図解でよくわかる 土壌微生物のきほん: 土の中のしくみから、土づくり、家庭菜園での利用法まで
- 誠文堂新光社 (2015年7月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416715642
作品紹介・あらすじ
1グラムの土の中には少なくとも1億以上の土壌微生物が生息すると言われています。これら無数の微生物が果たす役割は多種多様で、土の中の有機物を分解して植物が吸収できる形に変えるなど作物の生育を助けるほか、ストレプトマイシンなどの薬品やパン酵母にも土壌微生物が使われており、農業はもちろんそれ以外の分野も含めて新たな利活用方法が研究されています。
その「土壌微生物」自体にスポットをあてた本書は、土の中のしくみや微生物の働きから、土・肥料など農業との関わり、さらには生活環境における多面的な利用法まで、土壌微生物と土の中の世界を理解するのに欠かせない事柄を豊富な写真や図解を用いながら様々な角度でわかりやすく解説。また、家庭菜園における土づくりの際の利用法や、医薬品、食料品、環境浄化など様々な分野で研究されている微生物利用の最新技術も紹介した本書は、まさに土壌微生物のすべてがわかる一書となっています。
感想・レビュー・書評
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シリーズ 3冊目読了。
土壌微生物の多様性、活力、土のなかの小宇宙。学術的実用的な入門書という範疇を超えて読み物としてとても面白い。まえがきにまずやられた。
中でもミミズの生態は度肝を抜く。ダーウィンが「地球にとって最も価値ある動物」と言ったように、その体内は優秀な工場で、ミミズ孔は生態系を支え、その糞は黄金の土。
今まで全く見えていなかった世界が広がって畑いじりがますます楽しくなってきた!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50075948 -
このシリーズ、「病害虫のきほん」「農薬のきほん」と読みましたが、この本が一番濃いです!
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長年にわたって土壌中の微生物を研究されてきた横山氏による初心者向けの教科書。図や写真がたくさん紹介されており、非常に分かりやすい。まえがきの冒頭に映画「天空の城ラピュタ」のクライマックスシーンで主人公のシータのセリフ「~土から離れては生きられないのよ!」が引用されているが、実際に植物の栽培に関わってみると、土の奥深さを実感する。この奥深さの根源が「多様な微生物がおりなす生態系」であると著者は説く。本書を読んで、微生物も育ててみたいと思うようになった。植物の栽培に関わる人には是非お勧めしたい。
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キャッチコピーは「すぐわかる、すごくわかる」で確かにカラー図解で読みやすい。が情報量は初心者にはかなりあり、なかなか頭に定着しない。私は繰り返し読むのが良さそう。
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土壌微生物の基礎が理解できました
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各論はどれも知ったようなこと。
でもこの人が?開発した、微生物の多様性を測るしくみはすごいと思う。
けっきょくは、研究で分かることは一部のしくみだけで、分からないことも多いということも分かった。