失楽園 (ジャンプスーパーコミックス)

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著者 : 諸星大二郎
  • 集英社クリエイティブ (1988年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・マンガ (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784420137027

失楽園 (ジャンプスーパーコミックス)の感想・レビュー・書評

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  • 失楽園、とAmazonでひいたらば、日本の誇る不倫文学、渡辺淳一御大の作品がずらっと。

    ここは、ではなくて、諸星大二郎。本作品は、あたしにとって諸星体験3作目。幻想的SFは、その70年代感をたっぷりはらんで効果的。「アダムの助骨」「詔命」表題作の「失楽園」は、ブラッドベリやどっかクトゥルーチックな匂い。宇宙への敬愛と恐怖、人間の卑小さが上手にミックスされている。初期の平井和正とか眉村卓、半村良の香りも・・うーん、古きよき、70年代。(書いていたらたまらなく読みたくなってきた、く~)


    しかしこの人、よくいえば本当に画風が安定してるんだね、デビュー作の生物都市も入っていたんだけど、あんま、今のそれとかわんない。悪く言えば進歩してない、とも?

    この人の絵をみて時々ものすごい古臭さを感じるのは、現代を描いていても洋服が70年代だからなんだけど、加えてなんかこの、あまりに画一的な平面感はなんなんだとおもっていて、ようやくわかった。この人、人間のサイジングに幅がまったくない。全員同じような身長と体躯、顔立ちも骨格レベルで似かよっている。だから女性にメイクしても、ほとんどかわんないんだ。ここまで、てのも珍しいけど、まあここまで徹底するからには理由もこだわりもあるんだろうな。

    ただ作品を読むに、すべて設定はあいまいにされている。特に日本、というのでもないし顔立ちはアジア系なんだけど見方によってはやや大陸系の感じも。・・・むー、フラットな人の描き分けのなさがむしろここでは、国籍、いやはや星籍までをもあいまいにすることに成功しているのか。ある意味この人の作品は、いつでも古い、という均等な現実からの距離感の創出という意味で、普遍性を保っているのかもしれない。

    人間から無理なく個性が奪い取られて1つの物語の記号あるいはコマとして動くとき、登場人物と言うフィルターはわれわれの眼前から剥ぎ取られ、唐突に作者の世界に埋没させられる。感じる違和感はおそらくは、現在の自分から現実が奪われて、作品に投入されかかっている証なんだろう。現代にあって現代にない、この人の画力はまさに、そこにあるのかもしれない。

  • いろんなところにパロディがちりばめられてるんですが、ぜったい拾いきれてないよ…
    最後の開国する話、ああいうパロっていうかネタは好きです。

  • 「生物都市」は良かった。それから「マンハッタンの黒船」が意外に面白かった(ギャグマンガとして)。

  • 数え切れないけど何度目かの読了につき記事編集。
    ホラーの括りに入るのは民俗学ネタの「詔命」ぐらいで、他はSF。
    表題作は異世界(あるいは超未来の地球か?)の苦楽を描いた、
    人の価値観を問う佳品。
    決してキレイな絵ではないが(失礼☆)何度読んでも
    薄幸の少女ララの奇妙に艶めかしい表情にクラッと来る。

  • 1974年〜1978年に描かれた7本の短編作品を収録。「男たちの風景」や「貞操号の遭難」など、青年誌に掲載された作品も。諸星作品を読むときはいつも至福の読書体験です。若い人にもぜひ読んでもらいたいー。

  • 諸星作品で初めて買ったもの。あの絵にはまった。

  • 「失楽園」というタイトルなのに、表題作は神曲のパロディー
    な、諸星大二郎の短編集。
    「生物都市」と、「男たちの風景」が退廃的でなんともいい。

  • ダンテをモチーフに、絵はさまざまな世界の名画の本歌取り。諸星の世界がここに。

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