皮膚は「心」を持っていた! (青春新書インテリジェンス)

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著者 : 山口創
  • 青春出版社 (2017年8月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413045193

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皮膚は「心」を持っていた! (青春新書インテリジェンス)の感想・レビュー・書評

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    新書/文庫紹介

    『皮膚は「心」を持っていた!』
     山口 創 著
     青春出版社(青春新書)
     2017/08 192p 930円(税別)

     1.皮膚は「第二の脳」だった!?
     2.感情は「皮膚」でつくられる
     3.皮膚で「心を整える」方法があった!
     4.「触れる力」が心を育てる
     5.「皮膚感覚」を活かす人づきあいのヒント

    【要旨】人間と同等かそれ以上のさまざまな能力を備えた汎用型AIの登場に
    備えて、あるいは人間同士の直接の「ふれあい」が希薄になっている現代に
    おいて、われわれの「皮膚感覚」を今一度見直してみるのは重要ではなかろ
    うか。人間の皮膚は「第二の脳」とも呼ばれる高レベルの情報処理能力と、
    外界や他者との境界、また感覚や感情につながるセンサーの役割を果たして
    いる。本書では、「人間の心は皮膚にある」として、身体との関係で「心」
    を捉える「身体心理学」の視点で「皮膚」の働きを総合的に解説。さらに、
    身体だけでなく心をも癒すマッサージ(自己マッサージを含む)などでの「触
    れ方」、直接的、間接的に「触れ合う」ことの社会的意義などについて詳し
    く論じている。著者は桜美林大学リベラルアーツ学群教授で、健康心理学・
    身体心理学を専攻、臨床発達心理士の資格を持つ。
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    ●人間の発生過程で皮膚と脳はもとは同じものだった

     ストレスは心で感じているだけではない。皮膚でも感じている。朝のラッ
    シュアワーのような、不特定多数の人との接触や温度、湿度の変化もそのひ
    とつだ。例えば硬くて冷たい椅子と、心地よく体にフィットする椅子。どち
    らに座ったときにストレスを感じるだろうか。答えは明らかだ。

     皮膚は、意識下で感情に影響を与えている。私たちが「触覚」として意識
    しているのは、実は氷山の一角であり、無意識下ではとてつもなく膨大な情
    報量が脳に流れ込んでいるのである。無意識下で不快感が増長すれば、自ず
    と感情に影響を与えるのは当然のことなのだ。さらにいえば、不快感などの
    感情は、心よりも先に「皮膚が感じて」いる。

     腸は「第二の脳」といわれるが、皮膚も「第二の脳」といわれたり、腸に
    次いで「第三の脳」といわれたり、「露出した脳」といわれることもある。
    それは、皮膚と脳の発生の過程を見れば明らかだ。人間の受精卵は細胞分裂
    を繰り返して人間らしい形になっていくが、このとき、細胞は外側から外胚
    葉、中胚葉、内胚葉という3つの層に分かれている時期がある。それが次第
    に分化して、例えば内胚葉からは内臓、中胚葉からは骨や筋肉などに分かれ
    ていくのだが、実は外胚葉からは、皮膚と脳に分かれていくのである。

     つまり皮膚と脳は、もともとは同じものだったというわけである。だから
    こそ、脳に勝るとも劣らない情報処理能力を備えているのだ。しかも皮膚は、
    脳と比べて、その突出した面積の広さから、多くの感覚を感知して、大量の
    情報を処理している器官なのである。

     また、皮膚の刺激は脳に直結している。触覚や温度感覚、痛覚などの皮膚
    からの刺激は、脊髄に入ったあとに比較的単純な経路で脳に到達し、認識や
    感情の中枢を刺激する。


    ●「1秒に5cmほどの速度」で触れられると癒される

     こんな実験がある。イギリスの神経心理学者グレグ・エシックらは、ベル
    ベット、綿、メッシュを機械に装着し、対象者の顔と前腕をそれぞれ3つの
    異なる速度(1秒に50cm、1秒に5cm、1秒に0.5cm)でなでた。すると、ベ
    ルベット、... 続きを読む

  • この方の皮膚の話は非常に面白い。

    どの本も書かれている内容は変わらない部分も多いけど読むたびに発見があります。

    前著の「子育てに効くマインドフルネス 親が変わり、子どもも変わる」がちょっと期待外れだったけどこれはグッドです。

    とてもおすすめです。

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皮膚は「心」を持っていた! (青春新書インテリジェンス)の作品紹介

イライラ、不安、リラックス…不機嫌、上機嫌の理由は「皮膚」にある!? 「第二の脳」ともいわれる皮膚は、無意識のうちに快や不快といった感情にも影響を与えている。脳に触れることはできないが、皮膚を通して、心に働きかけることはできる。仕事も人間関係もうまくいく「皮膚感覚」の活かし方。

皮膚は「心」を持っていた! (青春新書インテリジェンス)はこんな本です

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