネスに力を入れる必要があると示唆される。
     中国でビジネスを成功させるために、まずは中国人の消費行動を理解する必要があると書かれている。本書は中国でビジネスを始めたい人がビジネス戦略を立てる時に役立つ一冊だと思う。また、中国の経済について興味がある方にもおすすめしたい。

  • 2012/12/1 No.17
    中国13億人が○○を購入したら、○○円の利益。この人口は大きな魅力であり、どのような市場として見て行くか重要。

  • 教科書的な内容に終始して、具体的な中身が最後までなかったのが残念。やはりこの手の本は経験談の方が圧倒的に面白い。

  • 日本のリンゴは中国で高く売れるらしい。
    日本の農業も、早く、競争の中でがんばれば
    世界に打って出ることもできるはず。
    おいしい米は日本産。
    電気製品でもメイドインJAPANは品質保証の代名詞。
    これから、農産物も日本産品をブランドに
    中国市場に売りまくることも考えたらばいいのに
    農協さん、攻めないと!!

  • この本を読むまで中国人民元の切り上げによって何が変わるのか今一つ分かっていなかったので、人民元について詳しく述べられている第5章は勉強になった。

    日本のリンゴ「ふじ」が中国で高級品扱いされて重宝されているなど興味深い話も多い。

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著者プロフィール

生活経済ジャーナリスト。城西国際大学院准教授
1968年生まれ。豪ボンド大学院MBA。桜美林大学院博士。国際線客室乗務員、NHK契約キャスターを経て、2003年、桜美林大学北東アジア総合研究所客員研究員。19年、城西国際大学准教授。「日本を変えるプラチナウーマン46人」(小学館)にも選ばれる。TVコメンテーターとしてメディア出演多数。夕刊紙、オンライン誌などで連載・コラム執筆。

「2020年 『ひきこもりは“金の卵”』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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