- Amazon.co.jp ・マンガ (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784418952076
感想・レビュー・書評
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偉大なナポレオン 彼こそが英雄だ
人は「生まれ」じゃない 「階級」じゃない
ナポレオンはそれを示してくれた
彼の時代なら僕だって 彼のようになれた
軍服の「赤」でのし上がれないなら、僧侶の「黒」でのし上がってやるーーー
難しそうな話をまずは漫画で。
貧しい青年ジュリアンの野望と恋愛、そして王政復古期の社会を批判的に描いたのはなんとなく分かった。
貴族との恋の駆け引きの場面が多かったかな。里中満智子さんの絵だから、少しのページでも恋愛の描写は美しく儚く伝わって来た。
しかしジュリアン23歳、若くして自身の人生に答えを出すなんて…(;_;)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
#2552-94-314
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2010/4/17 借りる、 その夜 一気に読み終わる。
世界の名作 「赤と黒」 たぶん読んだだろうが、忘れている。
『マンガ世界の文学』 里中満智子のマンガで、名作を味わおう!
内容 :
主人公は、生まれは貧しいが 美貌と才気の持ち主ジュリアン・ソレル。
ナポレオンを敬愛するが、時代はもはや「赤」の軍服で成り上がる時代ではない。
だから「黒」の僧侶の道を行き、教会でのし上がろうとする。
ジュリアンが恋愛を踏み台にして、野望に生きようとするさまが、わかりやすく描かれている。 -
グッドウィン「イスタンブールの毒蛇」で女后(ヴァリデ)がヤシムに、最後に、うちに帰ったら、スタンダールの「赤と黒」を読んで欲しいの、と言ってたことから興味を持ち、まず原作に当たるも冗長で投げ出し、漫画版にたどり着く。名もなき家の貧しい育ちのジュリアン・ソレルが、ひとかどの人物になり権力を握りたいという野心をドライブし、満たされなかった愛されるということも踏み台にして、のし上がろうとするが、姦計に落ち、罪に落とされ、逃れる道もあったのに、これが自分の道と23歳で生涯を終えるストーリー。ヴァリデが言いたかったのは、野心に振り回されて最後には命を落としたルフェーヴルを、ソレルに重ね合わせたかったのだろうか。もっとも、ソレルが垣間見せたある種の高潔さはルフェーヴルには見当たらなかったが。以下備忘録的に/俺には知性と意欲とこの美貌だけだ。/軍服の「赤」でのし上がれないなら僧侶の「黒」でのし上がってやる/おれの野心はおれの信念だ。/人生においての成功を願ってきたおれの努力は神の名のもとでは単純でいやしい野心にすぎない/退屈の空しさを知っているのが貴族の条件だ 彼みたいな勉強の虫は一生退屈しないのだろう/このおれが赤でも黒でもなく青い服を着て貴族のように振る舞うとは/
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面白すぎて一気読みしてしまった!!ジュリアンの凛々しい生き方、マチルドの「逆境」に対する渇望、貴族の人間関係の生々しさ、めくるめく話の展開と人々の想いの交錯に圧倒されてしまった。感情移入させやすく再構成し、読みやすく整理した里中さんの手腕も素晴らしい。これは原作を読みたい。
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私が就職したばかりの頃によく話した男性が、
「大学生の時コーチのバイトをしていて、教え子の母親と恋に落ちた。
旦那さんの留守中に逢瀬を重ねた。
彼女は恋愛経験なく早く結婚した人だった。
当時の自分は『赤と黒』のジュリアンになったような気持ちだった」
と語っていたので、この本のことがずーっ気になっていたのですが、
このたびようやく漫画を発見しまして(こら。)読むことができました。
里中満智子さんの解説によると、大幅にカットはされているようですが、人物の描写がとても面白かったです。
また、このころを扱った歴史の本はずいぶん読みましたが、こういう一般の人たちの様子っていうのはよくわからなくて、内戦ばかりしているイメージだったけど、意外と普通に生活しているんだなと。
二転三転している時代でしたから。
うーむ。こういう小説は読んでおいたほうがいいですね。
サマセット・モームによる「世界の十代小説」にとりあげられているそうです。
ところで上に書いた男性のことですが、実は当時できちゃった結婚したばかりでした。
そんなところもジュリアンと共通していたんだなあと今回知りました。 -
まあまあ面白かったけど、原作を読んでみたいという感じではない。主人公がどうも見栄だけで動いているような感じだし、結末部分はどうも展開に困ってやっつけたんじゃないかっていうような印象を受ける。