- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784416809013
感想・レビュー・書評
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2013年11月17日
<ikimono modoki>
監修/林良博
イラスト/やなもとあいさ
装丁・デザイン/下井英二(HOT ART)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読書録「いきものもどき」4
著者 山村紳一郎
監修 林良博
出版 誠文堂新光社
P137より引用
“モーリシャス共和国などで地面に落ちたヤシの枯れ葉などに隠
れ、ひっそりと暮らしていた本種ボアモドキは、ヨーロッパ人の
移民によって、この原罪を犯させた犯人という濡れ衣を着せられ、
大量に殺される。”
サイエンスライターである著者による、よく似ているけれど違
う種類の生き物を紹介する一冊。
すぐ身近にいる生物からちょっと珍しい生物まで、細密なイラ
ストと共に、本家とモドキとを並べて紹介されています。
上記の引用は、大蛇ボアとボアモドキについて書かれた項での
一文。なんといいますか、非道いことをするものだなと思います。
ボアモドキは毒もなく大きさも約1メートル程度だそうなので、う
っかり人間が襲われるような実害も無いのではないかと思うので
すが…。
もうすでに絶滅しているそうなので、取り返しがつきません。
ほんと、非道い話です。食べるわけでもないのに。
とても似ていて違う種類だったり、全然似ていなくてもモドキ
と付けられていたり、生物のネーミングは気分で決められている
のかと思ってしまいます。本家として名前をもらえるかは、早い
者勝ちなところもあるのでしょうか。
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もどき だけで本になるなんてすごい
これを読むと博学になること間違いなし
ななふし が ななふしもどき が省略されたものだなんて
もどきと本家が同じ生きものだなんて、
名前ひとつにしてもとても面白い。 -
スッポンモドキ、カマキリモドキ、サソリモドキ……。
モドキという名前がついている生き物は、
往々にして「マイナー」な存在だ。
スッポンは知っていても、
スッポンモドキのことを知っている人はどれくらいいることだろう。
そんな、マイナー生物たちのおもしろい世界をのぞいていましょう!