- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784413044677
作品紹介・あらすじ
「油断すると、私たちはいつの間にか資本主義の仕掛けに踊らされ、なんらかの依存症にさせられてしまう。お金を使うということは、常にそうした危険をはらんでいるのです──」。私たち一人ひとりは「お金」とどのように向き合い、身がまえておくべきか。どうすればお金に振り回されず、幸福な関係を築くことができるのか。知の巨人が、これからの大格差社会を生き抜く知恵を伝授します。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
数々の修羅場をくぐり抜け何万冊(多分)の本を読破した佐藤氏が唱える「お金に強くなる生き方」はさぞかし極意のオンパレードと思いきやいたって地味で身の丈に合った生活を推すものだった。
お金に過度に価値感を置かず自然体で生活するということだろか。
読んでいて心地よかった。
自分の身の丈って案外分からない。
まずは自分を知ることから始めよう。 -
印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P76】現代の市場経済、資本主義経済に生きてるとなかなか見えてきませんが、利益を追い求めず、競争もないという価値観があることを頭の片隅に置いておくのはとても重要です。
【P129】生きたお金というのは人間関係、信頼関係を強くします。いざというときに力になってくれる人をどれだけつくれるか。そこが分かれ目なのです。
【P143】生きたお金の使い方とは、一生思い出に残るようにすることではないでしょうか。しかも、自分一人のためではなく、家族や友人と楽しさ、思い出を共有できるように使う。旅行というのは、それを実現する一番の形です。
【P146】大事なのは、お金とどんな関係を築くかということ。その関係性によって、人は幸せにも不幸にもなる。お金はあくまで社会、経済、そして人生の道具であり、手段です。
【P165】つまり、余暇の質と仕事の質は密接にかかわり合っている。刹那的な時間の使い方をしているうちは、仕事は単なる収入のための苦役になりがちです。逆に言うなら、時間の使い方を変えれば、仕事も余暇もまったく違うものになっていきます。
-
外交官としての経験談
キリスト教などから見た、宗教的な側面から現代人の問題を分析していた点はとても興味深く、面白いと感じた。 -
外交官でもギャンブルに溺れたりすることがあることに驚いた。人へのお金を渡すタイミングも参考になる。サクサク読めた。
-
いい意味でタイトルに裏切られたという印象です。
この手の本だとクレジットカードは◯◯であるべきだ、分割やリボは◯◯だ、、、の様な一般的な内容かと思いましたが、かなりマクロな視点でも論じられています。
自分に響く点を普段のマネーライフに取り入れるきっかけになる本です。
同時に、人によっては思ってたのと違う、内容によっては偏り過ぎた見方と捉えられるかもしれません。 -
お金は繋がりで代替できるという視座は持ち合わせているが、もし世の中からお金が無くなったらと考えると新たな発想が生まれるかも...。
-
普通の人は一発逆転を狙うことなく、ほどほどに副業をしつつ、半径5mの世界を充実させて生きていけばいいのではないかという提案の本。お金に振り回されてもいいことないよというのはその通り。