- Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414304220
感想・レビュー・書評
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あまりに複雑で変化の早い、情報過多の環境の中、
私たちは効率性と経済性を利点に貴重な時間やエネ
ルギー、精神能力を節約できる6つの原理などの思考の近道を頻繁に使わざるを得ない。
しかし、時として、この自動的行動パターンが愚かな決定を下してしまう傾向がある。
6つの原理
・返報性「受けた恩は返したくなる」
・コメットメントと一貫性「表明した約束を守ろうとする」気持ち
・社会的証明「周囲の動きに同調したくなる」気持ち
・好意「好きな人に同意したくなる」気持ち
・権威「肩書きや経験などの"権威"を持つ者に対して、人は信頼を置く」
・希少性「限られたものほど欲しくなる」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
◯望ましい行動をとらせるのと同時に、その行動を自分が進んでとったのだと子どもに感じさせるような理由を用いることです。(155p)
◯緊急援助が必要な場合に最善のやり方は、あなたの状況と周囲の人たちの責任に関する不確かさを低減させることです。(225p)
◯車を見たいと言って興味を示してくる買い手たちには、来てもらう時刻を約束するのですが、実はこれがすべて同じ時刻なのです。(420p)
◯あまりに複雑で変化の早い情報過多の環境を作り出し、その結果私たちは、遠い昔に乗り越えてきたはずの動物めいたやり方で、この環境を扱わざるを得なくなっているのです。(434p)
★お互いに親切にすることは社会全体にメリットがあると思うのだが、それを疑わないといけないのはもったいない。だがそれも社会の必然なのかもしれない -
・toppointで読む
・自動的反応の裏には心理学的原理がある
・返報性
・コミットメントと一貫性
・社会的証明
・好意
・権威
・希少性 -
日常生活でいままで経験してきた心理学についての解説書です。
真新しいネタは無く、説明や実験についてがほとんどなので、読み飛ばしでちょうど良い。
各章の『まとめ』だけで80%の内容がつかめます。 -
名著。人の心の動かし方が書いてある。人間って単純だなぁ。
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人を動かすに似ている。
実用的というよりは事例から学んで、要素を抽出し自分の使いたい分野へ転用する技術が必要な書。 -
【今でも普通に体験するセオリー。】
テレビショッピングのさくらの声。
例えば、特価の販売手法。
始めに与える返報性の原理。
今もなおずっと使われている。それが技法だと、我々もわかっている。
知っていてもなお、影響を受けてしまう。
それらのセオリーに対するデータと対策がわかりやすく纏められています。
これらの手法、世界共通なんだなぁ…と知れたことも収穫でした。 -
セールスについては「古典」と言えるかも知れないが、返報性、権威、コミットメントと一貫性などあらためて気づかされる点も多かった。
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ざっと読み。研究の参考になるかなーと読んでみたものの、あまり参考にならなかった。一般向けなので仕方ないが、理論と事例が混在して読みにくいし、そのうえ無駄にだらだら長い。
とはいえ、本の内容自体が悪いわけじゃなくて、今回は自分の要とあってなかっただけだろう。評価も高いし内容的にはしっかりした本(らしい)ので、社会心理学系の読み物を求めている向きには良いかもしれない。 -
社会で騙されたり丸め込まれたりしないために、私たちはどう身を守れば良いのか? 人間の行動をつかさどる基本的な心理学の原理 ーー 返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性を取り上げる。世界でロングセラーを続ける社会心理学の名著。
第1章 影響力の武器
第2章 返報性―昔からある「ギブ・アンド・テイク」だが
第3章 コミットメントと一貫性―心に住む小鬼
第4章 社会的証明―真実は私たちに
第5章 好意―優しそうな顔をした泥棒
第6章 権 威―導かれる服従
第7章 希少性―わずかなものについての法則
第8章 手っとり早い影響力―自動化された時代の原始的な承諾