八つの人生の物語―不確かで危険に満ちた時代を道徳的に生きるということ
- 誠信書房 (2011年10月19日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
- / ISBN・EAN: 9784414428636
感想・レビュー・書評
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現代のようにグローバル化が進み、多様な価値観が現れているにもかかわらず、一方ではそれが本当に尊重はされていない中で生きていくのは、ある意味、困難や不確かさが伴うものである。著者は「病の語り」で慢性の病を抱えるクライエントが生きてきた「病の体験」を表してきた精神科医であり人類学者である。「自分の生き方や社会が呈する様々な実際状況の中で、いかに多くの困難や不確かさが伴おうとも、個々にとって真にかけがえのないものを抱き続けることが、生きていく上で真正で有益な在り方である」ことを八つの人生の物語で示されている。人生に答えはないように、この著書にも答えはない。読んで色々な考えを湧かせる本である。医療倫理を考えるにも適した本だとも思った。
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