エンキョリレンアイ

著者 :
  • 世界文化社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418065073

作品紹介・あらすじ

十三年前の春、二人は書店で出会い、優しく切ない恋が始まった。切ない恋を抱えている人に。新しい恋を探している人に。東京とNY、海をこえてつながる純愛物語。

感想・レビュー・書評

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  • 海晴の言葉はとてもポジティブで、いつも花音の心を軽くする言葉をくれる。

    離れている人に救われることってあるんだって思った。

    途中から、一方的に海晴からのメールのみが書かれている状態が続くのだけれど、それで花音が何を書いたのかわかるようになっている。

    一度空港でキスをしただけで、何の約束も無く離れ離れ。
    また会えるという強い想いだけが、二人を繋いでいる。

    なんだか始まりからドラマみたいだし、出来すぎてるよねって言ってしまえばそれまでなんだけど、小手鞠さんの文章ってとても綺麗なんです。

    出会いよりも、ラストよりも、私は海晴からのメールが好きでした。
    明るくて、ユーモアがあり、とてもポジティブで力強い。
    なんだかあったかい太陽みたいだった。

  • 初めて読んだのは15年くらい前。
    それから何度か読み返しているけれど、読み返すたびにぐっとくるところが違っているのが自分でも不思議だと思います。
    自分に好きな人がいるかいないかでも読みかただったり感じることは違ってくるんだろうと思います。
    離れていても、13年たっても変わらずお互いを想えるというのはすごいことだと思います。

  • 流れるように時間が進んでいって
    ページをめくる手が止まらなかった。

    典型的、な恋愛小説なのに
    読んでいてくさくなくて。
    甘いのに、言葉の1つ1つが心地よくて。


    また何回でも読みたくなってしまうだろう。

  • 時々、どうしたって引き寄せられてしまう関係というのがある。
    逆に、どんなに好きで想い合っていても、運命的にどうしても一緒にいられない関係もある。
    想いもあって、引き寄せられる関係は幸せだ。
    けれども、どんなに想い合っていても、離れていて、信じ続けるのは難しい。
    そして、人と人との間を揉ませてしまう変な人も、確かにいる。

  • うん。きれいだった。

    遠距離恋愛…と言うより、強烈な一目惚れの話だよね。
    そこまで強烈な運命の出会いというやつがあるなら…と、
    誰でも憧れる。

    でも、一目会った人の胸に、翌日とびこむ勇気が持てるかな…と。
    自分は、このメールでは恋心を繋げない…と。
    「共感」するのは難しかったけど、「きれいでいいね。」とは思った。

  • キュンとしたり、胸が苦しくなったり
    羨ましく思ったり・・・色んな感情になれる本でした。
    小手鞠さんの文字や文章の柔らかい感じがとても好きです。

  • 中盤までは物凄くよかった。でもあのラストはないわ。うん、さすがにない。

  • 遠距離恋愛って、身近にパートナーが
    いないからこそ、
    より相手のことを深く考えちゃうんだよね。
    そんな気持ちを思い出させられる話だったよ。

    花音ちゃんと海晴くんの
    日本とアメリカとの遠距離恋愛。
    お互い数回会ったくらいの、ほぼ一目惚れー!!

    途中でもどかしい気持ちにさせられたけど、
    最後は「良かったね!!」って気持ちになったよ。

  • まだスマホがない時代、PCの電源を入れてメールを読む・・・自分の遠距離恋愛の思い出と共に懐かしい思いで読みました。
    ストーリー的にはちょっと難もあるけど、言葉で紡いでいく恋、そんな世界に浸るのもたまにはいいです。

  • 大学卒業の3月、本屋で運命の人に出会う花音。東京とニューヨークでそれぞれの人生を生きながら、二人のエンキョリレンアイが始まった。海晴の人物像が綺麗すぎて、処女の妄想上の人物のようにも思える。花音の孤独感には身に覚えがある気がするが気のせいだろうか…

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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