グループ経営入門〔第3版〕: グローバルな成長のための本社の仕事

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著者 : 松田千恵子
  • 税務経理協会 (2016年3月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784419063221

グループ経営入門〔第3版〕: グローバルな成長のための本社の仕事の感想・レビュー・書評

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  • 税務経理協会ってところから、こんな本が出てるんだーと驚くのはどうでもいいとして、これはほんとわかりやすい。特に最後の束ねる力。

    (本社の機能)
    ・「見極める力」→投資家的機能
    ・「連ねる力」→連携強化機能
    ・「束ねる力」→グループ代表機能(ガバナンスもここ)

    ・事業部門は、あくまでその事業における部分最適を追求するのが仕事。部分最適の合計は必ずしも全体最適にならないので、全体最適を考えながら各事業への資源配分を考えるのが、本社の仕事。
    →一部門にレベルを落として考えると、企画部門と実行部門にも同じことがいえそう。実行部門が、その部門での最適を追求することが前提にある。それをドライブする業績評価とモチベーション維持の仕組みとコミュニケーションもあわせて。
    →立ちはだかるのは、「現場主義」(事業部制)。

    ・本社が持つべき機能。機能がしっかり定義できてさえいれば、いろいろな本社の組織がそれぞれの機能・仕事にいそしんでいても全く問題ない。しかし、機能が定義できていない、本社の仕事を理解していない人が多くなると、その企業は間違いなく縦割りや官僚化が進み、元気がなくなる。(p74)

    ・責任と権限の委譲をするのであれば、負債と資本の構成も事業部門に任せる。一方、配当を吸収し、投資の決定も行わせないのであれば、資本構成に責任は持たせにくい。一貫した考えのもとに本社と事業部門との関係を構築しないと、必ずどこかで齟齬が生じる。(p181)

    ・双方向のプロセスを進めるには、「簡潔な」フォーマットを作る。フォーマットがもたらす意識変化のプロセスを利用する。グローバルに企業を動かしたければ、グローバルに使えるフォーマットが重要。そのためには、いまよりスペックを3割落とす。(p184-186)

    ・経営管理で妥協しない(p235)
     →自社の管理体系をいかに迅速に被買収企業にインストールするか。ツールも同じにすべきだろうか。仕組みの形だけで十分か。
     →被買収企業のほうが進んだ経営管理だった場合、迷わずそれを使おう。そして、全グループに展開するプロジェクトに被買収企業を加える。

    ・ピラミッドをある時点まで登ったら、逆にそこからピラミッドの全貌を見渡して、何が必要なのか、何が不要なのか、常にリスクを取りながら判断をしなければならない。(=マネジメントトレーニングの必要性)

    ・監査・指名・報酬の3つを押さえる。特に、後2つの押さえられていない企業統治の仕組みは単なる砂上の楼閣。

    ・子会社内部での監査を頑張ってもあまり意味はない(子会社ガバナンスの観点)。重要なのは、親会社から子会社を見るための監査。

    ・多様性を受容する前提には、個における規律と自立をがある。多様な視点と骨太な軸の両方で物事を考えること。暴走する個性に歯止めが効かなくなるのも、多様性に慣れていないがゆえの、規律する軸がない証。

  • 『一方、機能が定義できておらず、本社の仕事を理解していない人が本社で多く働いていると、その企業は間違いなく縦割りや官僚化が進み、元気がなくなってきます。

    こうしたサイロのような組織の中で、受身的な規制対応だけに専念して仕事をした気になっている高圧的な本社パーソンなどが跋扈していたらもう最悪です。そうなっていないか、改めて身の回りを見渡してみてください。』

    すごく基本的なことが書かれているんだけど、よくまとまっていて勉強になる。
    見極める力、連ねる力、束ねる力、これだけなのはごもっともなのですが…。

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