プロカウンセラーの聞く技術

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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422112572

感想・レビュー・書評

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  • 〈全体の感想〉
     「聞き上手は話さない」というインパクトのあるフレーズから始まり、話を聞くのが苦手な人が陥りがちな悪い癖を指摘しつつ、聞き上手になるためのテクニックや心構えがプロのカウンセラーによって説明される。話すことに苦手意識を感じ、話す力を伸ばそうとしがちな私たちにとって、聞くことの重要性を感じさせてくれる本である。
     ただ、プロカウンセラーの仕事の場面の内容も多く、カウンセラーという仕事にあまり興味がなく、日常ですぐに実践できるテクニックが詰まった本だと期待して読む人には少々読みにくい部分も多いかもしれない。また、出版されたのが20年以上前とかなり古く、時代とマッチしているとは言い難い内容もあったと感じた。

    〈面白かったところ〉
     「相手の話は相手のこと」。ネットの批判的な投稿を目にするとその内容をついつい自分と関連づけてしまって、苛立ちを感じたりしてしまう。しかし、一度は反感や違和感を覚えても、冷静に一歩下り、相手の意見に耳を傾けるというのは難しいかもしれないが、必要なことだなと感じた。必ずしも自分が否定の対象になっているとは限らないので無駄な論争を避けることができる。

    〈反論・疑問点〉
     相手の話す内容に自分を引きつけてしまうといけないことが分かったが、かと言って共感をしないと相手を突き放してしまう。しかしながらこれらのバランスを取るのが難しいのではないかと思ってしまった。「共感とは芝居上手」という説明もいまいちピンと来なかった。

  • あまり参考にならなかったなぁ
    流石に23年前に書かれたものじゃ仕方ないかなと思う部分はあるけど

  • カウンセラー観点での 聞く技術 となっている。
    一般的なコミュニケーションにおいてこれを全てそのまま使えるかは微妙かもしれない
    しかし、聞く根幹の考え方としてみるとありかなという気もします

  • 聞いてどうする?じゃなくて聞いて流す的な事で学びたかった事とは違うかな
    欲しかったの技はカウンターだっけど受け身だった
    僕の読解力が足らないせいかもだけど
    でも深く聞くってのは良かったかな
    あと本は進化していくものなんだね
    2000年前後以前は読み難い
    2015年以降は読み易い
    これまた僕の読解力による感想だろうけど

  • 聞き上手を目指したいと思い、手に取る。
    聞くことに関して、専門的にしっかり書かれてそうな本がこれしか見当たらず。
    内容は、確かに、と思うことが多かった。
    が、比喩がわかりにくいところが多いのと、回りくどい感じで読みにくく、読了できず。
    より専門的な分析を期待していた。

  • 僕にとっては学びの少ない本でした。

    聴く事に普段から悩みをもっている方には合うかもしれません。
    理屈がズラズラと綴られているのですが、結局言ってる事は同じように感じます。

  • ちょっと例えがわかりづらい、、笑
    一見、矛盾してるように感じる内容があるが、感覚的なことなんで、訓練しないとわからないところも多いのでしょうね。
    聞くっていうのはなかなか難しいです

  • 多くの人がカウンセラーとして、人の話を聞くわけではないから、場合によっては参考になる部分が少ないのだろう。
    そのケースだったようである。
    「答えはない」のような結論が多く、消化不良気味。

  • それほどためにならなかった。
    読むのに若干苦労した。

  • カウンセリングを行う上で参考にするにはあまりにも内容が薄いし、実用的に身につけるにはあまりにカウンセリングに軸が置かれすぎている。中途半端で、心掛けようにもイマイチ内容が抽象的で、各章における要点が不明確。結局のところ、どこが重要なポイントであるかが分かりにくい。読んでいて「なるほど!」と頷ける部分よりも「これでいいの?」と不安になる部分が多かった。作者の上げる例や説明に納得できない部分や上手く浸透しない部分が個人的にはとても多く、理論止まりな印象。

著者プロフィール

京都大学名誉教授

「2020年 『[新装版]カウンセリング辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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