自分でできる対人関係療法

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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422113210

感想・レビュー・書評

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  • 人のストレスの原因のほとんどは対人関係なので、家族や恋人など「重要な他者」、友人、仕事の人たちとの間のコミュニケーションの方法を変えたり、お互いの相手に対する役割期待のズレを改善していくことで、健康な心を保っていくという対人関係療法。ケース毎に分かりやすく解説されているし、方法も実践的。様々な「困った」を解決するのにとても役立つ。面白かった。

  • ときどき読み直す。結構助かる。

  •  重要な他者に対してどうコミュニケーションを取っていくか、がメインのお話なので夫婦やパートナー親子の話が多め。"重要な他者"と言われると大好きな友人を挙げたくなるけど、確かにいくら好きでも毎日会う訳ではないので"重要な他者は家族であること"に納得。
     お互いに期待のズレが発生していたり相手の気持ちを思い込んでしまうことでコミュニケーションが貧弱となりストレスが発生してしまう、という基本的な部分が例を挙げて丁寧に書かれている。よくあるような事例がたくさん。事例はどれも好転したものが挙げられているので読了感は良い。

  • 基礎的なことだが大事なことがまとまった良書。
    自分ができているという思い込みを捨てて
    読み直したい。
    沈黙はコミュニケーションで
    一番やってはいけないことだと再認識。

  • 星五つ!
    対人関係とストレスの関係と
    その対処法がとても明快で興味深い。

  • 「重要な他者」という概念をキーに対人関係の問題を解決するためのガイドブック。問題の切り分け方がシンプルかつ明確で、興奮した。さっと読めるので、揉め事がなくて気力が充実しているうちに、基本情報として頭にいれておくといいと思う。

    人間関係の肝は「重要な他者」だからそれ以外は適当に流していい、というのがざっくりしていてさわやか。こういう考え方は決まったパートナーがいないとちょっと難しいかなという気もするけれど、「重要な他者」を持たない人向けの章も用意されている。それほど重要ではない他者への対処法の章もあって、コンパクトなのにつくづく親切。

  • 長期うつ病経験のある私にとって、薬物治療だけでは寛解は難しく、認知療法の併用が望ましいと感じてきた。認知療法は我が国でも様々な形で紹介され、沖縄など一部の地域では、すでにその治療効果の成果があがっていると聞く。ただ認知療法は少し理屈っぽいところがあり、万人に適用するのは難しいだろうなぁとはうすうす感じていた。そこに「対人関係療法」の登場である。これははっきり言って、シンプルかつパワフルだ。うつ病だけに限らず、人間関係万般に応用できる。「対人関係療法」の文献は少ないが、本書はその入門書として、病気のあるなしにかかわらず、おすすめしたい本である。

  • 役にたちました。
    親のこと、夫のこと、子供のことをあてはめながら読み進めました。

  • 人間関係を三層にわけて、他はともかく一番近しいところにだけは手を抜いちゃダメだよ、近い人はこんなやりかたで大事にするんだよ、と教える療法。
    すごくわかりやすい。
    自分を変えるのでもなく、相手を変えるのでもなく、関係(あるいは対応)を変える。
    これならできるかも。つっても関係を変えるのはすごく怖い。
    そういう怖さも含めて優しく「やってみな」って言ってくれる。

著者プロフィール

水島広子【みずしま ひろこ】

慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。慶應義塾大学医学部精神神経科勤務を経て、2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本的改正などに取り組む。1997年に共訳『うつ病の対人関係療法』を出版して以来、日本における対人関係療法の第一人者として臨床に応用するとともに、その普及啓発に努めている。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)、対人関係療法研究会代表世話人、アティテューディナル・ヒーリング・ジャパン代表。主著に『自分でできる対人関係療法』『トラウマの現実に向き合う』(創元社)、『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』(紀伊國屋書店)、『怖れを手放す』(星和書店)、『女子の人間関係』(サンクチュアリ出版)、『自己肯定感、持っていますか?』(大和出版)、『「毒親」の正体』(新潮新書)などがある。

「2022年 『心がスーッとラクになる 世界の美しい文様ぬり絵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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