考えすぎ人間へ: ラクに行動できないあなたのために (青春文庫 え- 7)

著者 :
  • 青春出版社
3.50
  • (0)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413090797

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私は何かの考えに取りつかれると、視野が凄く狭くなります。もう、そのことしか考えられなくなると言っても過言ではありません。そんな時、友人や弟妹が発した一言で我に返ることがあります。この本からもそのようなメッセージを感じました。
    「大きなものに身を任せる時も必要。けれど、努力を怠ってはいけない」とか、「3つくらい良いところを見せたら、同じくらい駄目なところを見せた方が良い」とか、サブタイトルにあるようにラクに行動できない人のための生き方指南をしていただいたような気分です。
    「ちょっと力を抜こうよ」と、遠藤さんがポンっと肩を叩いてくれたような、そんなエッセイ(?)集でした。

  • 健康体にとってマイナスだったものが病気の場合にはプラスになるのと同じように一人の人間の不幸を作り上げていたマイナスの原因も、混ざり合っていくうちにだんだんプラスに変じてくるということもある。じゃあ、何がそれをプラスに替えていくのか。
    最後には必ず良くなるものだよ。
    自然体でいればいいんです。なるようにしかならんのです。苦しみに直面してももがかないで自然体でいる。
    遠藤氏の兄はNTTで勤務していて54歳で亡くなっているが、万が一生きていたらリクルート事件に巻き込まれて晩年を汚していたかもしれない。だから人生はわからない。
    なんとかなる、と思う。必ずなんとかなる。
    人間には自然治癒力があるから大丈夫。
    20代や30代で頭角を現すようなヤツは最後はダメ。息切れしてしまうだろうし、敵もたくさん作ることになる。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1923年東京に生まれる。母・郁は音楽家。12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶應義塾大学仏文科卒。50~53年戦後最初のフランスへの留学生となる。55年「白い人」で芥川賞を、58年『海と毒薬』で毎日出版文化賞を、66年『沈黙』で谷崎潤一郎賞受賞。『沈黙』は、海外翻訳も多数。79年『キリストの誕生』で読売文学賞を、80年『侍』で野間文芸賞を受賞。著書多数。


「2016年 『『沈黙』をめぐる短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

遠藤周作の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×