「ズルさ」のすすめ (青春新書インテリジェンス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413044400

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  • 元外交官の佐藤優の著書。日経広告で気になって図書館で借りた。タイトルほどズルさは感じない。

    以下メモ。
    ●お前嘘をつくなというと喧嘩になるが、お互い正直にやりましょうといえば角は立たない。
    ●競争に身を置くときでもその世界とは別の価値観、全く違う世界を持っておく。複線思考はリスクヘッジでもある。イスラエルの諜報機関でも、スパイになる人間はもう1つの仕事を必ず覚えさせる。
    ●「孤独は人を賢者にする」昔から偉大な思想や哲学、文学や芸術のひらめきは、孤独な思索や時間の中から生まれた。
    ●真面目な話は酒の入らない席でやり、酒が入ったらバカ話に徹する。
    ●交渉も接待も、相手の喜ぶことを知ることは大切だが、それと同じかそれ以上に、相手がいやがる言動、不愉快になる話題を知っておく。
    ●偏見や差別意識の中から生まれた失言は根が深い上に、本人は正論を言っているという自負があるからタチが悪い。
    ●数字を毎回出す人、専門知識や特殊能力がある人は組織の中で多少の意見も許されるが、言い方が非常に大切。たとえ論理的に正しくても上や会社を否定するような提案の仕方では敵を作る。どんなに会社に必要な人材でもいずれスポイルされる。
    ●意見をする際の大義名分として便利な言葉。「士気」「利益」「効率性」。「今のやり方でなくこのやり方なら部署の士気があがる」「こう変えれば効率が高まる」自分のために意見を言っているのでなくあくまでも組織のために意見を言っている話し方なら聞いてもらえる可能性はある。

著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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