お金に強くなる生き方 (青春新書インテリジェンス)

著者 :
  • 青春出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413044677

作品紹介・あらすじ

「油断すると、私たちはいつの間にか資本主義の仕掛けに踊らされ、なんらかの依存症にさせられてしまう。お金を使うということは、常にそうした危険をはらんでいるのです──」。私たち一人ひとりは「お金」とどのように向き合い、身がまえておくべきか。どうすればお金に振り回されず、幸福な関係を築くことができるのか。知の巨人が、これからの大格差社会を生き抜く知恵を伝授します。

感想・レビュー・書評

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  • まずお金だ。それを知ることで、お金に慎重になるということだろうか?経済とかいうむつかしい話ではなく。

  • 末尾の方の「大概のことはお金で解決する(が人生それだけではないにするために)信用を作っていく、助けてもらえるコミュニケーションができるようになる」「日常生活に楽しみを見出せる燃費の良い脳」は確かに同意する。これと評価経済との結びつきが今一つよくわからないけれど。百万円あったら旅行、は同意。無料塾の子どもたちとベトナムいきたいな。

  • 数々の修羅場をくぐり抜け何万冊(多分)の本を読破した佐藤氏が唱える「お金に強くなる生き方」はさぞかし極意のオンパレードと思いきやいたって地味で身の丈に合った生活を推すものだった。
    お金に過度に価値感を置かず自然体で生活するということだろか。
    読んでいて心地よかった。
    自分の身の丈って案外分からない。
    まずは自分を知ることから始めよう。

  • お金のことを説明しながら本を紹介してくれているところが嬉しい。数冊読みたい本が見つかった。
    印象に残ったところ⇒けっして短気をおこして辞めたり、計画もなく独立してはいけない。非正規から正規に戻るのは至難のワザ。自己啓発書を読んで刺激を受け動いてはならない。あなたの家族、友人、仕事の仲間、パートナーなどの半径5~10メートルの人間関係を大事にし、お金のかからない趣味を持ち、ストレスは発散しながら勤め上げるのが理想。
    質実剛健。堅実なライフ設計。

    こういうのを高校の授業で教えてほしかった…。無垢で右も左も分からず、裸同然で社会の中に放り出される前に、この本を知っていたなら…と。(私が社会に出る時には佐藤氏はまだ書籍を出版していなかったし、秘書か何かをしていらっしゃった頃だと思うけど…)。

    親は社会がどれだけ怖いか脅しの言葉だけ私に言った。だけど実際にどう対処したらいいのか教えてはくれなかった。お金の仕組み、ローンや借金の怖さ、あちこちで待ち受けている依存症の落とし穴。友人、知人、親兄弟、私も落ちとことがある穴ばかり。前もって知りたかった…な、と思った。今の子たちは情報通な子が多いからいいかもしれないけど、18歳で成人扱いになった今こそ読んでほしい新書だと私は思う。

  • 印象に残った箇所については、以下のとおり。

    【P76】現代の市場経済、資本主義経済に生きてるとなかなか見えてきませんが、利益を追い求めず、競争もないという価値観があることを頭の片隅に置いておくのはとても重要です。

    【P129】生きたお金というのは人間関係、信頼関係を強くします。いざというときに力になってくれる人をどれだけつくれるか。そこが分かれ目なのです。

    【P143】生きたお金の使い方とは、一生思い出に残るようにすることではないでしょうか。しかも、自分一人のためではなく、家族や友人と楽しさ、思い出を共有できるように使う。旅行というのは、それを実現する一番の形です。

    【P146】大事なのは、お金とどんな関係を築くかということ。その関係性によって、人は幸せにも不幸にもなる。お金はあくまで社会、経済、そして人生の道具であり、手段です。

    【P165】つまり、余暇の質と仕事の質は密接にかかわり合っている。刹那的な時間の使い方をしているうちは、仕事は単なる収入のための苦役になりがちです。逆に言うなら、時間の使い方を変えれば、仕事も余暇もまったく違うものになっていきます。

  • 外交官としての経験談
    キリスト教などから見た、宗教的な側面から現代人の問題を分析していた点はとても興味深く、面白いと感じた。

  • 外交官でもギャンブルに溺れたりすることがあることに驚いた。人へのお金を渡すタイミングも参考になる。サクサク読めた。

  • いい意味でタイトルに裏切られたという印象です。
    この手の本だとクレジットカードは◯◯であるべきだ、分割やリボは◯◯だ、、、の様な一般的な内容かと思いましたが、かなりマクロな視点でも論じられています。

    自分に響く点を普段のマネーライフに取り入れるきっかけになる本です。
    同時に、人によっては思ってたのと違う、内容によっては偏り過ぎた見方と捉えられるかもしれません。

  • お金は繋がりで代替できるという視座は持ち合わせているが、もし世の中からお金が無くなったらと考えると新たな発想が生まれるかも...。

  • インテリジェンスの佐藤優さんがお金系の話をしているので、興味深いと思って読んでみた。

    通常のFPなどの書き口とは違うお金にまつわる話で、それはそれで新鮮だった。
    ただ、まあ平凡な内容かなとも感じた。

    気になる人はまあ手にとってくださいというレベル。

    ▪️目次
    第1章 私たちを衝き動かすお金という幻想
    (「会社員」と「大金持ち」は矛盾する
    分配の場に労働者はいない ほか)
    第2章 大格差時代を生き抜くお金の極意
    (国家体制の違いで貯蓄率が変わる
    低信用社会ほどお金に価値を置く ほか)
    第3章 プロに騙されずにお金を増やすには
    (副業で稼ぐにはいい時代
    意外なものが意外な値段で売れる ほか)
    第4章 人生を台なしにしないお金の実学
    (ギャンブルに対しては“免疫”が必要
    依存体質はなかなか治らない ほか)
    第5章 お金と人間の幸福な関係を考える
    (人間関係はお金に換算できる
    金銭感覚のズレが友情をこわす ほか)

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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