サンカクカンケイ

著者 :
  • 世界文化社
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418075010

感想・レビュー・書評

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  • 『エンキョリレンアイ』よりはよかった。共感できる状況ではある。でも、愛されていると感じられない恋愛、寂しさを育てるような恋愛、利用されている恋愛には、早めに見切りをつけなければならない。当の本人には、それがなかなかわからないで苦しむのだけれど。

  • レンアイ三部作の二作目

    一作目「エンキョリレンアイ」の桜木花音も少しだけで登場

    結末、いろいろよかった。ほっとした。


    龍也の言ってることも一理あるんだけども
    やっぱり自分勝手
    他人様を自分勝手に巻き込むのは、一理あることもただの屁理屈にしかならない
    他人様を屁理屈なことに巻き込んで嫌な思いさせるって…最低な人間…

    あかねのお父さんの言葉
    いやな人(客)がおったら「(略)なるべく腹は立てんと、こう思うようにしとる。その人にはきょう、(略)ぼっけー不愉快なことがあった。(略)それか、会社や家の中が全然うまくいっとらん。要するに気の毒な人なんじゃ。だから、そういうお客に対しては、その人の悩みや揉め事や不幸の種が消えるよう、祈ってあげることじや。相手の幸せを祈る。悪意にはその百倍の善意を返す。(略)」
    嫌な奴にはこれから手かざしで祈って差し上げよう(怖っ)www

    龍也のお芝居の台詞
    「恋だけの女じゃ、だめなんだよ(略)恋は人生の一部であって、全部じゃないんだよ」





    恋は盲目

    小手鞠るいさん恋愛部門

  • 主人公あかねと、自由奔放な龍也、幼馴染みでいつも見守ってくれる俊輔のサンカクカンケイな話。

    終り方は好きだけど、もうちょっとあかねの思いの変化を丁寧に書いてほしかった。
    (読者に想像させる狙いなのかな)

  • 装幀/中直行 写真/KIRA モデル/ayano

  • 寂しさを埋めるために求めるものは、本物ではないのかもしれないと思った。

  • 綺麗な恋愛小説。
    ドロドロした三角関係じゃなくって、爽やかなサンカクカンケイ。
    3部作なんだね。せっかくだから、読んでみようかな。

    初恋が忘れられないのは、もう仕様がない。
    そりゃ、しょうがないよぉ~。全く共感。

    龍也みたいな、好き放題の恋愛って(いや。本当に好きな人が他にいるから出来たんだろうけど)ちょっと憧れる。と、本題とは関係ないこと考えちゃった。(もちろん都合良く扱われる側じゃなくってね。)

  • さよならサンカク
    またきてシカク

    中高好きだった人
    ずっと好きだった龍也と、高校生ではじめて付き合うことができた。

    卒業して京都に行くことになった彼を追って京都の大学に入ったあかね

    好きで好きでどうしようもなかった。
    それでも失った好きだった人

    幼なじみの俊輔の自分に向けられたあたたかな愛

    自分のことを忘れて欲しくない人がいるのだろうか。
    あるいは、忘れたくても、忘れられない人が。

    忘れなくて、いいよ。あーちゃん。

    気持ちは誰にも自分にすらとめられない。

    すぐ読める。
    時折ハッとするような言葉にじんわりくる。

    好きだった人っていうのはいいね。
    好きだった人を思い出に変えて
    いつまでも自分にとって大切なものとして胸にしまって、新たな愛に進んでいく力強さがよい)^o^(

  • タイトルよりはどろどろしてないというか、タイトルに反して綺麗な話だとさえ思う。このタイトル、主人公のあかねの視点ではなく俊輔の視点からのタイトルだなあとさえ思う。
    あかねの母親というエッセンスはこの物語には少し助長だったかも?最終的な判断の要素がそれなのはどうなんだろう…少し残念かも?
    基本的にはあかねにとっての終わったはずの龍也との話で、重要なはずの俊輔が立ち位置的にサブっぽいのが…。
    もう少しこの三人の関係に焦点当てて欲しかったかな、とも思うけれど、それやるときっともっとどろどろしてぢろうなあとも…。
    前作の自分の恋愛にただひたすらに必死だった花音が一人の大人の女性としての内面的成長を遂げてちらっと再登場したのは良かった。あれと前作のラストじゃ時間軸としてはどちらが後なのかしら…?

  • 小手鞠るいさんの本は『エンキョリレンアイ』に続いて2つ目。
    3部作の2つ目。

    前作の読後感がかなり良かったので期待してました。
    うーん、正直前作ほどは響くものはなかったかなぁ~
    いや、こちらもかなり良質だとは思いますが。

    語り方、景色の表現なんかは変わらず素敵だし、
    前作とリンクしてる部分もあって、順番どおりに
    読んだ人にはそんなところを探す楽しみもあるだろうね。
    ただそのリンク具合が微妙だったなぁ~
    どうせならもう少し絡めればいいのに。
    その辺は3部作の最後でまとまるのだろうか。


    主人公は失恋の傷が癒えない女の子。あかね。
    物語の大筋はタイトルの通り、彼女を巻き込む三角関係。

    前作ほどイイと思えなかったのは、
    主人公の彼女に共感できなかったからかもなぁ~
    『エンキョリレンアイ』の花音にはかなり共感できたけんね。

    読む人によっては、あかねの方により共感するかもしれません。
    多分そんな方には、特に女の子には今作のほうが心に響くかも。

    序盤、中盤はちょっとだる~い印象を受けますが、
    終盤はなかなかイイカンジ☆
    だけど・・・


    数時間あればあっという間に読了できる本です。
    「読み応え」を求める人には、少々物足りないかも
    しれないけれど、もしよければ皆々様もどうぞ。

    この本の真の評価は、3部作全部読んでからになるかもな。

  • これは個人ブログにも書いてますが、本当に好きな男性が2人いてどちらと付き合えばいいのか本気で迷った時に、フラっと書店に入ってたまたま見つけて購入した本です。とまぁぶっちゃけすぎですが、ちゃんとこの本のおかげで決断させていただきました。

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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