いくつもの週末

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著者 : 江國香織
  • 世界文化社 (1997年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784418975280

いくつもの週末の感想・レビュー・書評

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  • とても好き
    いまのわたしの主人への気持ち、結婚観と近く、
    わたしがうまく言葉に出来なかった安心感や寂寥感を
    美しい言葉で表現してくれた作品。き

  • 江國作品には、どうしようもなくメランコリックなのに、じんわりとした幸せに浸らせてくれるセンテンスが溢れています。
    江國作品を読むのは今回が初めてじゃないんですが、今作を読んで彼女の作風のカラーがようやくハッキリと見えた気がする←嬉しい

    “ここでの生活は、だいたいにおいて少しかなしく、だいたいにおいて穏やかに不幸だ。”

    “二人はときどき途方もなく淋しい。”

    “南の島で木っ端微塵。”

    “ささやかなものたちにその都度すくわれていかないと、とても愛を生き抜けない。”

    物悲しさの中に、確かに存在する幸せ。
    日常の中に埋もれた繊細な感情たちを、丁寧に拾い集めて、形容する言葉を一つ一つ丁寧に当てはめたような優しさあふれる作品です。

    内容そのものは、なんてことはない、結婚うん年目の妻のノロケ話なんですよ←←
    それがこんなふうに夢のように語られるんだから、やっぱり言葉を操る作家は偉大な仕事だー。

  • 江国さんの視点からの夫婦関係が面白い。
    不平不満を思いつつも旦那さんを愛している江国さんがとても愛しく思えて、二人の関係がとてもうらやましい。色々とあるけれど、結婚もいいものなのかもと思いました。
    江国さんの静かでどこか凛としたような世界観も広がっていて、エッセイだけれど、江国さん自身が小説の登場人物のようでした。

  • 江國さんのエッセイ。結婚というより夫と自分の関係について、でしょうか。
    お互いにいろんな独身のころの癖や積み上げを持ちながら、仕方がないねと認めて受け入れていく様子が微笑ましい。夫への想いもよく伝わってくる。
    依存することが悪くないと初めて知った。
    江國さんの文章は柔らかくてやっぱり好き。
    こんなふうに誰かと暮らしていくことが出来たらいと思う。

  • 結婚のあまさとにがさ。江國さんが一人旅に出かけちゃう部分が好き。

  • 二人で居ることの嬉しさ、悲しさ、そして二人で居ることの意味をうまく感じさせてくれる作品

  • 作者自身の日々のエッセイ。夫婦仲

  • (1997.11.01読了)(1997.10.31拝借)
    (「BOOK」データベースより)
    私と夫の生活は、表面はともかく日々愛憎うずまいている。期待の新鋭作家が自らの結婚生活を綴った甘くてシビアな16編のエッセイ。

    ☆江國香織さんの本(既読)
    「つめたいよるに」江國香織著、理論社、1989.08.
    「こうばしい日々」江國香織著、あかね書房、1990.09.
    「綿菓子」江國香織著、理論社、1991.02.
    「きらきらひかる」江國香織著、新潮文庫、1994.06.01(1992年)
    「温かなお皿」江國香織著、理論社、1993.06.
    「なつのひかり」江國香織著、集英社、1995.11.10
    「流しのしたの骨」江國香織著、マガジンハウス、1996.07.25
    「落下する夕方」江國香織著、角川書店、1996.10.30

  • 「いつも週末だったら、私たちはまちがいなく木端微塵だ。
    南の島で木端微塵。
    ちょっと憧れないこともないけれど」

    いくつもの週末を一緒にすごし、サラリーマンの彼と結婚した著者。今、夫と過ごす週末は、南の島のバカンスのように甘美で、危険だ。
    嵐のようなけんか、なぜか襲う途方もない淋しさ…。日々の想い、生活の風景、男と女のリアリズム。
    恋愛小説の名手がみずからの「結婚生活」をつづった、甘く、ビターなエッセイ集。

    。・゜*・。・゜*・。・゜*・。・゜*・

    H24.10.3 読了

    う〜ん…共感出来たのが3割くらいでした。
    まだ未婚っていうのもあるかもしれないけれど。

    でも、すごくそうだなぁと思った部分もあったので覚え書き。

    〜〜〜
    筆者に江戸っ子を自認している友人がいて、そのご主人も江戸っ子だ。
    端から見ると幸福そうだが、夫婦ゲンカが絶えないらしい。
    それでしばしば「もういやっ、もう別れる」となるのだが、年に一度「駄目、私、別れられない。」という電話がかかってくる。
    それはお祭りの直後。はっぴ姿のご主人は、それはそれは格好いいのだそうだ。

    一年毎にそういう繰り返しがあり、筆者はこういうことは大切だという。
    一年に一度くらい、初心に立ち返りたくなる。初心をむりやりひっぱりだす。

    筆者でいうと、一年に一度の夜桜だそうだ。
    白い花びらをみあげながら、来年もこのひとと一緒にみられるかしら、と思う。
    一緒にみたい、ではない。
    来年も一緒に桜をみる可能性がある。そのことがとても希望にみちたことに思えて嬉しい。
    それは勿論一緒にみない可能性もあるからだ。

    果てしなく続いていく日常のなかで、自分のいまいるところを確認するポイント。
    一年に一度のお祭りや夜桜。
    そういうささいなことどもに、たぶん夫婦は支えられている。
    〜〜〜

    あと、旅行に行くことを告げたあとの第一声が「じゃあ、ごはんは?」とか、もう本当にあり得ない!

    結婚した後にもう一度読めば、共感できるポイントが増えるのだろうか…。

  • 彼女のエッセイはなんとなく好きで、10年以上前に書かれたこのエッセイ集は殊更好きでした。
    彼女の住んでいる(住んでいた!?)場所が、かつて私が住んでいた場所と同じだからか、風景・設定に郷愁を覚え、彼女の目線が自分の目線の高さになるようでした。

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