- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784415400785
感想・レビュー・書評
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どういうスタンスでしょう?~上杉景勝の股肱の臣下で秀吉時代には大名となったが、家康と争って、上杉の執政に戻り、徳川幕府に取り入って、米沢藩を存続させた~小説か、研究書か、研究ノートか、よくわからない。確かに、定説ないところは空想に頼らざるを得ないけどね
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来年の大河ドラマに決まったということで、さっそく読んでみました。
夏にお世話になっているロッヂMaiの方が地元だそうで、すでに昨年あたりから盛り上がっておりました。この夏に行ったときは、もう撮影が始まっていて、近所の人たちがエキストラで出演したとか、そんな話もありました。
さて、内容的にはとてもわかりやすい本です。途中で、歴史的な事実が登場人物たちの会話形式で書かれているところがあって、まるで歴史ドラマを見ているようです。そういう意味で、気軽に読める本だと思います。
織田、豊臣、徳川に関する記述も多く、直江には直接関係ないと思われるこのも詳しく書いてあるページがあります。私のように、直江に関する知識が少ない人間も読んでいて楽しめますし、直江が生きた時代背景を知る効果も果たしています。
これほどの人物をもってしても、跡継ぎに恵まれずお家が断絶になってしまうのは残念です。また、上杉家も、養子縁組を駆使して生き残ってきたというのも意外でした。
よくわかっているつもりの戦国時代でしたが、また別の角度から読み直してみると、知らなかったことがたくさんあるものだと思いました。 -
小説ではなく、史実を通して直江兼続について説明しようというもの。まぁ、大河ドラマに合わせた便乗本の一つ。その影響もあるのか、どうも英雄化しようという感じがしてならない。確かに秀吉、家康が一目置いていた人物ではあると思うが、それはあくまで上杉家家臣であるからであるという前提を超えた人物に仕立てようと言う、世間の流れに乗っている感が否めない。著者が東北出身なのもあって、多少のひいき目もあるのかも。著者の戊辰戦争~明治維新の辺りの痛烈なトーンがなくて、ちょっと残念。
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様々な資料を元に、直江兼続の軌跡をたどる本です。兼続だけでなく、時代背景や兼続と係わった武将たちが解説され、章毎にスポットや歴史探訪、史跡写真や人物画などもおりこまれた分析本です。
2009.5.14読了