- Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784420137508
感想・レビュー・書評
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すべて心に残る短編集。
諸星ワールド、ハマる!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夢と現実がどっちがどっちか分からなくなる感じ、たまらん。
現実に起こっとってもおかしくないんじゃないか、既に現実がそうなんじゃないかと思えるような話ばっかりでぞわっとした。
しかもあの表紙はなんだ。何でかたつ無理を連れているのだ。(…)
東京駅で迷子になる話はひとごとじゃないと思うよ(笑) -
怖いけどおかしさがある。
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諸星大二郎氏の作品『夢みる機械(1993)』を読了。
お気に入り
”商社の赤い花”と”地下鉄を降りて・・・” -
『夢みる機械』は手塚治虫がブラック・ジャックの中で末期がんの少年が医師や母親までが異星人のすり替わっているんだ、と妄執にとり憑かれた恐怖に通じる。『猫パニック』の人間の愚鈍さ、『遠い国から』の諦観、『地獄の戦士』はアンドロイド(作中では人間のダミーとしてある)好きにはたまらない設定だ。
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80点
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「夢みる機械」では主人公以外が全員ロボットにすり変わっていて、実は普通の人間は自分しか居ないことに気づくという恐怖の世界が描かれている。たいていの人は一瞬くらいこういう考えを持ったことはあるかもしれない。それが現実だったらその事実を確かめようがあるんだろうか。ロボットと人間に全く差異がないなら、それは自分にとってなんの変化もないことじゃないのか。うーん…、つくづく恐ろしい。
「地獄の戦士」も基本的な問題は同じだ。みんなが人造人間になって、いつの間にか人間はほとんど居なくなってしまった世界。ただし人造人間は本物の人間のように個性を得る才能がないため、そのモデルとなる人間を必要とする。人造人間はモデルを利用して普通の社会生活を営み、本物の方は社会での存在価値を失い、いずれ廃人となっていく。
いずれの作品も、現実と妄想の間を補完せず、その世界の中だけでリアリティを描いてるところに作者の卓越したセンスを感じる。他のSF漫画でここまで突き抜けた設定を考えた人はいないと思う。 -
「食事の時間」と「遠い国から」が悪くなかった。山肌を滑り落ちる家がシュール。
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数え切れないけど何度目かの読了につき記事編集。
ホラー色は薄く、SF&ファンタジー寄りの短編集。
身代わりロボットを題材にした表題作や、
遠い惑星の摩訶不思議な情景を描いた「遠い国から」など、
秀作揃い。