自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)

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著者 : 岡本太郎
  • 青春出版社 (1993年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413090100

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 一文一文から莫大なエネルギーが放出されているので、ゼーハー言いながらようやく読みきった。「強烈に生きることは常に死を前提としている。」という言葉、いかに厳しい道を選択してきたかがわかる。「何かをやろうと決意することによって意志やエネルギーがふき出す」、「闘うことによって生きがいが出てくる」など、まだこちらが発していない言い訳に先手を打たれるような感覚に襲われる。

    また恋愛観について書かれている部分も印象的。「いわゆる教育やしつけで教えたり教わったりできないものだけに、その人のセンスがひとりでに行わしめるコケットリー(※色っぽさとか)が問題なのだ。」とか、ずばり過ぎて鳥肌が立った。パリでの数々の同棲生活に関する記述も面白くて、パリジェンヌの女らしさとか潔さに強く惹かれた。

    こんなに感銘を受けた翌日、いつもと変わらない生活をしてしまって岡本太郎に怒られそう。小爆発くらいはしたい。

  • なにが正しい、間違っているという観点から語られるものではなくて、人間として命をほとばしらせるにはどうすればいいか、ということを語られている。
    とても感銘を受けました。

    モノに溢れ、物質的にはなに不自由のない暮らしをしている現代人。
    でも、何もかもやりつくしてしまったからこそ、本当の意味で「生きる」ことが難しくなってしまった。
    安住した暮らしの中では、不安なんてないハズなのに、同じことを繰り返していると、なんだか生きているように感じないこともあります。

    きっと、現代に生きる人は誰でも同じような漠然とした不安を抱えているんじゃないでしょうか。

    教育システムだって、自立した人間を作ろうというので、社会で適応できる人間を作ろうとしているけれど、結局のところ、子供たちを守ろうと囲って、人が敷いたレールのうちどれでも好きなのを選びなさいという、追体験をさせようとしているだけなんですよね。
    創作的な要素がないから、なんだか現実感が薄れてしまう。
    ただ、誰かが歩いた道を同じように歩くだけ。

    そんな中で、自分を持ちなさいっていうのはとても残酷な事なのかなあと、読みながら教育に携わる者としていろいろ考えました。

    現代社会の漠然とした不安に対してとても適切な言葉で語られていて、毎日ほんとうに生きようとして、哲学を持って生きていらっしゃったんだなあと思いました。

    励まされる言葉もいっぱいありましたし。
    弱ければ弱いで、それを突っ切ってみることで道が開けるんだと。
    マイナス面はむしろ武器になるんだと、とても強い気持ちになれました。

  • 一瞬一瞬に新しい感動を覚え,ぎりぎりのせめぎあいの中で,生命を全力で輝かせること。そんな氏の力強い生き方が全文からにじみ出る。彼の生きた時代が反映されてはいるが,今読んでも全く色褪せない力強い言葉の数々。岡本太郎の生き方・考え方に共感する人もしない人もいるだろうが,あらゆることに対して本気でぶつかっていく彼の生き様には,きっと感じざるを得ないだろう。人生の決断や危機的側面において,力をくれる言葉がつまっている。

  • 熱い!
    文章は、ここまで鋭く熱を持つのかと恐れ入るほど。

    熱狂的ではあるけれど、暑苦しくはない。
    どこか一歩引いて、斜め上から考察されている感じがする。

    幸せを感じる必要などなく、他人の目など気にする必要などなく、ただ、
    自分を歓喜の渦に放り込み、生命を爆発させる。

    この人でしか書けない言葉だ。

  • ちょっと心が弱っている中、「頑張らなきゃ駄目だ」系の本だったらどうしようかとびくびくして読んだ。
    でも全然そんなことなくて、一部以外太郎氏の意見はとても参考になり、心が晴れる気がした。また壁にぶつかったたら読み返そうかな。

  • 一言で言えば、「何事にも恐れずにチャレンジしろ!」ということ。
    これだけではよくある自己啓発系の本と変わらないようですが、
    太郎節によって非常に引き込まれる内容となっています。

    あなたは先がよく見えている通いなれた道と、
    本心では進みたいのだけれど先が暗くてよく見えないから恐くて進む勇気がない道、
    どっちに進みたいですか?

  • この本を読んで感じたのは、
    岡本太郎という人はなんて苛烈な人だったんだろう、ということ。

    自分に対して、
    とても厳しい人だったんだろうなと。

    自分に対して純粋に厳しさを追求していくと、
    自ずからその人の生き方は、激しくなるんだろうなと。

    きびしく、はげしい。
    つまり、苛烈。


    社会に馴染んで生きていくのが難しい、というようなことを
    ちょっとでも考えたことのある人は読んでみると良いかもしれない。
    彼のように生きるのはまた難しいと思うけど、
    彼のように生きた人がいることを知ってみるのは
    悪いことじゃないと思うから。

    毒を持っていきていこう。

    毒をもって毒を制するように。

  • これまでほとんど岡本太郎氏の作品にも思想にも触れることが無かったが、我が敬愛する先輩のオススメだったため手にとった。結果、大正解、読んでよかった一冊。

    「芸術は爆発だ!」という言葉や太陽の塔が一般的には知られている岡本太郎氏だが、この本を読んで、中世のニーチェやソクラテスのように哲学者として知られる人々と肩を並べるような謂わば現代の哲学者であることを知った。

    文中で使われている言葉や表現はどれも強烈で鋭利で、劇薬のようなもののオンパレードで構成されている。そのひとつひとつの言葉を通じて、生きることに対して魂を燃やし、命がけで運命に対峙して生きてきた彼自身の体験が言葉に重みと説得力を持たせ、読み手の魂を直接揺さぶってくるような主義主張の波状攻撃を受ける。

    彼ほど徹底した生き方ができる人間は果たしてどれくらいいるのか。生き方はそれぞれで彼の価値観だけが全てではないが、ベクトルが多少なりとも重なると思う人にとっては、彼の生き方と言葉は金属バットでフルスイングで尻をひっぱたかれるような痛みと励ましを感じることだろうと思う。

    自分に息子がいたら、司馬遼太郎の竜馬がゆくとセットでこの本を早くに読ませたい一冊だ。

  • 自分は岡本太郎について何も知らない。この本を手にしたのも偶然。
    しかし、内容はスゴかった。そこに綴られているのは、彼の魂の叫び。その偽りのない言葉に、涙が溢れそうになった。この瞬間を命懸けで生きる、自分自身を相手にする、信念を貫く、あえて危険な道を行く…。彼こそまさに自分が理想とする生き方をした人だったのだ。そんな彼に少しでも近づけるよう自分も生きてみよう。

  • ネットで実存主義を調べていて岡本太郎のこの本に出会った。強烈な一撃をくらった気がした。この人の言っていることはいわゆる自己啓発とは全く違うものだと思う。

    「あなたは優れた芸術家なのに、どうして民俗学をやったのですか」

    僕は「人類の職業分化に反対だから」と答えた。

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自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)の作品紹介

あたりまえの人間なんて屁の役にも立ちゃしない。いつも興奮と喜びに満ちた自分になる。

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