人を動かす 文庫版

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422100982

感想・レビュー・書評

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  • 原題は "HOW TO WIN FRIENDS AND INFLUENCE PEOPLE"。
    なので、他人をコントロールしてやろう的なニュアンスや少なからずの”上から感”がほのかに匂う邦題『人を動かす』とは異なる印象。

    4つのパートから成る本書は、「人を動かす」「人に好かれる」「人を説得する」「人を変える」のそれぞれのテーマに関する原則を、実例をふんだんに交えて説いています。

    私もこれまで様々な人間関係に関する自己啓発本に触れてきましたが、おそらくは本書がそれらのエッセンスにもなっているのでしょう。

  • めっちゃためになる!
    これを読んで思ったのは、いくらやり過ぎと思っても褒められて嫌な気持ちになる人はいないよなということ。

  • 【本の概要(本の小見出し)】
    Part1:人を動かす三原則
    Part2:人に好かれる六原則
    Part3:人を説得する十二原則
    Part4:人を変える九原則


    【文中一番印象に残ったフレーズ】
    「自己の重要感」
    私の言葉で言いかえると、人は誰しも”自分の存在価値”を他人に認められながら生きていく生き物である。自分の方がどこかしら(自分自身も少しばかりは)自慢できるモノにおいて、目の前にいる相手よりも優れているということを、その相手にわかってほしいものである。この原則を理解した上で、”自分の思惑通りに相手を動かしたい”時に限って、相手の尊厳を削らないように相手を立てて接するべきである。(この場合の相手は、例えば今後自分がリーダーになった時の部下や、営業先のクライアントなど)


    【感じたこと】
    全てにおいて一貫して、「他人の立場に立つことの重要性」を認識できた。自分の都合ではなく、相手の立場に立って物事を進めていくことは、周りまわって自分の都合にも良くなる。何か物事を思考する時は、自分のことではなく、それに関わる相手のことを一番に考えて、相手のためになるアウトプットをすべきである。


    【改めて学んだこと】
    「人に何かを伝える時、特に褒める時やお礼をいう時は、心からの言葉でないとならない」
    お世辞は、よっぽど鈍感でない限り人は気づくものである。この本は一貫して、相手の立場になって相手が気持ちよくなる言葉を伝えるべきだとあったが、その前提としては「その言葉が嘘やお世辞であってはならない」ということだった。嘘やお世辞なしに相手を立てるには、心からその相手を称賛し尊敬する気持ちがなければならない。そのためには、どんな小さなことでも相手の良い行動を見逃さず、自分になくて相手にあるものを日々探し続ける必要がある。それが習慣化すればGOOD。現状の私は、(自己評価ではあるが)相手の良い所を見つけるクセはだいぶついていると思います。元々苦手な人や嫌いな人が比較的多かった私は、それを克服するために相手の良い所を見つける習慣はついていました。今後は、それをその相手に伝えられるだけの”言語化”を意識していきます。


    【これから実践していくこと】
    ①常に相手の立場に立って物事を考える意識をする
    ②相手への心からの称賛の気持ちを述べられる準備をする

  • 闘争と逃走 みたいな感じで、いかにあなたと闘う意思はありません わたしとあなたの間の関係性は勝負ではありません を言動や行動で表すかに集約されると思った。羞恥心も煽りませんし自尊心も傷つけません。劣等感も抱かせませんとか。まあ、もちろん誰に対してもそうというわけでもないだろうけど。

    とはいえ、人を動かすという思いも抱かずにふつうにナチュラルに接してそれがいい方向に動くという関係性ではありたいな

  • 『人を動かす』(著:D・カーネギー/訳:山口博)

    付箋部分を抜粋します

    ・「我々は他人からの賞賛を強く望んでいる。そして、それと同じ強さで他人からの非難を恐れる」(p14)

    ・およそ人を扱う場合には、相手を論理の動物だと思ってはならない。相手は感情の動物であり、しかも偏見に満ち
     自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかねばならない(p25)

    ・人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。すなわち、自ら動きたくなる気持ちを起こさせること(p32)

    ・他人の長所を伸ばすには、ほめることと、励ますことが何よりの方法だ(p41)

    ・優しいほめ言葉は、夜明けの星の奏でる音楽のように、いつまでも記憶に残り、心の糧になるものなのだ(p43)

    ・この道は一度しか通らない道。だから、役に立つこと、人のためになることは今すぐやろう_先へ延ばしたり忘れたり
     しないように。この道は二度と通らない道だから(p47)

    ・成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を
     見ることのできる能力である(p56)

    ・常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物事を考えるという、たった一つのことを学び取っていただければ
     成功の第一歩が、すでに踏み出されたことになる(p63)

    ・まず、相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の支持を得ることに成功し、やれない人は
     一人の支持者を得ることにも失敗する(p69)

    ・人に好かれる一番簡単で、わかりきった、しかも一番大切な方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせること 
     だということを知っていたのである(p109)

    ・お偉方は、とかく、話し上手よりも聞き上手な人を好くものだ。しかし、聞き上手という才能は、他の才能よりはるかに
     得がたいもののようである(p121)

    ・常に相手に重要感を持たせること(p134)

    ・議論したり反撥したりしているうちには、相手に勝つようなこともあるだろう。しかし、それはむなしい勝利だ。
     相手の好意は絶対に勝ち得られないのだから(p154)

    ・相手のほうが正しいのではないか?少なくとも正しい部分もあるのではないか?相手の主張に正当性、長所はないか?
     私の反論は問題の解決に役立つのか?それともただ溜飲を下げるだけのものか?私の反論は相手を遠ざけることになるか?
     それとも引き寄せることになるか?私の反論は善意の人々から評価が得られるか?私は勝てるか、それとも負けるか?
     勝てるとしてその代償に何を失うか?私が反論しなかったら、この論争は収まるか?この難関はむしろ好機ではないのか?(p159)

    ・人に押し付けられているのだとか、命令されているのだとかいう感じは、誰にしろ嫌なものだ。それよりも、自主的に行動している
     のだという感じのほうが、はるかに好ましい。自分の希望や欲望や意見を人に聞いてもらうのはうれしいものだ(p215)

    ・他人に物を頼もうとする時には、まず目を閉じて、相手の立場から物事をよく考えてみようではないか。「どうすれば
     相手はそれをやりたくなるだろうか」と考えてみるのだ(p228)

    ・人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると
     相手はそれほど不愉快な思いをせずに済むものだ(p274)

    ・命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。命令が出される過程に何らかの
     形で参画すれば、誰でもその命令を守る気になる(p281)

    ・ほめ言葉は、人間に降り注ぐ日光のようなものだ。それなしには、花開くことも成長することもできない。我々は、事あるごとに
     批判の冷たい風を人に吹き付けるが、ほめ言葉という温かい日光を人に注ごうとはなかなかしない(p288)

    ・誰でもほめてもらうことはうれしい。だが、その言葉が具体性を持っていてはじめて誠意のこもった言葉、つまり、ただ相手を
     喜ばせるための口先だけのものでない言葉として、相手の気持ちをじかに揺さぶるのである(p292)

  • 人は感情の生き物なんだなということを再認識した本。
    理詰めで論破したって人は動かせない、自分から自発的に動きたいと思わせるにはどうしたら良いか、いろんな例を挙げて紹介されている。

    人と交渉や協議をしなければならない仕事についている人には参考になるところがあると思う。

  • 今、部下を抱えて仕事をしている私は、自分の仕事だけでなく、部下の育成もしている。
    どうやったら部下を育成できるかと思い、本を読んで勉強してみることにした。

    この本は、具体的な事例を参考に話を進めてるので、とてもイメージがしやすく読みやすかった。

    まず、この本に書いてあったのは、「相手の考え方を否定するのではなく認める」ということだ。
    自分には自分の正しさがあるように、相手も間違ったことをわざとしようとしているわけではなく、正しいと思ったことをやった結果だからだ。
    私は、今まですぐに相手を否定していた気がする。
    今後、何故そういう考えになったかを注意深く聞いていくことにする。

    また、「聞き手になる」「穏やかに話す」など、当たり前のことだができていなかったことに改めて気づかされた。

    この本から、相手の立場になって考えるということを学んだ。
    北風と太陽という童話があるが、まさしく相手に無理やり言うことを聞かせるのではなく、自分から進んで動くように促すことが大切だなと感じた。

    一つ一つ実践して仕事に役立てていこうと思う。

    まずは部下に「期待する」ということから始めていこうと思う。

    期待されていると分かると、私も仕事を頑張りたくなるからだ。

    これから役職が上がるにつれてより多くの部下を育てることになると思う。
    今のうちからより多くのことを実践し身に着けていこう。

  • 2018/12/31-2019/1/2
    ビジネスなどでの必読書と呼ばれる「人を動かす」。確かに原則は納得するものばかりであるが、なんせ内容が古いというのと、事例が海外のことが多く、頭にすんなり入ってこなかった。
    ただしここに書かれていることは非常に重要なことだと思うので、超訳などを読んで理解を深め、実践に使っていきたい。

  • たくさんの事例が提示され、熟読しなくても自然と頭に刷り込まれる感じを受けた。
    通勤時間に少しずつ読んだが、ちょっとだけ相手の話を遮らないようにしたり、苦情に対して共感をもって接したり、意識は変わる。
    何度も繰り返し読みたい。
    ためになった!

  • 当たり前なのに忘れちゃう
    無意識に出来てることもあるけど、歴史的な具体例が出ていて教養にもなる
    いつか自分に子供ができたら勧めたいなぁ

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