集まりの構造―新しい日常行動論を求めて (ゴッフマンの社会学 4)

  • 誠信書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784414518047

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  • [ 内容 ]
    およそ人の集まる場所での日常の些細ではあるがパブリックな社会行動である「集まり」に焦点をあて、その構造と集団や社会に変形する過程を、シンボリック相互作用論および現象学的社会学の視点より考察する。

    [ 目次 ]
    第Ⅰ部 序論
     第1章 問題の所在
     第2章 基本的概念

    第Ⅱ部 焦点の定まらない相互作用
     第3章 関与
     第4章 関与配分に関する規則
     第5章 関与対象に関する規則

    第Ⅲ部 焦点の定まった相互作用
     第6章 対面的なかかわり
     第7章 知り合いどうしのかかわり
     第8章 知り合いでない者どうしのかかわり

    第Ⅳ部 接近可能なかかわり
     第9章 コミュニケーションの境界
     第10章 相互関与に関する規則
     第11章 封じ込められていないかかわり

    第Ⅴ部 解釈
     第12章 状況における適切な行為の構造と機能
     第13章 きびしい規制とゆるやかな規制
     第14章 状況における不適切な行為の徴候とその意味
     第15章 結論

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ある状況に対して、ふさわしい行為が生まれ、それが集まりを社会集団として構成していくシステムを明らかにした研究。
    13章までは、ある意味で陳腐な、しかし興味深いあらゆる状況や文化の考察によって、主題の解明に取り組む。今日の日本においてはややエビデンスが弱いとみなされることだろうが、非常に興味深い論旨である。さすがに冗長だなぁと思って(とはいえ内容に繰り返しがあるわけではなく、状況の多様性やその成員のあらゆる立場について個々に考察を下していくために内容が長くなってしまうのである)14章に入ると、ここで鋭いパンチを喰らう。
    つまり、状況適応的でないとみなされ、かつそれを許容される強い立場の人間でない者を排除するための施設が精神病院である、ということがここまでの論述に十分に裏打ちされた形で打ち出されるのだ。精神科医にたいする鋭い批判が端的にしかし感嘆するような言い回しで打ち出される。終章の結論では精神病院が刑務所と並列されてその機能を位置づけられる。

    この鮮やかさ、素晴らしい。とてもわかり易くかかれており、論旨も明確であるから、もっと読まれてしかるべき一冊だ。

  • ちゃんと書名を『集まりの構造』で登録して欲しい。

  • ゴフマンの《小さな社会学》は小さいからこその驚きに満ちていて面白い

  • 儀礼的無関心 儀礼的無関心 儀礼的無関心
    ゴフマンはとってもいいです。
    読んでて楽しいです。
    難解ではないっていうのもいいね

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