「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由 (青春新書プレイブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784413210911

作品紹介・あらすじ

「2人に1人ががんになる時代、だから、がん保険は必要」「三大疾病に備えた保険に入っておけば安心」「支払った総額より大きくなって戻ってくる終身保険は、入って損のない保険」「もしもに備えて、収入保障保険に入っておきたい」…そんなセールストークのウソを明らかにし、「保険のプロ」がそれらの生命保険に入らない理由を教えてくれる、保険常識をくつがえす一冊。保険との正しい向き合い方を教えてくれるだけでなく、いま、検討に値する具体的な保険商品も紹介!

感想・レビュー・書評

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  • 保険に入っている人全員に読ませたい。
    が悲しいことにそういう人ほど知識を取り入れず、硬い頭のままなのだ。

  • 今入っている保険の内容を確認し、必要な対応を取ろうと思った。エピローグに書いてあった、日本人は勤勉なのではなく単に従順で大量の広告や周囲の人の声などから醸成された空気のようなものに流されやすく、自分なりに物事を考え判断することにおいては怠慢だ、というコメントは刺さった。
    日本では顧客から手数料を取るブローカーではなく、保険会社から手数料を取る代理店方式を採用して保険の普及が推進されたが、この方式の役割は完了したと思う。保険業界はまだまだ販売側が優位な立場で進められる特異な業界。かと言ってブローカー方式に変更する空気にはならないんだろうな。それが日本。

  • 貨幣価値に左右される長期保険の恐ろしさを感じた。長期契約だと保証内容が時代に合わないリスクも捨てきれない。
    がん保険はどうなんだろうとも思った。がんがポンポン見つかる時代、保険会社は破綻するというのも説得力がある。がんに心配するわりに、地震や鬱に備えていない私たちは、考えているようで考えられていないのかもしれない。
    個人年金についてもう少し調べなきゃいけないと思った。国への不安をあおぎ、保険会社がすすめる。国にできないことを一般企業ができるのか?海外に住めよ。だという意見は心に響いたかな。

    将来が不安だと思うと、保険に頼りたくなる自分に一喝してもらえた気がする一冊。


  • 個別具体的な保険商品の事例とともに解説があるのでわかりやすかったです。
    ただし、保険会社の商品も最近は変わったり、税制面などの他の分野からのメリットも比較されているのより完璧と感じました。

  • ●保険会社で広告宣伝等に関わる人たちは、「不安に駆られた人は、常識的な判断ができなくなり、保険加入を急ぐ」と認識していて、広告の効果なども確認済みなのではないでしょうか。
    ●保険会社で働いている人たちは、社員向けの「団体保険」に入る。掛け捨ての安い保険で、子育てが終わるまで、あるいは定年まで、世帯主の死亡保障を確保する程度に留めているのです。
    ●還元率は50%の宝くじ。還元率は75%の競馬。還元率が40%から80%だとみられるが、判断材料が乏しい商品=保険
    ●正しい選択をすることより「気が収まる」ことを優先する。
    ●「もともと無いもの」を欲しがっているのではないか?ずっと安心していたいのはわかるとしても、そもそも完全無欠の法則などない。むしろないのが当たり前だろう。
    ●先のことはわからないのに、数十年後の保証を今決めてしまうというリスク。
    ● 2つのキーワードで考えるとわかる。①重大性(自分では用意できない大金が必要になることなのか) ②緊急性(今日明日にでも起こりうることなのか)
    ●医療保険にどうしても入るなら。「一生涯の安心は幻想ではないか」と冷静に考えられる人は、「都道府県民共済」保険料の3割位が保険会社の運営費に使われると見ている。しかし共済は12%弱が運営費。
    ●自動車保険に関しては、ほとんどの人が「自分で払える金額は自分で負担して、その分保険料を抑えよう」と言う判断ができる。生命保険も同じではないか。

  • 保険どうしよう、、

  • 若い時に読みたかった。大学生になったら読むべき本!

  • 後田亨さんの保険に関する本は、
    私の漠然とした保険に関する不安を、わかりやすく解消してくれるので好きです。

    今回の本は、対話形式だったので頭にスッと入りやすくより保険に関して理解を深めることができました。
    対話相手の中村さんの質問が
    まさに私が疑問に思っていたことの連発だったので
    ワンツーマンで授業を聞いているような感覚でした。


    病気になって冷静な判断ができなくなった時や迷った時は、自動車保険のこと(以下の本文)を思い出そうと思います。

    自動車保険に関しては、ほとんどの人が「自分で払える金額は自分で負担して、その分保険料を抑えよう」という判断ができるんです。ところが生命保険になると「日帰り入院でも2万5千円もらえる保険がいい!」とか、「掛け捨てはもったいない」とか急に変わるんです。
    何度でも言いますが、保険は1万円入金すると数千円の手数料が引かれるATMのような仕組みなんです。
    だから「自分では用意できない大金」が必要になる事態に限り利用する。
    お金が大事だったら、物にかける保険でも人にかける保険でも、この考え方を変えないほうがいいはずです。

    保険について自己学習をすると、
    自分にとって必要な保険、不要な保険がわかるので
    何歳になっても損をせず生きるには勉強が必要だなと思いました。
    とりあえず私も旦那も健康保険のみで、民間の保険は入らないままにしようと思います。

  • 対話形式なので読みやすい。

    ・保険は手数料が高い。
    ・健康保険の保証で充分。
    ・積立の保険は、払戻率が上がる払い込み満了時まで何十年もかかる。つまり大きなマイナスからスタートする保険であり、元本割れする期間が長いためデメリットの方が大きい。
    ・数十年後の保障を今決めるとリスクがある。
    ・入るべき保険は、子どもがいる家庭なら子どもが自立する年齢になるまでの死亡保険か収入保障保険、自動車所有者なら自動車保険(賠償責任の金額は無制限)。
    ・就労不能保険は団体保険で同様の保障がある場合がある。

    エピローグの「日本人は勤勉というのは間違った認識で、単に従順なだけ。人に流されやすく、自分なりに物事を考え判断することにおいては怠慢だ。」という文は胸に刺さった。

    保健に対する不信感は間違っていなかった。

  • 自分には本当に必要なのは、何なのか。
    保険にさえ入っていたら安心だと盲信せずに、改めて見直してみたいと思った。

    ただ、タイトルにある、「生命保険に入らないもっともな理由」というのは、本から読み取ることはできなかった。
    自分にとって都合の良いデータだけ出してきているような印象で、物足りない感じでちょっと残念だった。

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著者プロフィール

「保険相談室」代表
1959年生まれ。長崎大卒。95年アパレルメーカーから日本生命へ転職。約10年、営業職として在籍。2005年より複数の保険会社の保険を扱う乗り合い代理店へ。12年より現職。保険の有料相談、執筆、講演等に従事

「2021年 『生命保険は「入るほど損」?!<新版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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