インコに気持ちを伝える本: 個性を見きわめて、もっとコミュニケーション!

著者 :
  • 誠文堂新光社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784416712382

感想・レビュー・書評

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  • インコや小鳥類のメンタルに関しての本。子供の頃、常に複数の手乗りインコが家にいたのですが、本当に嫌なことをたくさんしてしまってゴメンなさい、と反省しきりです。またいつか飼いたいので、その時は幸せに暮らせるように、準備をしたいです。

  • 「インコの心理がわかる本」の続編です。♪
    今回の、「インコに気持ちを伝える本」は、鳥の鳥らしさを認めて(知って)鳥に合わせたコミュニケーションをとろう!をテーマにしています。^^
    また、そのためのやり方がたくさん書いてあります。

    前著「インコの心理がわかる本」が、鳥が鳥らしい心を持つに至った理由などを詳しく書いているとすれば、この本は、鳥と人間の違いを踏まえたうえで、いかにコミュニケーションをとっていくか、を行動学、心理学を応用して詳しく論じている点が特徴です。♪

    …読んでいて、今更の反省点がいくつか思い当たりました。^^;
    鳥の飼育歴が長い人にも、オススメの本です。>▽<


    〔目次〕
    はじめに
    インココミュニケーション

    1章 鳥どうしのコミュニケーション方法
     インコのものさし、人間のものさし 野生の鳥はどうやって伝え合っているの?
     インコがもっとも頻繁に示す主張は「ノー!」
     好きな相手の声、自分の名前を呼ぶ声は耳に届く
     好きな相手、自分にとって大事な相手以外はどうでもいい
     仲間に好かれる鳥、嫌われる鳥 成長の過程で親や仲間から学ぶこと
     わざと相手を怒らせる メスの心理と、オスの心理
     嫌いな相手でも、そこにいることで安心することもある
     column1 2億年の隔たりを埋めるのは私たちの役目です

    2章 インコはどうやって人間を理解しているの?
     不都合なく暮らすために、人間を観察 まず目で見ます。人間の顔や手や全身を
     人間が話すのを聞いて安心する 
     ある日、特定の言葉に意味があることを悟ります 自分の名前 噛みついて、触れて
     さまざまな経験を通して、人間への触れ方を学んでいく
     だらだらしている姿を見せることも大切
     column2 寝ていたら心配された話
     「いっしょに遊ぶ」ことの意味 「好き」は直感?
     理解はあくまで鳥としての価値観の中
     column3 馴れるってどんなこと?

    3章 インコはどうやって人間に伝えてくるの?
     人間が読み取ってくれることを期待しています
     人間と仲よくなることでメリットが生まれることに気づく
     伝えたいことは、その場で主張 伝え方の基本
     人間に向けた行動に見る、鳥の個性の違い 伝え方は、1羽1羽違っている
     あるインコの1日 伝えてくることば
     column4 「ねえ?」と呼ぶオカメ、「オイ」と呼ぶセキセイ
     意味のある呼びかけ、意味のない声
     いつまでも伝わらないとあきらめてしまう ダメもとで要求してみる
     要求がエスカレートするしくみ
     column5 鳥の問題行動をつくりだしているのはだれ?

    4章 インコとの暮らしで大事なこと
     いちばん大事なのは、愛情と理解したいと思う心 姿が見えることの大切さ
     column6 アレックスとペッパーバーグが教えてくれたこと
     人間の心理学やコミュニケーション術が応用できます
     馴れたインコとフレンドリーなインコの違い
     最初に教えるのは、その家で暮らすルール インコがしたいこと、したくないこと
     インコにできることを増やす方法
     願いや願望を押しつけることは、人間のわがまま
     column7 しつけって、なに?
     おやつを使って教え込む? ことばは、あくまで補足
     メスが勘違いして発情する理由
     人間側の努力不足、理解不足が不幸な鳥を生む
     気持ちや思いを受け止める訓練をする
     column8 鳥の知性、イヌの知性

    5章 インコに気持ちや願いを伝える方法
     なにを伝えたいですか? なにかをさせたいときのきっかけのつくり方
     気持ちが通じるきっかけのつくり方 自分たちのルールをつくる
     指示ははっきり、明確に 好きになってほしい/手乗りになってほしい
     ことばを話せるようになってほしい なにかをやめさせたい
     伝え方のポイント:ヒナ、幼鳥に対して
     伝え方のポイント:成鳥になって迎えた鳥に対して
     伝え方のポイント:病気の鳥に対して
     伝え方のポイント:老鳥に対して
     わかりあって暮らすということ

    あとがきにかえて
    索引
    参考文献

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著者プロフィール

作家。サイエンス・ライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事も執筆。おもな著作に、『鳥を識る』(春秋社)、『鳥が好きすぎて、すみません』『うちの鳥の老いじたく』(誠文堂新光社)、『知っているようで知らない鳥の話』『鳥の脳力を探る』『身近な鳥のふしぎ』『江戸時代に描かれた鳥たち』(SBクリエイティブ)、『身近な鳥のすごい辞典』『インコのひみつ』(イースト・プレス)、『大江戸飼い鳥草紙』(吉川弘文館)などがある。
日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、生き物文化誌学会ほか所属。

「2023年 『鳥を読む 文化鳥類学のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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