プロカウンセラーの聞く技術

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422112572

感想・レビュー・書評

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  • 深く聞きすぎないテクニックも載っていてよい。

  • 『聞く』という事がどれだけ必要で、難しい事かというのをわかった気がします。
    『話に興味を持って。でも自分と相手の間には1線を置いて』
    これはそう簡単にできる事ではないな、と思いました。
    これからも色んな事を知っていきたい。

  • 本当に「聞く技術」特化型でシンプル

    個人的に一番、為になったのは
    『聞き手は避雷針のようなもの』という言葉
    ただでさえ聞く技術は難しく聞く役目はしんどいのに
    馬鹿真面目に話や気持ちを受け止めていては嫌になる
    疲れるし苦手意識もそりゃ強くなっていくもの
    避雷針のように自分を通して受け取ったものを
    逃がしていくテクニックは必要だよね

    しっかり読んだ上で、いい意味で
    「この本ほど頑張らなくていいかな」と思えたのも収穫

  • Q.聞き上手の具体的な技術は?

    A.人間関係は相互理解から成り立ち、相手理解は聞くことからしか生まれない

    聞き上手は自分から話さず、相づちを種類豊かにタイミングよく打つ

    自分のこと、聞かれたことしか話さない
    聞かれたらオウム返しで相手に聞く

    共感とは相手の気持ちで話を聞くこと

    素直に聞き、素直に答える
    しっかり聞いていると、質問なのか、聞いてほしいだけなのか区別できる

    「相手の話は相手のこと」
    自分の立場を主張せず、相手の気持ちになって、しかも相手と自分を混合しないこと

    相手が感情を出したときは、こちらは説明をやめ、相手の感情を受け止めていく
    「揺るがず、逃げず、小さなことにこだわらず」はリーダーや受け入れ側に大切な要素

  • プロカウンセラーな普段、どのようにして話を聞いているかをまとめた本。カウンセリングのみでなく、初対面の人や仲の良い人などの話の聞き方も記されている。

    個人的な「気をつけよう」
    ◎相槌を打つ
    聞き手は話を肯定的に。「でも」が入る時は聞き手ではなく話し手になろうとしている。自分が嫌いな物でも、相手が好きだと言えば否定する必要はない。ただ好きであることを受容する。
    しかし、人間は自分から遠い人の話は客観的に聞けるが、自分と関係していると冷静には聞けない。だけど否定する必要はない。ただ受容する。

    ◎評論家にならない
    評論家的発言は自我関与度(自分の気持ちをどれくらい関わらせているか)が低い。評論家は正論を言うが、正しいことは1つではない。
    正しいことをしてもタイミングが悪ければ「どうしてはやく手を打たなかった?」
    タイミングを逃すと「なぜ早くしなかった?」
    その人によって正解のタイミング、行動は違う。正論ばかり言うのは評論家。「○○さんの言うことはいつも正しいね。」と言われているときは、相手が本音を言えていないとき。


    ●感想
    私はいつも評論家になっているかもしれない。そのとき、そのタイミングで言っていることは正しいかもしれないが、そのタイミングでできなかった・しなかった理由がある。その人にはその人の正解がある。自分の正論ばかり押し付けていても良い聞き手にはなれない。

  • 昔の書籍だからか、ジェンダーへの配慮のなさ、文章のまとまりの無さ、本人の自慢の(カウンセラーであり話を聞くことができるので人格が高いというもの)が散りばめられていて、不快でした。

  • ルシファ〜と言うnetflixで海外ドラマを見ていて
    カウンセリングの在り方に魅力を覚え
    この本を読んでみた。

    凄く勉強になった。
    せっかく相談に乗るのだから
    何か役に立つのり方のノウハウを知りたいと思っていたから、ピッタリの本だった。

    専門用語など少なく 理論的にどう接していくべきかなど細かく書いてくれていた。

  • もう数えきれないくらい読み返しているし、機会あればいろんな人におすすめもしている本。

    これを読んで、自分は今までなんと人の話を聞けていなかったのか、と気付かされた。
    ただ「聞く」ということの難しさ、聞くための姿勢やテクニックが、具体例を踏まえて紹介されており、非常に勉強になる。

    この本は一生持ち続けることになるだろうと思う。

  • 人の相談や愚痴を聞いているうちにしんどくなりがちだった私に、母が薦めてくれた本。本文にも書かれていたけど、話し方・発信者に関するノウハウはよく注目されるのに、受け取り方の技術を意識させられることってあんまりなかったな。聞き上手であることを人格・性格と結びつけがちだったけど、単に技術なんだなっていうのも少し思った。

    避雷針(アース)になるって言いまわしは河合隼雄さんもおっしゃっていて、印象に残ったのを覚えてる。周りのためにも自分のためにもそれができるようになりたい。

    15ー素直に聞くのが極意、は結局どうしたらいいのかあまり分からなかった。

    総じて私は相手の話を深める方向に聞いてばかりだったこと、相手に自分を乗っ取られがちで共感が下手だったこと、ができていなかったのだと気付かされた。特に前者の、話を深めるモードと深めないモードの相槌の両方を適切に使い分けるというのは目から鱗だった。後者についてはなんとなく自覚があったけど。

    知識を得るだけでなくて、実践して技術を身につけたいな。

  • 自分の意見は話さない。聞かれたら話す。
    相手を説得しない。聞き出そうとしない。
    他人の事情を解決しようとしない。
    良い聞き手になるのって、難しいな……。

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著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2020年 『[新装版]カウンセリング辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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