藤原家のたからもの

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著者 : 藤原美子
  • 集英社クリエイティブ (2016年1月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784420310734

藤原家のたからものの感想・レビュー・書評

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  • 「少ない持ち物で暮らす生活が良い」とされる今の世相。この本に載っている「たからもの」はそういった主義の人たちからは「すぐに捨てなさい」と言われてしまうような物が多い。例えば「農作業帽子」。例えば「夫妻で旅したインドで着た民族服」。だが、作者である彼女はこれらを捨てない。彼女にとってこれは「古い不用品」では無い。彼女にとっては、手にするだけでそれらは体温を持つ、家族であり仲間になるのだ。夫妻で歩いたインドの道や、温度、湿度、交わした会話を雄弁に話し始めてくれる。間違いなく、これらは全て「たからもの」なのだ。

  • 数学者藤原正彦の妻である著者の「たからもの」
    新田次郎、藤原てい夫妻を義父母として身近に暮らした著者の「嫁」「妻」「母」「娘」としての思い出が語られる。
    海外旅行の思い出から、実家から持ち出した古い楽譜など様々なものによって思い出される家族の歴史。

    断捨離ばかりもてはやされる現在、大切なものの価値も忘れてはいけないのかもしれない。

    ケンブリッジの隣人から渡された熱烈なラブレターにはビックリ。

  • ものには一つ一つに神様が宿る,という考え方は多神教を許容する日本古来の考え方である.思い入れ,とも言うが,大切なものには神様が宿るような気持ちになり,それは背景となる忘れがたい思い出と密接に結びつく.大なり小なりそのような気持ちを抱く品が身の回りにあるものだ.思い入れの深度と思い入れる品数との積が,その人生の豊かさを表現するものだ,と素直に感じられる筆致である.

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藤原美子の作品

藤原家のたからものの作品紹介

夫・藤原正彦と三人の息子たち、義父・新田次郎や義母・藤原てい、父や母との思い出の詰まった「たからもの」を綴る。著述家・研究者であり、妻として、母として過ごしてきた著者によるエッセイ集。

藤原家のたからものはこんな本です

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