- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418102426
感想・レビュー・書評
-
色々と知識を得られるかと思い、読んでみたが、どちらというと、エッセイのような感じで、あまり参考にならなかった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真が欲しい
-
安物を買うぐらいなら高いものを買って長く使う方が良いとは言うけれど、情熱がなければ出来ないし少なくともお得ではないと思います。しかし著者の薀蓄とこだわりには脱帽。
-
スーツの事はさっぱりわからなくて、ウチの者の服選びにも助言できず…。
奥が深そうなので、図書館で借りてきて勉強してみる事に。
読みやすく、分かりやすい。
紳士服の本なのですが、自分が服を選ぶときの参考にもなりそうです。 -
ブランドの名前がですぎてわけわかめ。
ここまでやる必要あるのだろうか・・・。
上級者向け? -
服飾評論家として今も愛される落合正勝氏。こちらは、氏がスーツスタイルの基本について語っているのですが、日々のコーディネイトに頭を悩ませる女性にも「はっ!」とする点がいくつもあります。服をたくさん持っているのに、いまいち“決まらない”かた、必読です。
* * *
スーツスタイルのコーディネイトで、もっとも大切な要件は、「何を」着るのかではなく、常に「どう」着ればいいかを考えることだと、僕は思っている。
ショップでスーツを購入するとき、たいていの人は「何を」買おうかを優先し、それを「どう」着ようかは、その後の問題になる。「何を」着ようかにせよ、「何を」買おうかにせよ、「何」が先行するかぎり、スーツすべてが対象になり、選択は無限に広がってしまう。
だが、そのスーツを「どう」着ようかを優先させれば、スーツが前提として存在するので、選択肢はがぜん狭(せば)まってくる。前提が限定されるので、その範囲のなかでコーディネイトを考えれば済むからだ。紺のスーツと白いシャツ、紺のネクタイを、「どう」身につけるかを考えればよい。
しかしながらこの選択は、一見単純そうだが、実はこれがむつかしい。否応なしに色だけでなく、スタイルと素材というファクターを組み合わさなければ、収まりがつかなくなるからだ。
大方の日本人は、社会人になることを直前にして、突然、この「何を」着なければならないかという問題を突きつけられる。「どう」着るかという基本を抜きに、「何を」着るかは、決して解決しない問題なのだ。
欧米では、小さい頃から教会やパーティーの場で、家族に「どう」着るかを教えられる。紺のジャケットにグレイのパンツを穿(は)き、紺無地のタイを教会で締める。紺無地のタイは、厳粛なものだと体感する。同様のパンツとジャケットで、縞のネクタイを締め、パーティーに出席する。
ジャケットとパンツは、応用が利くスタイルであることと、縞のネクタイに対する理解が生まれる。「どう」着るということは、そういう意味なのである。高校や大学に入る頃には、一通りの知識を自然に覚え、さらに学生生活でその応用を体得する。
つまり、「どう」着なければならないかは、学校を卒(お)える頃までには十分経験し、コモンセンス(常識)として身につけ、社会人になる前に彼らがすべきは、社会人になったら「何を」着るかを考えればいいので、だからブランドなどに惑わされずに、「どう」着るかを満足させるための、「何を」を無理なく自然に、上手に選ぶことができるようになるのだ。
「何を」「どう」着るかは、いってみれば、(その人自身の)スタイルをもつことで、それをもち続けて、初めて洗練につながるものなのである。
ちなみに本書にはほかにもこんな話題が。
・去年似合わなかったスーツが、今年はよく似合うこともある
・デザインされたスーツは、50代になって常用する服ではない
・身体に自信がない人は、迷わず2つボタン
・高価なモノを若いときから経験すれば、安価なモノに手を出さない
・銀行員か、自営業か、どのブランドを選択するかは職種による
・ジャケットの着こなしは、経験が解決してくれる