コメットハンティング 新彗星発見に挑む

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  • 誠文堂新光社 (2011年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416211076

コメットハンティング 新彗星発見に挑むの感想・レビュー・書評

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  • 日本人コメットハンター史
    子供の頃、天文少年だった時期がありました。きっかけは有名な天文学者の伝記を読んだこと(私のお気に入りはウィリアム・ハーシェルでした)と、たまたま新聞で読んだ新星発見のニュースでした。(山口の高校生が発見)
    天文への情熱は、中学生の頃まで続きましたが、受験勉強が忙しくなるとともに、興味が失われていきました。仕事に追われるサラリーマンになると、なかなか星をゆっくり眺める気分になれないものです。私のような元天文少年も多いと思いますが、同じような状況にあっても情熱を失わず、彗星発見という夢を実現させた人達を紹介したのが、この本です。雑誌に連載したものを、本にまとめたものですが、大変面白く読めました。
    彗星捜索者のことをコメットハンターと言います。彼らに共通するのは、彗星を捜索することへの高いモチベーションです。この本で紹介されている人達は、ほとんどが50歳以上で、捜索を始めてから20年以上の長きに渡って活動し、彗星を発見したベテランです。職業は、自営業、先生、公的機関の方が多く、普通の会社員はほとんどいません。比較的時間の融通が効くことと、絶対条件として空が暗い地域を活動の拠点としていることです。また、機材は様々ですが、フジノン150mm双眼鏡で広範囲を眼視で捜索するか、デジタルカメラで撮影した画像をパソコン画面で探す方法が主流のようです。
    彼らが彗星捜索を始めたきっかけは、夜空に浮かぶ彗星の姿を見たことと、何より自分が発見した彗星には、自分の名が残るという名誉欲みたいなものが動機になっているようです。現代は名誉よりも金銭的な成功をもて囃す時代なので、彗星捜索のような地味な活動には日が当たらないようです。でも戦後の復興期には、日本人の彗星発見がトップニュースになった時代もありました。
    世界のホンダと言えば、本田宗一郎を思い出しますが、彗星捜索の先駆者だった本田実さんのことも忘れてはいけない。彼は、戦後の荒廃の中、彗星発見で多くの日本人を勇気付けたそうです。日本人だってやればできる。世界にホンダの名を知らしめたのは、彼でした。
    現代の混沌とした時代に、そういう先人達の業績を見直してみることも必要ではないかと思う。

  • 何年も夜空を眺めながら、新しい彗星を探している、ロマンあふれる男たちがかかれている。夜空を眺めたくなった。

  •  日本の彗星捜索者20人のドキュメント。

    「見つからなくてもよいと思えるのならおやりなさい、見つかるかもしれないから」。戦時中のシンガポールでも彗星を探していた本田実は言った。それでも、「俺は死んでも星を残す!」とばかりに新彗星を求めて夜毎、星空に向かう彼らは、コメットハンターと呼ばれる。

     天文少年の心を熱くさせた「池谷・関彗星」や20世紀最長の尾を見せた「百武彗星」など、現在までに、彗星に名前のついた日本人の発見者は50人ほど。日本は「彗星王国」なのだ。面白いことに、本書に登場するのは全員がアマで、それぞれにギター教師や農業などの生業をもつ。著者は彼らの情熱に満ちた捜索環境を、素朴で丁寧な文とイラストに留めた。

     お互いがライバルだが、発見者の第一報がアマの軌道計算者の元に届くと、全世界の仲間が連携。第三者による確認観測がなされる。

    (週刊朝日 2011/7/1 西條博子)

  • 【新刊情報】コメットハンティング 新彗星発見に挑む - えびな みつる http://t.co/mgamVZO 442/エ 多くの天文ファンを生んだ池谷・関彗星、地球に大接近したアイラス・荒貴・オルコック彗星…。日本の彗星捜索者20人による新彗星捜索と発見のドキュメントを紹介。

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コメットハンティング 新彗星発見に挑むの作品紹介

日本の彗星捜索者20人による新彗星捜索と発見のドキュメント。

コメットハンティング 新彗星発見に挑むはこんな本です

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