うつ病の治療ポイント:長期化の予防とその対策

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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422113241

感想・レビュー・書評

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  • 必読。関連領域の専門家はまさに。

  • うつ病の様々な各ケースについて、一つ一つ丁寧に解説しており、大変わかりやすい。

    私は治療者としてではなく、患者という立場でこの本を読んだが十分に参考となった。

    以上

  • これまで多数読んだ、うつ病関連の本では、質量共にナンバー1である。この手の本としては、地道に版を重ねているのも頷ける。はっきり言って、名著である。

    特に治療目標の考え方、そして、そこから導き出される解決のための様々な手法、プロセスの数々は、うつ病の長期化に注目してきた著者ならではだ。

    「うつ病は必ず治る病気」と簡単に言い切る医者も信じられないが、治らないうつ病が多いことに半ばあきらめの気持ちを込めて、「うつ病は慢性疾患」と投げ出す医者にも疑問があった中、この本はまさに的確な「治療」を行う事例集であると言える。

    患者としてもサポーターとしても、そして、治療者としても得ることが多い。

    これは筆者が、精神科医であり、臨床心理士であることも大きいのだろうか。

  • 被治療者であった自分に、苦しみの中に光を投じてくれた一冊。

    治療者用に詳細に書かれているため、
    どのように、この病気と向き合えば非常に参考になる一冊でした。

    ※被治療者、被治療者のご家族の方は、あくまで参考書として 読むことをおススメします。
      自身が信頼できる主治医と適切な処方、被治療者の適切な治療姿勢(投薬と休息、その他カウンセリングなど)
      でもって、時間をかけて、ゆっくり、焦らず、気長に付き合う→治る病気です。

      病気は、治すものではなく、治るものだと痛感しています。

  • カウンセラーの目線で書かれた本。
    カウンセラーとしての関わり方の勉強になる。

  • 【出版社による内容紹介】
    『心の病いの治療ポイント』『境界例の治療ポイント』に引き続き、患者や家族の立場に立って懇切丁寧に解説した《治療ポイントシリーズ》第三弾。ビジネスマンの自殺の増加など、うつ病は近年ますます増えてきており、関連書籍も多い。経過や治療法についてはもちろん、本書は特に、薬やうつ病の長期化への予防と対策についても詳述し、前著同様、事例を多く取りあげて、治療者と患者のやりとりを逐語録で示すなど、分かりやすさに重点を置く。

  • ゆっくり休んで欲しいけれど長引いて欲しくはない。

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著者プロフィール

精神科医・臨床心理士
1949年、三重県上野市に生まれる。1974年、金沢大学医学部を卒業後、大阪大学医学部附属病院精神科、大阪逓信病院神経科、仏政府給費留学、榎坂病院、淀川キリスト教病院精神神経科を経て、1991年4月、平井クリニックと新大阪カウンセリングセンターを開設。現在、平井クリニック院長、新大阪カウンセリングセンター長。
著書
『心の病いの治療ポイント』『境界例の治療ポイント』『うつ病の治療ポイント』『カウンセリングの治療ポイント』『難事例と絶望感の治療ポイント』『統合失調症の治療ポイント』『心の援助にいかす精神分析の治療ポイント』『心の援助に活かす「夢」の基礎知識』(以上、創元社)、『心理療法の下ごしらえ』(星和書店)、『仏陀の癒しと心理療法』(法蔵館)、『治療者ユングから学んだこと』(朱鷺書房)、『治療精神医学』(共著、医学書院)、『精神病治療を語る』『分裂病者の社会生活支援』(以上、共著、金剛出版)、『癒しの森』(共著、創元社)、『心理臨床におけるからだ』(共著、朱鷺書房)など。

「2020年 『夢分析の治療ポイント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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