- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413043878
作品紹介・あらすじ
就職難、年収と結婚、モチベーションとマイナス思考、家族の喪失…日本人の切実な悩みと向き合う。
感想・レビュー・書評
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就職難、年収と結婚、モチベーションとマイナス思考、家族の喪失…。村上龍が日本人の切実な悩みと向き合い、46の質問に答える。『BIG tomorrow』連載に加筆修正して書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
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村上龍の人生相談。これにはそれぞれの悩みの具体的なヒントは出てこない。
しかし彼が良く言う生き延びる、優先順位をつける、という事の重要性がひしひしと伝わってくる。
その2つを徹底する事で、悩みは現実となり、自ずと選択肢も見えてくるのでは、と思えた。 -
・村上龍さんは「安定を得る」のではなく「生き延びる」スタンスで考えてみてくださいと言う。それは、プライドを捨て出来ることをやるということ。
BIG tomorrowに連載した人生相談をまとめ、加筆・修正したもの。
「優先順位をつけることができれば、誰かに相談する必要はないです。」と突き放す村上龍さん。確かに質問の内容から背景が類推し難いなど、相談以前の問題が山積みなので気持ちも解るのですが、質問者は、自分が置かれている環境を分析したり、自分自身の強みや弱みを客観的に評価する力に欠けているから相談しているわけです。
そんなわけで、困ったことが起きたら、人に相談する前に、先ず自分自身で問題を整理し、客観的に考えることが大切であることが良く分かります。
村上 龍さんは、以前『人生における成功者の定義と条件』という本の中で「生活していけるだけの収入と充実感を持てる仕事を持ち、かつ信頼できる最小の共同体(たとえば家族)に帰属していること」と成功を定義したそうです。
『人生における成功者の定義と条件』などというタイトルの本を上市すること自体は、暴挙ですけど、この条件を満たすことは、難しい時代です。 -
村上龍さんの人生観や価値観が垣間見れた気がします。
この人の小説も読んでみたい。 -
心に響くフレーズ
① 基本に返えれ、それだけをやり続けろ。
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・大げさなタイトルだが、内容は30-40代の男女からの悩み相談。哲学的な内容ではない。
・「自分は会社勤めの経験がないが・・・」という書き出しが多すぎる。回答内容も全体に無責任で突き放す感じ。悩みの質と内容もイマイチなので、他の人でも答えようがないのかも。企画が失敗しているのか? -
【由来】
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【期待したもの】
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※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。
【要約】
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【ノート】
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【目次】
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村上龍の回答を読むとスッキリする。相談すると、龍節が返ってくる事が分かってるから相談するのだろう。自分の現況から、親の事、夫婦の事が身にしみた。
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村上龍による人生相談.村上龍の著作を多く読んでいる人にとっては真新しい意見はないが,当たり前の事を当たり前に書いている.
・悩みと現実は違う
・「生き延びる」ためには何が必要か?ミモもフタもない答えがだが「考えること」
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わからないことはわからない。率直で身も蓋もない回答がままあるが、それも含めて面白かった。
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悩みではなく、直面すべき現実
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何か自分が迷っていることを決める時に、自分にとっての最優先事項は何かを整理してから考える、っていう一貫した姿勢が勉強になった。
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悩む力で自由の大変さを知った後に読んだ。
今の世の中の大変さに対して冷静に答えていてそれに続くものは自分で考えろという事なのだろう
頭の中を冷静にすることができた。 -
適切なタイミングで読めたと思う。
どれだけ考え続けても飽きないという分野で仕事をする方が有利ということ。満足度7 -
村上龍の人生相談。ひとつずつが短いので、さらっと読めるし、普遍的な相談が多いので、他人事でないのでリアルな内容。村上龍いわく、その悩みのほとんどは「収入が少ない、老後も不安」。そして「それは悩みというより現実」「どう生き延びるか」ときっぱり。答えは一貫している。
そこまではっきり言われると、ああなんて暗い現代なんだろーとしょんぼりしてしまう。ということは、私自身も当てのない明るいビジョンを期待していたということか。
村上龍の一見突き放すようにも感じるが、嘘のない誠実な捉え方が、好き。信頼を寄せていることに気づく。サバイバルするためのヒントを得るために、また違うエッセイも読もうと思う。 -
給料のあがるみこみがない仕事をそのまま続けていいのか?女性さ誘いかたがわかりません…など、いろんな人生相談にたいして村上龍がこたえる。
悩んでいる本人たちは、いたって深刻なのである。
そんな彼らにアドバイスする村上龍は、ちょっと違う発想で
物事をとらえると、また悩みも違った形で捉えられるよ、といっているようだ。
そして、読者のわたしたちも、ああそうだな、とおもうのだ。
「友人や恋人はつくろうと思ってつくれるものではないし、探そうと思って探せるものでもありません。『出会うもの』です」(本文から抜粋) -
自由とは?
→だめな人ほどうまくいかないとき、新しいことに手を出す
仕事のやりがいは自分で発見するもの
勇気を持って劣っていると認めると、いろいろ具体的に考えなければならなくなる -
挑戦などしなくても、蓄積と人脈の組み合わせで仕事は進んでいく。
アイディアというのは新しいことを考え付くことではない、組み合わせ。
自分は社会とどう結びつくのかを考えるべき。 -
人生相談の回答は、ドライなものを予想していたのだが、意外にも丁寧で前向きなものであり、そこに愛すら感じた。
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1/130910
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直視したくない現実を突きつけられる感じ。
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現代人みんな読んだ方がいい。
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■『幻想を捨て、優先順位をはっきりさせれば、どうすれば収入が増えるかなどという相談が生まれることはないのだと思います。収入を上げることと結婚することのとちらを優先するのか、妻にもう一度働いてもらうのか、それとも今の生活水準で我慢するのか、系座状況が悪い地方で暮らし続けるのか、それともより高い賃金を求めて東京などの大都市に移り住むのか、それらに優先順位をつけることができれば、誰かに相談する必要はないです。』
音楽か、サラリーマン的仕事か?
■『給料が上がらないというのは悩みではなく、目の前に立ちはだかった現実です。』
おまえそれ悩んでないじゃん、ただの事実じゃん、という小説を読んだことがある。
■『「まったく新しいことへの挑戦」ということではないということがわかっていただけるのではないかと思います。すべて、それまでに行なってきた作業の蓄積が元になっていて、また経験や人脈がなければ実現出来なかったことばかりです。だから、わたし自身は、「新しいことに挑戦している」という意識がなく、これまでやってきたことをベースにして、それらを組み合わせているだけだと思っています。』
新しいアイデアではないと、それは組み合わせで出来るのだと。
■『そのモチーフが困難なものか、それとも案外安易なものかは関係なく、刺激してくれるものを選ぶわけです。なので、モチベーションを維持する上で、悩んだり、困ったりはしないのです。』
その組み合わせが困難であるかどうかはあまり関係ない、モチベーションが持続して今後も続けられるかどうかが「プロ」のやり方。
■『新規ビジネスへの挑戦は、「成功のあとの絶好調のとき」にやるべきなのです。』
そうだったのかー
■『すべての企業がスティーブ・ジョブズのような天才を必要としているわけではない』
電気グルーヴになれなくても良い
■『仕事というのは、それがどんな種類でもかなりシリアスなので、「奪われると生きていけないかも知れない」というような切実な「楽しさ」である方が有利です。』
好きを仕事にするかどうかの基準の話、その点完全に音楽はクリアしている。
■『成功したあのときと同じように、ありとあらゆる方法を考え、実際に試してみて、それでもだめ、というのが「壁」です。だから壁にぶち当たってしまう人は、一応かなりの成功者なのです。』
私が壁だと思っていたあれは壁ではなかったようだ。
■『(自分の成績が悪い時)鉄則があります。絶対に、外部に要因を求めない、他人、他の部署のせいにしない、ということです。商品が売れない、それは景気が悪いからだ、という風に考えると、改善の可能性はゼロです。原因は自分にある、まずそう思うことが重要です。』
ガバキックが悪いんじゃない
■『アイデアというのは、誰でも最初は何も浮かびません。考え続けるしかないのです。ただし考え続けても必ずいいアイデアが生まれるとは限りません。じゃあどうするのかというと、それでも考え続けるしかないんですね。考え続けるのは、楽ではないので、できれば自分の興味があることとか、要するにどれだけ考え続けても飽きないという分野で仕事をする人が有利になるわけです。』
なるほど、ひさしくしていない、私は確実に手を抜き始めてる。
■『去っていった女はとても良く見えます。客観的に考えると、たいていその良さは幻想なのですが、当人はなかなか気づくことができません。わたしたち男は、女を巡って憧れと支配欲の間で揺れ動きます。』
はい
■『たとえば奥さんの誕生日など、ちょっとしたレストランで食事とかしていますか』
申し訳ございませんでした
■『孤独というのは、喜びや楽しみ、悲しみや苦しみを共有する他人が誰もいなくて、また不安や心配事を相談する人も誰もいなくて、さらに病気になったときなどに元気づけてくれたり看病してくれる人が誰もいないというような状態です。』
私はもう孤独ではない、過去のことは忘れよう。
■『35歳にもなって、アイドルに夢中になるのは恥ずかしいという感覚は極めて正常です』
はい
■『(AKB48のような)若くてきれいではつらつとしている女の子には、絶対的な魅力があり、歌ったり踊ったりするのをみつだけで、その躍動感に根源的な「生命力」を感じて、「ハマってしまう」のは、男として自然です。』
はい -
お悩み相談本。村上さんが相手の心理をうまくとらえ、波風たてないように回答している印象。
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村上龍さんが一般の方たちから寄せられた相談に対して、Q&A方式で答えていくかたちの本。
村上さんの答え方にしても、相談者側の相談にしても、ときどきそんなこと言うか?と思うようなことがちらほら。でも、そんななかでもときどきいいフレーズがあったりする。
結局、最後に書かれているように、「考えること」をみんながきちんとしていけば、もうちょっと悩みも整理されるし、そのあと、今ここから自分がしていくべき対応も大人になっていくんかね。
まあ何があっても、ひとからの悩みには応えていきたいと思うけど。 -
自責で捉えなければ改善は生まれないいという考えが繰り返し出てきたのが印象的だった。