2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣 (青春新書インテリジェンス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413044912

作品紹介・あらすじ

「脳の解析データを見て絶句し、自分の子どもにスマホを与えたことを大いに後悔しました」(脳科学者・川島隆太) ◎「スマホのしすぎで勉強しないから成績が下がる」のウソ ◎ゲーム・テレビの時間に相関して、脳の成長が遅れる! ◎子どもの肥満は、記憶力に関わる「海馬」の発達に悪影響 ◎脳MRI画像を解析すると、朝食はパンよりご飯のほうがいい ◎「親子のコミュニケーション」が、言語能力に関連した脳を育てる…小中高生7万人の実証データによる衝撃レポート。

感想・レビュー・書評

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  • 樺沢紫苑先生の推薦図書で、読んでみた。
    スマートフォン、特にラインは子供の脳の働きをいかに悪くしているかがよくわかった。
    勉強時間に関わらず、スマホ使用時間が長い子供ほど、成績が下がる事実は驚きだった。特にライン使用が学力低下に強い影響があることも驚いた。
    ラインを頻繁に使う息子と早急に話し合い今後の使い方を改めたいと思う。

    子供の成績を上げるには内発的動機付けを高めることが必要。決して押し付け、やらせるのではなく、子供自らが進んで取り組むようにサポートすることが大事。それにより、子供は自信を付け有能感を得てさらに内発的動機付けが高まる。すごく腹落ちした。
    そして、親は物理的報酬を与えるのではなく、社会的報酬、具体的には笑顔で褒めることが望ましい。自立性を高め有能感を与えることが大切である。
    早速、上記点を意識し、子供が自分を肯定的に考え自分を好きになり自信が持てるよう日々接していきたいと思う。
    子供はもちろん、私自身も内発的動機付けをし何事にも主体的に取り組みたいと思う。

  •  半年ぶりに本と向き合う時間を確保。手にしたのはずっと読みたかったこの本。
     急速に発達したメディアが脳に及ぼす影響を、仙台の小中高生7万人×7年間のデータをもとに明らかにした現実。

     衝撃・・の一言。

     スマホの利用は1時間未満に抑える。それ以上の使用は前頭葉の活動低下を招き学習効果が「消える」。LINEの使用は注意の集中や切替、衝撃的な行動を抑えるといった機能に関わる領域である前帯状回へ働きかけ、学力低下にさらに強い影響力が。

     勉強する時間を盗られる、時間泥棒というレベルの話しではなかった!脳の各部位への悪影響が確実に出ているんだ!

     ゲームも然り。脳内に興奮性の神経伝達物質ドーパミンが放出されるため中毒性が高く依存症を引き起こす。長時間の使用で過剰にドーパミンが放出され大脳基底核にダメージを与え健全な発達を阻害する。

     ゲームはしない、スマホ歴3か月の私から見るとゲーム会社&LINEの会社は、この世から抹殺したいぐらい。もしくは国の法律で18歳以下は使用禁止にした欲しいと常々思っていたけれど、想像以上の悪影響に絶句・・。
     気になるのは、この情報を広く伝えようと記者会見しても「その都度見事にメディアスクラムによって情報は封殺されてきた」とのこと。
     「明るい未来を担保する子どもたちの健全育成よりも、大人の金儲けの方が大事な社会に生きています」その通り!

     必要なのは、リスクを正しく知った上で使用すること。この事実を知った上で、我が子がLINEやゲームをするのを放置出来るのか・・・否。まだLINEを手にしていない第三子にはなるべくLINEから遠ざけて育るべし!!と心に誓う三児の母でした。

  • スマホやゲームが良くないのは、他のことをする時間がなくらなるからだと思っていましたが、それだけではなく、スマホやゲーム自体に脳の発達を阻害する要因があるとのことです。改めて次男のデジタル時間を考えるきっかけになりました。ありがとうございます。

  • 衝撃的な内容ではあるが、4時間もスマホを使っている子が、2時間の勉強時間の中で集中してやれているか疑問。ただ単に集中力がないだけでは?とも思えてしまった。

    ただし、スマホの使用時間を1時間に制限できる自制心が、他生活習慣にも表れてくる気がし、結果、学力が高くなる生活に結びつきそうな印象はあります。わかりやすい制限方法として1時間以内にするのはありかも。

    我が家では電子書籍を読むのにも、調べ物をするのにもスマホを使っているので、時間の制限ではなく、LINEへの付き合い方や、集中すべき時はスマホをリビングに置くなどの対策で付き合うしかないかなと思いました。

    ちなみに川島先生監修のもと、脳トレのゲームも出しているが、それはこの研究結果が出る前だったのかな?

  • 不要

  • ・テレビやゲームで遊んだ後の30分から1時間は、前頭前野が十分働かない状態。その状態で本を読んでも理解力が低下していまう。
    ・LINEなどの通信アプリは、過去に使用したことがあるというだけで成績に悪影響が出てしまう・
    ・親のスマホの使用方法、ルールを持つ
    ・ゲームは基本的に悪、脳内に興奮性の神経伝達物質ドーパミンが放出されるため、中毒性が高く、依存症を引き起こす
    ・長時間ゲームを行う子どもは、言語に関する能力が低く、長期的にもその能力が発達しにくいこと、記憶や自己コントロール、やる気なおどを司る脳の領域における細胞の密度が低く、発達が阻害されている
    ・スマホを持っていても1時間未満に使用時間を抑えることができる子どもたちは成績がよい
    ・内発的動機付けが高いほど成績がよりよい、内発的動機付けを高めることにより、学習に必要となる脳領域を効果的に活性化できる
    ・笑顔は、脳にとってお金やものと同じご褒美効果
    ・問題が難しすぎると達成できず、簡単すぎると達成感を得ることはできない
    ・「自分で選んで決めた」「自分ならできる」と感じさせるはたらきかけ
    ・家族との約束を守る習慣で、自己肯定感アップ
    ・人は、仲間外れにされたり、拒絶されるなど疎外されていると感じると、ストレスや身体的な痛みに関係する
    ・低GI

  • スマホやゲーム等の電子機器と勉強時間に関する本。いくら長時間勉強しても、2時間以上スマホに触れていると、その効果は激減してしまう。
    我が子にもスマホの利用時間やルールなど、改めて見直すきっかけとなった。

    内発的動機付けと外発的動機付けという、勉強するキッカケ?モチベーション?がどこにあるかによって、勉強の効果が異なる。子供が良い点数を取ってきたからお小遣いをあげるのではなく、面と向かって誉めてあげることの方が為になる。

    全体的に目新しいことは少ないように思うが、具体的な数字などが表記されており、参考になりました。

  • どんなに勉強時間が多くてもスマホを長時間使っていたら成績は下がる。睡眠時間が長い人は短い人に比べて成績が良く、伸びやすい。疲れているのは体でなく脳である。小さい時からスマホを使っていると学力の伸びは少なく、記憶力が低下する。子どもは何かを達成したときの成功報酬を設けると学習意欲が高まり、成績が良くなる。スマホと勉強については悩みが絶えなかったが、この本をきっかけに解決することができた。

  • スマホを熱心に見つめている人が馬鹿に見える時がある。それは、錯覚ではなく本当に馬鹿になっているのだ。スマホが脳に与える恐ろしさ。スマホは最小限に留めるのが正解のようだ。

  • <閲覧スタッフより>
    タイトルのとおり脳にとってやってはいけない習慣とは、代表的なものにスマートフォンがあげられています。スマートフォンはとても便利な道具の反面使い方を間違えると脳にダメージを与えるという結果を、データを基に解説しています。また食事や睡眠、親子のコミュニケーションの習慣からも脳の働きの相関関係が述べられています。
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    所在記号:新書||493.9||ヨコ
    資料番号:35001736
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著者プロフィール

横田 晋務
九州大学准教授 博士(教育学)

「2022年 『教育・学校心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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