メタ認知的アプローチによる学ぶ技術

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本棚登録 : 128
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422113449

作品紹介・あらすじ

脳科学研究の世界的権威である著者が、親や教師、学生だけでなく、自己の能力を高める必要のあるすべての大人のために説く「学習法を学ぶ」テクニック。認知心理学の視点からアプローチした、『覚える技術』『論理的思考の技術』につづく三部作の完結篇。

感想・レビュー・書評

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  • 私達人間の知能がどのような機能を持っていて、学習のメカニズムとはどんなものかを紐解くことで、適切な学習方法を模索できる一歩になる。人間の思考力を上手に使って学習する方法を示してくれる本。
    第9章より上手に学ぶための方法
    この章に書かれていることが、とても自己学習する上で参考になった。
    学ぶこととは情報を収集することであり、情報の関連性に着目し、編集することだということを具体的な例示を上げつつ説明をしてくれる。
    上手に学ぶための四原則があり、
    1.注意を逸らさないで集中する
    2.繰り返しに頼らず、また繰り返すことが学習効果を高めるキーポイントであると考えない
    3.学習を容易にするため内部および外部との関連を見つけ出すようにする
    4.自分の理解度を確認し、それを十分考慮に入れる
    という4つだ。
    速読のノウハウもコラムにあり、こちらもとても参考になる。短時間で本から必要な情報を抜き取る技術とも言える。
    学生時代に本書に出会っていたら、学びの楽しさを更に深められたかもしれない。しかし、本書にも記載されているように、学びに年齢制限はない。今からでも始めればいいのだ。良書。


  • 「学びを学ぶ」というトートロジーな感じもしなくもないメタな話をメタ認知の観点からまとめた本。経験学習のサイクルほどかっちりはしていないけど、要素要素はほとんど同じ。
    具体的な体験、気づき、一般化、やってみる。

    メンタルモデルや思考の癖を考慮する重要性も説いており。

    メタ認知は改めて面白いなと思った次第です。おすすめ。
    (適度にライトで物足りない感じはしてますが)

  • 141

  • 率直な感想はとても読みにくい本。

    学習するための方法を学習する、というのがこの本の主旨であり、ある一節で「情報を編集する能力」と題し、情報を構造化、図式化することを勧めているが、この本も同様に構造化、図式化することでもっと分かりやすくなるのではないかと思う。

    本書は、メタ認知、すなわち認知を認知する、客観的に自己の、例えば思考パターンを認知し、学習方法に結びつけることの重要性について述べられている。

    本書からの学びとして、以下の方法を今後の学習方法に取り入れようと思う。

    1. 注意を逸らさないで集中する(自分が集中できる環境を改めて考える)
    2. 繰り返しの学習には頼らない
    3. 内部と外部の関連性を考える(ゼロベースではなく、自分の知識、考えと新たな学びの関連性を考える)
    4. 自分の理解度を考慮に入れる

    もう少し成長したら、もう一度読み返してみようと思う。。。

  • ○思考スタイルと学習スタイル
    ・学習スタイル
     実験的・反省的・概念的・実践的
    ・学習方法
     視覚・聴覚・行動
    ○学ぶこと
    ・情報収集。情報編集、キーワード見つける力、言葉を学ぶ力
    4原則
     集中すること、反復すること、関連させること、自分の理解度を知ること

  • 久々に人に勧めたくなった本。
    自分自身の学び方もそうだが、部下を持つ方や、教える機会がある方は必読だと思います。

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