赤の書 ―The“Red Book"

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制作 : 河合 俊雄  ソヌ・シャムダサーニ  田中 康裕  猪俣 剛  高月 玲子 
  • 創元社 (2010年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784422114361

赤の書 ―The“Red Book"の感想・レビュー・書評

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  • 一時は本当に買おうかと思ってたユングの本。今知ったけど、テキスト版なるものが発売されてたんだね。やられたー。

    「自分の人生を生きる」って、パッと見では癒やし系な言葉なんだけど、そう甘くないね。

  • 心理学者ユングの日記。不安定な精神が見せる夢やビジョンを書き記したものだが、長年スイスの銀行に保管されていた(プライベートなものだから?)ものがようやく公開の運びになった。なんというか、「奇書臭」のプンプンする本です。鮮烈なイメージのビジュアル。そのビジュアルを物語るユングの筆運びは、なんだかアウトサイダーアートを見ているようでした。

    おそらく心理学的にはユングの精神分析を解明する一級の資料となるはずだけれど、僕のような人間には「あの狂えるスイス人、カール・グスタフ・ユングが書いたネクロノミコン!」っぽい面白さがあった。でも、4万円は高すぎる。文庫版で出し直してほしい。

  • ついにというか、やっとというか、まさか生きている間に、この希代の、幻の書物にお目にかかることが出来るとは、夢にも思っていなかったので、驚くやら嬉しいやら、ともかく生きててよかったという気持ちでいっぱいです。

    ジークムント・フロイト『夢判断』、エーリッヒ・フロム『自由からの逃走』、ヴィルヘルム・ライヒ『性と文化の革命』、ヴィクトール・フランクル『夜と霧』、ジャック・ラカン『エクリ』、そしてカール・グスタフ・ユング『元型論・・・無意識の構造』など、精神分析学の開示する世界は、人間の絶望と希望を余すところなく白日のもとにさらして、夢と現実を指標に未来を示唆してくれるものとして、私たちにとって最大の武器であり最高の癒しであるはずだと思います。

    この十数年間、細々とであれ途切れることなく読み続けてきたことは、けっして無駄ではなかったし、何といっても卓越したユング心理学者・河合隼雄や岸田秀のような異才に巡り合えたことは大いなる幸福であると思っています。

    ところで、本書は、ユングの16年間綴られた手書きの日記にすぎないといえばそうなのですが、自ら体験した精神病的ヴィジョン(絵)を克明に記録して解釈を施した内的な分析的なもので、驚くことには後の数々の理論的なもののほとんどすべてが、ここに書かれた彼の自分で体験したことからだったということです。

    おそらく本書が半世紀の間も、スイスの銀行の金庫の中に閉じ込められた黒いトランクの中に封印されなければならなかったのは、患者を対象とした精神分析に基づいたのではなく、自らの体験的なものからの理論化が客観性に欠けると批判されるのを恐れたのか、真相は不明ですが、いずれにしても「彼は文明によって押し隠されてきた意識のベールを引き裂いて、人類の心を裸に剥き、矛盾沸騰する原初の心の深みに、深々と降りたっていった。ここでのたうち回っているのは、ユングという個人を超えた、集合的な人類の心そのものなのである。」(中沢新一)と思いますし、ユング理論の創成の秘密を知る絶好のチャンス、逃してなるものですか!

  • 『赤の書 The Red Book』 C・G・ユング
    http://booklog.jp/users/jwtdream/archives/4422114360

    赤の書 ―The“Red Book”
    著者:C・G・ユング 編集: ソヌ・シャムダサーニ,翻訳: 河合 俊雄,翻訳: 田中 康裕,翻訳: 猪俣 剛,翻訳: 高月 玲子
    創元社 / 大型本 / 2010-06-26


    内容紹介
    ■ C・G・ユングの非公開の書がついに公刊。
    16年余りの長きにわたり、ユングが私的な日記として自ら手書きで緻密に書き綴った『赤の書』。そこには、その後のユング思想の中核となるものがすべて記されていた。しかし、さまざまな理由から『赤の書』は黒いトランクに入れられ、スイスのとある銀行の金庫の中で半世紀近くのあいだ眠りつづけることになったのである。その伝説の書物が、2009年10月、ようやく日の目を見ることになった。
    細かな部分まで丁寧に描き込まれた大小さまざまな極彩色の美しい絵の数々、綿密な構成のもとに、ページぎりぎりまでびっしりと書かれたカリグラフィーの文字。さながら「ケルズの書」のような聖書の豪華装飾写本を思わせるこの書を、現物と同じ大きさのまま、日本語訳を付してお手元にお届けします。

    ■ 本書の特長

    ◎ 世界数カ国で翻訳出版
    英語版、ドイツ語版、日本語版のほか、世界数カ国で刊行予定。

    ◎ 134点の美しい絵とカリグラフィー
    大判のページいっぱいの絵が53点、カリグラフィーの文字の合間に驚くほど精密に描き込まれた大小の絵が81点含まれる。オリジナルの美しい色合いを忠実に再現するため、カラーページはすべて、優れた印刷技術を誇るイタリアのモンダドーリ社で印刷。

    ◎ 圧倒的な絵の迫力
    通常の意識状態からは想像もつかない無意識のエネルギーの奔流。ユングが自己実験と呼んだ《無意識との対決》のなかで、この『赤の書』は書かれた。ここに描かれているのは、まさにわれわれの想像を遙かに超えた、人間の無意識の深遠なる未踏の世界の姿である。

    ◎ 研究者必携の貴重な資料
    本書には、ユング思想の中核をなす「元型」「普遍的(集合的)無意識」「個性化の過程」など、その後に展開されたユング心理学の主要 な概念の起源がすべて含まれている。ユングの提示する新しい心理療法のモデルを理解するための、決定的に重要な一次資料と言える。

    ◎ 文学、美術、宗教などへの大きな影響
    本書の内容はきわめて文学的な形式をとっており、かつあらゆる芸術領域や、魂の救済を説く宗教領域の人たちにも多くの示唆とインスピレーションを与えてくれるだろう。


    刊行記念特別価格 37,800円(2010年12月末まで。以降定価42,000円)



    大型本: 464ページ
    出版社: 創元社; 初版 (2010/6/26)
    言語 日本語
    ISBN-10: 4422114360
    ISBN-13: 978-4422114361
    発売日: 2010/6/26
    商品の寸法: 43.2 x 32.2 x 6.4 cm



    *推薦の言葉

    梅原 猛(哲学者)

    この『赤の書』には、鮮烈な色彩が溢れ、
    抽象的で象徴的な形体が、飾り文字にまで氾濫する。
    ユングはやはり言語的思索者ではなく、
    イメージの思索者なのである。
    しかもその言葉はニーチェのツァラトゥストラにも並び、
    現代人の自己との対話を紡ぎ出す。
    ニーチェがキリスト教徒及びその歴史観と対決し、
    現在に充溢する力を意志したように、
    ユングは地獄の修羅へと下降しながらも、
    恍惚としてこの現在に帰... 続きを読む

  • 2階書架 : WZ100/JUN : 3410156372

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