ジャコモ・フォスカリ 1 (オフィスユーコミックス)

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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784420152587

感想・レビュー・書評

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  • テルマエ・ロマエを買いに行って、隣にあったこれもつい買ってしまった。
    90年代、日本、ジャコモは60年代の日本滞在を回想する。同時に子供時代~ファシズムの台頭する青年時代も。
    60年代のシーンに出てくる作家は、三島由紀夫や寺山修司がモチーフなんだろうか?ちょっと詳しくないので違っていたら恥ずかしいんだけど…。
    すごく文学的な漫画。これをオフィスYOUで連載って意外な気がする。続きが楽しみ。

    ※田部氏のモデルは安部公房氏らしい…。慌ててwikiってみたけど、名前は知ってるのにどんな人だか全く知らなかった(;ω;`)。

  • 1960年代の日本を舞台に、ヴェネチア出身の大学教授
    ジャコモ・フォスカリを通して、高度経済成長期の日本や
    古代ローマ、イタリアの文化・思想の風景を書いている作品で、
    いろんな部分が興味深くおもしろかったです。
    BLの要素があると思ってもなかったので
    最初は少しとまどったけど、うっすらとした要素だけなのと
    人物がとても魅力的なので、気にならずに読み進められました。

    ジャコさんと三島由紀夫と安部公房がモデルと思われる
    日本を代表する文学者たちとのやりとりや
    見たことのない音楽喫茶があった時代のノスタルジー。

    立ち上がろうとするパワーと、今の日本が失った大切なことを
    ジャコさんというフィルターを通してどう書いてくれるのか
    今後の展開がすごく楽しみです。

  • -

  • テルマエロマエのヤマザキマリ氏が描く、意欲作。ジャケ買い。渋いイタリアオヤジが主人公という取っ付きにくさも何のその、これは絶対期待できる!

  • 三島由紀夫ぽい人が出てますね。

  • テルマエでもそうなんだけれど、おっさん、おばちゃんを描くとむちゃくちゃ味わいがあっていい! 続きが楽しみ!

  • 退廃的な雰囲気と、主人公の回想と現実がリンクしているところと、歴史を絡めているところと……など、好みの漫画だわ~。

    続きがとても気になるが、現在officeYOUでは連載していないようなので、無事に完結するか不安……。
    どうなっているんだろう。

  • 「テルマエ」やその他のエッセイコミックとはまた違った雰囲気で。

    謎の美少年、その姉(?)がこの先どう主人公とかかわってくるのか。淡々とした日常が描かれるなかでの、この美少年の存在が気になる。

  • 1960年代、日本に客員教授としてやってきたイタリア人のジャコモ?フォスカリ。子ども時代の、古代ローマを愛するきっかけと父とのこと、奔放で魅力的な使用人の息子アンドレアのことを回想したり、花見に出かけた先で、知らない人の席で共に飲み、酔いつぶれたり、作家たちと交流したり。お気に入りのクラシック喫茶の美少年の店員が気になったり、その姉との物語が描かれたり。おだやかで真面目でいながら、そればかりではなく、隙があったり、思いを巡らせたり。目が離せない感。モンターレの詩集はちょっと気になる。

  • また、変な感じのマンガをかきだしたな~。ヤマザキ マリ。そして、引き出し多いな。
    シリアスなお話ですが、どこか変なユーモアがあっておもしろい。独特の雰囲気のあるマンガになっています。

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著者プロフィール

1967年東京生まれ。漫画家。14歳でドイツとフランスに一人旅へ。17歳でフィレンツェの美術学校入学。1994年、一人息子デルスを出産。1996年、漫画家デビュー。帰国し、北海道大学などイタリア語の講師を務めつつ、北海道の放送局でイタリア料理の紹介や旅行のレポーター、ラジオパーソナリティなどを務める。2002年、14歳下のイタリア人ベッピと結婚。エジプト、シリアと日本を往復しながらの生活が続くが、2004年に日本での仕事を整理し、リスボンに家族三人で住むことになる。主な著書に『テルマエ・ロマエ』『モーレツ! イタリア家族』『世界の果てでも漫画描き』『地球恋愛』『ルミとマヤとその周辺』など多数。現在シカゴ在住。

「2012年 『ヤマザキマリのリスボン日記──テルマエは一日にして成らず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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