- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418175062
作品紹介・あらすじ
久米宏さん、初の書き下ろし自叙伝。TBS入社から50周年を迎える今年、メディアに生きた日々を振り返ります。入社試験の顛末から、病気に苦しんだ新人時代。永六輔さんに「拾われた」『土曜ワイドラジオTOKYO』、『ぴったし カン・カン』『ザ・ベストテン』『久米宏のTVスクランブル』『ニュースステーション』の18年半、『久米宏 ラジオなんですけど』の現在まで。久米宏の歴史=メディア史の意味もあり、時代の証言として、なによりも「ない番組」を切り開いてきた、一人の人間の成長物語として、読み応えのある1冊です。初日の惨敗からニュース番組の革命といわれるまでの『ニュースステーション』は、圧巻のドキュメント。伝説の番組は、時代の空気を鮮やかに甦らせます。
感想・レビュー・書評
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著者、久米宏さん、どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。
久米 宏(くめ ひろし、1944年(昭和19年)7月14日 - )は、日本のフリーアナウンサー、タレント、司会者、ラジオパーソナリティ、ニュースキャスター。ドイツ親善大使も務める。オフィス・トゥー・ワン所属。
久米宏さん、現在の年齢は、78歳になりますか。
時の流れは、速いものです。
で、本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
久米宏さん、初の書き下ろし自叙伝。TBS入社から50周年を迎える今年、メディアに生きた日々を振り返ります。
入社試験の顛末から、病気に苦しんだ新人時代。永六輔さんに「拾われた」『土曜ワイドラジオTOKYO』、『ぴったし カン・カン』『ザ・ベストテン』『久米宏のTVスクランブル』『ニュースステーション』の18年半、『久米宏 ラジオなんですけど』の現在まで。久米宏の歴史=メディア史の意味もあり、時代の証言として、なによりも「ない番組」を切り開いてきた、一人の人間の成長物語として、読み応えのある1冊です。初日の惨敗からニュース番組の革命といわれるまでの『ニュースステーション』は、圧巻のドキュメント。伝説の番組は、時代の空気を鮮やかに甦らせます。
p57~p58
レミさんは底抜けに明るいキャラとハイテンション、自由奔放というか天衣無縫というか、放送禁止用語なんて頭の片隅にもなく、思ったら口にする。世の中にこんな人がいるのかと思った彼女との生放送はコワかった。
レミさんとは、平野レミさん。
平野レミさん、和田誠さんと結婚されましたが、和田誠さんが、久米さんに、レミさんを紹介してほしいと頼んだそうです。
その時の、久米さんの返答が、「あの人だけはやめたほうがいいです。人生を棒に振りますよ」だったとか。
それでも、結婚され、結果は、上手くいったようです。
この件では、久米さんは大失敗だったようですね。
平野レミさん(1947年生まれ)
和田誠さん(1936~2019年)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今でこそテレビをほとんど見なくなってしまったが、かつて私はテレビっ子だった。そしてこの本を読んで気づかされたのだが、私の思い出のテレビ番組たちの真ん中に久米宏がいたことを。
だからワクワクしながらこのエッセイを読んだ。
稀代の司会者が、関わった番組について振り返っているのだが、その裏話が興味深い。
副題の「ニュースステーションはザ・ベストテンだった」は中身を読むと、そういうことかと合点が行く。
かつての私のテレビ体験を思い出しながら、楽しく読んだ。
「ザ・ベストテン」世代だから当然なのだが、毎週かかさず見ていたし、「ぴったしカンカン」にも夢中になっていた。そして、「テレビ・スクランブル」だって。あの番組は画期的だった。今だったら、絶対に放送できないないようだ。
当時はテレビ業界に勢いがあったから、あんな無茶な番組だって製作できたのだろう。その過激な放送の舞台裏についても書かれていて、あらためて、そのとんでもなさを知った。
今はテレビではなくて、ラジオにはまっている。はまっているというか生活の一部だ。中学生の時に戻ったみたいだ。
テレビが面白い時代がまた来ないだろうか。
予定調和のバラエティ番組ばかりじゃ、つまらない。 -
ある世代の人にとっては説明不要の人でしょう。
「ザ・ベストテン」「ニュースステーション」を
国民的番組に押し上げたのは、やはりこの人の番組に
対するこだわり、姿勢、信念がそのまま内容に
盛り込まれ、視聴者がそれに共感を得たからでしょう。
特に報道番組のあり方を変えたと言われる
ニュースステーションへの全身全霊を傾けた
取り組みには驚かされます。
本当に命を、人生を掛けて番組を作り上げていたのだな、
と恐れ入る内容を知ることができる一冊です。 -
久米宏さんといえば、私には「ザ・ベストテン」だった。
「ぴったしカンカン」も見ていた。
そして「ニュースステーション」
アナウンサーといえば久米宏さんだったかも。
久米宏さんに続く人は誰だろう?安住さんかな?
なんだか印象に残ったのは富良野塾の話。芥川賞の山下さんと一緒にいた時期があったとか。 -
もっと評価すべき 抹殺されたね
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インタビューの極意!
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ザ・ベストテンやニュースステーションが、なぜあれほど面白く見続けることが出来たのか、その解がありましたね。久米さんと同時代を過ごせたのは幸せな事でした。感謝です。
久米宏さんの今の健康状態を心配しております。 -
久米さんを見たとき、チャライ人だと思った。そして、一番印象に残っているのがパーカーのデュオフォールドだった。結果的に、久米さんの掌の中で踊らされていた自分に気づき、愕然とする。読まなきゃ良かった。
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刊行当時に読んで以来の再読。
言葉を紡ぐのが巧い人の自分語りは楽しく、また記述の何点かについて価値観倫理観に照らして「?」と感じること自体を久米氏が内心喜んでると思うと、掌の上のようで悔しくもあり。
『Nステ』が普及させたコメンテーターというシステムについて、ここ数年になって、専門家でもないタレントが報道内容に口を挟むことに疑問が呈されることが増えてきた。
『報ステ』の放送期間が『Nステ』を超えた今になって、ようやく『Nステ』の前例から一歩未来に進みかけているのかな、と思ったりもします。
昔少しだけかじった演劇理論でいえば、人が予想外に直面した瞬間の今・この場所で起きること=「ハプニング」を常に新鮮に提示し、あわよくば視聴者(そして読者)にも同じハプニング体験を投げかけようとするのが、『ザ・ベストテン』『TVスクランブル』『ニュースステーション』を通じた久米氏のスタンスだった。
これって、現代におけるYouTubeで(ライブでも動画でも)最も視聴者を惹きつける瞬間なんですよね。テレビからネットへとメディアが移っても、人が見たいものは本質的にはさほど変わらないのかもしれない。